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一章

4話 友達が出来た!

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腹が減ったドラゴンのお姫様といっしょに豚を食べた後

「ご馳走さま、じゃあ街へ行くとしますか。」

「よし、早く行くとしようじゃないか。」

「え、マジで付いてくるのか?」

「もちろんじゃ。それに妾に送ってもらわないと時間がかかるぞ?」

「いや、俺、箒で飛べるし。」

「たとえ、飛べたとしても、今手元にないではないか。」

「ふ、そこのところに抜かりはない。俺の箒はどこにいても俺の手元に呼び寄せることができる。」

「でも、体が違うが呼べるのか?」

「これは俺の魔力で呼ぶから大丈夫だ。」

「だから体が違うではないか。」

「えっとね、魔力っていうのは魂から作られていて、魔力の種類は魂で決まるんだよな。ここまではわかるな?」

「そうなのか?」

「そうなんだよ。だから魔力を使いすぎると、魂から強制的にリミッターがかかって意識を失うんだよ。」

「でも、それは肉体からのリミッターじゃないのか?」

さっさと行かないと日が暮れるかもだし話さないでおくか。

「話すと長くなるしそんな面白い話でも無いからここからあとは言わね。」

「えぇ!何も話してなかろう!?」

無理矢理にでも話を進めることを決意する

「はい!わかってくれたという事で、箒を手元に移動させるぞ。」

不満たっぷりな顔をしていると思うが、無視無視。ほいっと。
あれ、移動させたはずなのに、箒じゃ無くて茶色い粉がすごい降ってきたんだけど

「のぅ、箒じゃなくて茶色い粉が降ってきおったぞ。」

「まさか。」

「どうやら、長い時間がたって風化したみたいね。これで私に捕まって飛ぶしかなくなったわね。」

「えぇ、、直すにもここまで風化していたら一カ月程度には時間がかかるし。」

いまは、持っていけないし、隠して復元魔法をして置いていくかこれで一カ月後には直ってるだろう。

復元魔法には〇〇ノ型というものはない〇〇ノ型がつかない理由は制約があるからなのだ。実はこの空飛ぶ箒はゼノが前世とある依頼ですごく酔うポーションを作って試飲したとき時に作ったものである。
あまりにも効果が強すぎで5日間ずっと酔っ払っていた間に作ったものなので作り方は全然覚えてないだが効果はすごく空を飛べるのはもちろん壊れた時に修復出来るように術式を組み込んだのだ。その術式というのが復元魔法を発動させるためのキーということだ。
復元魔法とは修復できる様な術式をその物体に組み込まれている事を前提とした魔法という事だ。

「どうするの?、私的にはやっぱり飛んだ方がいいと思うんだけど?。」

「はぁ、お前に捕まって行くしかなさそうだな。」

「ふぅ、やっと分かってくれた!。」

一緒に旅をするなら、自己紹介が必要だよな。

「じゃ、改めまして、俺はゼノ、元賢者であり、約800年前からの転生者だ。年は今この体は14歳だが前世を合わせると260歳だよろしくな。」

「それと、俺といるときは必要な時以外心眼を使わないように。」

「なんで?」

「いや、普通にプライバシーの問題。」

「冗談よ、わかってるわよそんなことぐらい。」

わかってくれるんならいいけど。それとなんかさっきから口調の違和感がすごい。

「私の番ね、私の名前はアリス、竜人の姫よ。年は今年で250歳。よろしくお願いね。」

「姫で250歳なのか、竜人族っていうのはかなりの長寿なのか?」

「竜人は1500歳までしか生きられないわよ?、ちなみに老竜人は1400歳からね。」

「人の身で言わせてもらうけどそれで、充分なんだよ。」

「そういうゼロだって、常人の倍以上だし、私よりも生きてるじゃん。」

「これは、不老のポーション効果だ。だから老衰で死ぬことはない。」

「便利なポーションもあるものね。」

「あのさ。さっきと口調が変わってない?」

「あ、これね、私って竜人の姫って言ったじゃん?だからさ、ほかの奴らに舐められないようにとか、威厳を保つ為、とかで強制されてたの。でも、私とゼノはもう友達だし、自己紹介を機に変えてもいいかなって、思ってね。」

やっぱ貴族とか王族って今でも大変そうだな

「う、うん、アリスが好きなようにすればいいと思うよ。」

友達か、、、前世では賢者って呼ばれてたけどその力に怖がられて友達なんて、すくなかったからな。やっぱ友達はいいもんだな。

「そんなことよりも、早く街に行くわよ!」

「ちょっと待って、魔石とってくる。」

箒の場所も確認してっと、よし!
ゼノは念のためマーカーをつけたその付近に近づけば自分の魔力を感知できるというわけだ。

「アリスってその姿なんとかならない?」

「何か問題でもあるの?」

「人の街でドラゴンなんてビビられて入れてなんか貰えないよ。」

「正確には竜人なんだけど、、大丈夫!ちょっと離れたところに降りて、人化すればいいと思うわ。」

「出来るの?」

「私の種族は竜人だよ。人になることもできるから安心して。」

「そうだな、ちょっとなってみてよ。」

「良いよ。んーーーーーほい!」

なっ、眩しい!

「どう?この私の姿!」

「ん?どうなった?な!お前裸じゃねーか!」

「とうぜんでしょ?竜の姿の時は服なんかきてなかったし。あ、見ないで変態!」

隠すのが遅すぎで全然隠せてなかったアリス姫
ゼノは今までの行動で確信したこの姫様スカポンタンだと

「いや普通男の前で素っ裸になるか?お前の常識大丈夫かよ。」

ほいっとゼノがアリスに魔法をかける。

「え、ええ!なにこれ!?」

「俺が作った魔装服五ノ型だ。魔力で作られているから、魔力をほんの少しだけアリスから吸い取って維持されている物だ。そしてアリスが人の姿の時にだけ自動的に服を着られるようにしてある。それがあれば竜の姿から人の姿になっても、服を着たままにする事ができる。」

「本当に便利ねこれ。」

「だからお前の魔力がなくなったと同時に服も無くなるから気をつけてくれよ」

「大丈夫だよー」

なんかこうして見ると15,6歳ぐらいか?ピンクでロングの髪と、エメラルド色の目、白い肌に小顔、身長は俺より少し低めだな、こうして見るとなかなか可愛いな。

「ん?どうしたの?」

「ドラゴンの時とは想像つかないような可愛い子が出てきたなと。」

「ありがと!」

俺も一応魔装服にしとくか。今の服はボロボロだしな、ほいっと。

「おーゼノカッコいい!」

「普通の服だと思うんだけど。まぁ、ありがと。」

にしても、15,6歳ぐらいの女の子に対して可愛いなんて俺も結構言うようになったな~
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