8 / 8
8
しおりを挟む「まだ先っぽだよ、奈月さん」
優しく言いながら、微笑む侑李が首筋に顔を寄せて来る。唇が這わされれ、首筋に感じたピリッとした微かな痛み。肌を吸われる感覚に喘ぐと、彼がさらに奥へと挿ってくる。
「っ、狭いね、奈月さんの中……っ」
「きもち、いい?」
「そりゃもう」
奈月はもういっぱいいっぱいで、ただ喘ぐことしかできない。そんな奈月に微笑む侑李は、まだ余裕そうに見えた。だから少し悔しくて、足を彼の腰に絡める。
「もっと、きて……」
「っ……その顔は、ズルいっ」
近付いてくる彼の唇を迎えるように口を開くと、熱い舌が絡んでくる。同時に、最後のストロークを一気に進めた彼のモノが奈月の最奥を穿った。
「ん、ぁ……っ」
鼻にかかる甘ったるい声。待ち侘びた快感に達してしまい、震える奈月の口腔内を優しくなぞりながら、侑李は円を描くように腰を揺らす。そうされると、敏感になった身体が反応して、溢れ出る蜜が彼の動きを助けてしまう。
「ビショビショだね。自分から腰も揺らしてる」
「侑李、さ……ぁ、もっと、欲しいっ」
「あぁ、堪らない……もっと乱れて……っ」
抱きついた奈月の背中に腕を回した侑李が、激しく奥を突き始める。荒々しい腰の動きに、彼が求めてくれるのが分かり、奈月の快感はさらに増した。噛み付くようなキスも、胸を掴むように荒く揉みしだく大きな手も、卑猥な音を立てながら攻め立ててくる熱い欲望も。彼の全てが愛おしい。
再び訪れた絶頂の予感に口から、はしたない声がとめどなく漏れる。彼はその喘ぎ声を飲み込むような深いキスをしながら、さらに奈月を追い詰めていった。
そして迎えた絶頂の瞬間、身体を震わせながら、ナカにいる彼自身を締め付ける。すると、呻いた彼が腰を打ち付け、緩く腰を揺らし、やがて動きを止めた。
汗で湿った肌を合わせ、抱き合う。シャワーを浴びたい気持ちはあるけれど、覆い被さる彼の重みと熱を感じていたいとも思う。汗をかくのは好きじゃないけど、こんな汗なら悪くないな、と奈月は目を閉じながら思った。
営業職である程度、体力には自信があるつもりだったけれど、さすがに何度もイカされて疲れ果てたのか、奈月は眠気に襲われていた。
汗を流そうという侑李の言葉に唸っていると、可笑しそうに笑われて。でも結局は汗のベトベトに耐え切れず、一緒にお風呂に入ることになり、身体を洗われた。
そして、そのままお風呂場でイチャイチャして、求められるまま2回目のセックス。洗うという名目で、さんざん弄られた身体は、彼をすんなり受け入れて喘がされた。
優しく言いながら、微笑む侑李が首筋に顔を寄せて来る。唇が這わされれ、首筋に感じたピリッとした微かな痛み。肌を吸われる感覚に喘ぐと、彼がさらに奥へと挿ってくる。
「っ、狭いね、奈月さんの中……っ」
「きもち、いい?」
「そりゃもう」
奈月はもういっぱいいっぱいで、ただ喘ぐことしかできない。そんな奈月に微笑む侑李は、まだ余裕そうに見えた。だから少し悔しくて、足を彼の腰に絡める。
「もっと、きて……」
「っ……その顔は、ズルいっ」
近付いてくる彼の唇を迎えるように口を開くと、熱い舌が絡んでくる。同時に、最後のストロークを一気に進めた彼のモノが奈月の最奥を穿った。
「ん、ぁ……っ」
鼻にかかる甘ったるい声。待ち侘びた快感に達してしまい、震える奈月の口腔内を優しくなぞりながら、侑李は円を描くように腰を揺らす。そうされると、敏感になった身体が反応して、溢れ出る蜜が彼の動きを助けてしまう。
「ビショビショだね。自分から腰も揺らしてる」
「侑李、さ……ぁ、もっと、欲しいっ」
「あぁ、堪らない……もっと乱れて……っ」
抱きついた奈月の背中に腕を回した侑李が、激しく奥を突き始める。荒々しい腰の動きに、彼が求めてくれるのが分かり、奈月の快感はさらに増した。噛み付くようなキスも、胸を掴むように荒く揉みしだく大きな手も、卑猥な音を立てながら攻め立ててくる熱い欲望も。彼の全てが愛おしい。
再び訪れた絶頂の予感に口から、はしたない声がとめどなく漏れる。彼はその喘ぎ声を飲み込むような深いキスをしながら、さらに奈月を追い詰めていった。
そして迎えた絶頂の瞬間、身体を震わせながら、ナカにいる彼自身を締め付ける。すると、呻いた彼が腰を打ち付け、緩く腰を揺らし、やがて動きを止めた。
汗で湿った肌を合わせ、抱き合う。シャワーを浴びたい気持ちはあるけれど、覆い被さる彼の重みと熱を感じていたいとも思う。汗をかくのは好きじゃないけど、こんな汗なら悪くないな、と奈月は目を閉じながら思った。
営業職である程度、体力には自信があるつもりだったけれど、さすがに何度もイカされて疲れ果てたのか、奈月は眠気に襲われていた。
汗を流そうという侑李の言葉に唸っていると、可笑しそうに笑われて。でも結局は汗のベトベトに耐え切れず、一緒にお風呂に入ることになり、身体を洗われた。
そして、そのままお風呂場でイチャイチャして、求められるまま2回目のセックス。洗うという名目で、さんざん弄られた身体は、彼をすんなり受け入れて喘がされた。
30
お気に入りに追加
122
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説



【完結】友人のオオカミ獣人は俺の事が好きらしい
れると
BL
ずっと腐れ縁の友人だと思っていた。高卒で進学せず就職した俺に、大学進学して有名な企業にし就職したアイツは、ちょこまかと連絡をくれて、たまに遊びに行くような仲の良いヤツ。それくらいの認識だったんだけどな。・・・あれ?え?そういう事ってどういうこと??

すれ違い片想い
高嗣水清太
BL
「なぁ、獅郎。吹雪って好きなヤツいるか聞いてねェか?」
ずっと好きだった幼馴染は、無邪気に残酷な言葉を吐いた――。
※六~七年前に二次創作で書いた小説をリメイク、改稿したお話です。
他の短編はノベプラに移行しました。
お酒に酔って、うっかり幼馴染に告白したら
夏芽玉
BL
タイトルそのまんまのお話です。
テーマは『二行で結合』。三行目からずっとインしてます。
Twitterのお題で『お酒に酔ってうっかり告白しちゃった片想いくんの小説を書いて下さい』と出たので、勢いで書きました。
執着攻め(19大学生)×鈍感受け(20大学生)

お客様と商品
あかまロケ
BL
馬鹿で、不細工で、性格最悪…なオレが、衣食住提供と引き換えに体を売る相手は高校時代一度も面識の無かったエリートモテモテイケメン御曹司で。オレは商品で、相手はお客様。そう思って毎日せっせとお客様に尽くす涙ぐましい努力のオレの物語。(*ムーンライトノベルズ・pixivにも投稿してます。)


つまりは相思相愛
nano ひにゃ
BL
ご主人様にイかないように命令された僕はおもちゃの刺激にただ耐えるばかり。
限界まで耐えさせられた後、抱かれるのだが、それもまたしつこく、僕はもう僕でいられない。
とことん甘やかしたいご主人様は目的達成のために僕を追い詰めるだけの短い話です。
最初からR表現です、ご注意ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる