異世界でおまけの兄さん自立を目指す

松沢ナツオ

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4章

猛獣の親も猛獣

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 俺はあの息苦しい会議室から離れ、エルビス達侍従と一緒に街に出た。そして、あちこちに出来ていると言う臨時治療所の一つに向かっていた。ラリーとルファがついているのだが、一人予定外の人がついて来ていた。

「あ~!! 俺はああいう堅苦しいのが嫌いでな。ジュンヤが来てくれて助かったぜ」

 ガシッと肩を抱かれています。あぁ、確かに血の繋がりを感じますね。クマ一族はあらゆる面で強すぎる。

「バルバロイ卿、先程と随分ご様子が違いますね。ところで、素朴な疑問なのですが、貴族は長髪にするのが基本とお聞きしました。ファルボド様はかなり短く刈り込まれていますよね?騎士総団長だからですか?」

 騎士のトップは短髪が決まりとか?と不思議だったんだ。平民出身の騎士は短髪が多いが、貴族出身者は一番短くても肩に付く位の長髪だ。

「これか? よく聞かれるけどよ。鍛錬の後なんか長いと邪魔くさいだろう? 貴族は伸ばせとかめんどくせぇ。俺の髪が長くても短くても、強さには関係ねぇからな」
「そ、そうですか……確かにそうですね。ところで、わざわざ総団長様が警護にいらっしゃなくても良いのでは?」

 そうです。ダリウスパパが俺の警護を引き受けているのです!!騎士団で一番偉い人ですよ?指揮官ですよ?それが警備をやるってどういう事?!

「良いじゃねぇか~。それよりジュンヤ、バルバロイ卿とか固え呼び方すんな。お父様、いや、パパでも良いぞ! こんな美人引っ掛けるとは、うちのバカ息子もなかなかやるなぁ」

 ああ。全てを自分の流れに強引に持っていかれる……ザンド団長を思い出すなぁ。

「パパなんてさすがに失礼かと思いま、すぅっ?! な、何をするんですかっ?」

 遠慮の欠片もなく尻を鷲掴みにして揉まれた!! エロは遺伝かよ?!

「ん~? 小せえけど引き締まった良い尻だ。でも、ダリウスのブツがここに収まるのか? 神子様ってのはスゲェな」

 バルバロイ家の辞書にはデリカシーという言葉が存在しないのかもしれません……

「エルビス~助けて~!」
「申し訳ありません。この方を止めるのは無理です」

 うん、そうかなって思ったけどさ。

「はっはっは!! マーキシオんとこの坊主か。しばらく見ない間にいい面構えになったな」
「お褒めに預かり光栄です」

 エルビスはファルボド様に頭をゴリゴリ撫でられ、首がぐわんぐわんと揺れている! あまりの揺れにへし折られないか心配になってしまった。
 だが、エルビスは瞑想中の僧侶の如く無の心で受け流している。さすがエルビスだ!!

「お前の親父も王都に残ったんだぞ。後で会いに行ってやれ。巡行に行ったと思ったら、神子様の恋人になったと聞かされて、お前ん家はてんやわんやだったぜ?」
「ジュンヤ様との事と家は関係ありません」
「結婚するなら準備がいる。ちゃんと親父と話せ」
「ーーはい」
「よし! それで良い! さて、ジュンヤ、ここからは馬車だ。こいつに乗れ」

 示されたのは、王族の紋章が入っていた。……これ? これに俺が乗るのかっ? ティアなしで?

「殿下の恋人でもあり、全ての片がついたら正式に婚約の儀をやるんだろ? なら、黙ってこれに乗れ」

 ちゃらけた口調が一変し、ど迫力の低音で指示されれば大人しく乗るしかない。

「ちょっと待て。……あのな、ジュンヤ。あんたの力がとんでもなく貴重な事は体感済みだ。だからこそ、そんなを欲しがる奴はいると思って行動しろ。良いな? 未来の父親からの忠告だ」
「ーーはい」

 馬車の扉が閉まる直前、真剣な表情で言われて頷いた。何度も聞いた言葉だ。俺の力は貴重で、その力を手に入れたい人間がいる。

「ジュンヤ様、ファルボド様は怖い方ではありますが、正義感がとても強い方だけですから大丈夫ですよ。ですが、ダリウスの父上ですから……性格は、まぁ、あんな感じですけれど」

 エルビスは苦笑しつつ、俺を励ましてくれた。

「ああ、大丈夫。そっちじゃなくて、俺を欲しがる奴がいるって忠告を改めて考えてたんだ。それか、邪魔だと思うかだよな。それは、某お偉い人で身に染みた。まだ解決もしていないし。せいぜい気をつけないとな」
「ええ」
「まぁ、気持ちを切り替えて浄化を頑張ろう!! 確か、中央広場にマテリオ達がいるんだよな?」
「はい。ダリウスもいると聞いています。一時、民が魔石を求めて殺到したので、かなりの人数の騎士が配備されたそうです」
「そうか。今は落ち着いたのかな」

 しばらく馬車に揺られ到着した中央広場には、多くの民の姿が見えた。窓から覗くと、その人混みから覗く赤髪はダリウスだ。馬車に気がついてこちらへ駆け寄って来て、ピタリと止まった顔が引きつった。

「おう、ダリウス。嫁を連れて来てやったぞ」
「父上? なぜ父上がわざわざ?」

 だよな?公爵様が護衛役っておかしいよな。しかも三大公爵家の一人で当主だ。その証拠に、その場にいた騎士も民も大慌てで礼をして緊張した空気が漂う。

「ああ、ちょいと理由があってな。お前だって気がついてるだろう?」
「しかし、父上自らとは」
「そんだけの理由があるって事だ。それは後で話す。おい、ジュンヤ、出て来て良いぞ」

 ビビりつつも馬車を降りてダリウスの前に立つと、俺を見て嬉しそうに笑った。

「もう大丈夫そうだな。安心したぜ」
「ありがとう。ダリウスの部下で浄化が終わっていない人がいたら浄化するよ。でないと働けないだろう?」
「それなら、ラドクルトとウォーベルトを頼めるか?昨日怪我をしたせいで自分の魔石が割れちまってな。でも、民を優先すると言って聞かねぇ。昨日から働き通しだってのに、いじっぱりめ」
「えっ……? ラドクルト様がっ?!」

 背後で小さな悲鳴が聞こえて振り向くと、ヴァインが青い顔をしていた。

「ヴァイン、大丈夫。俺が浄化してやるから心配ないよ」
「あっ、い、いえ」

  確か二人は付き合っている、もしくはその手前だ。その顔色を見れば、ヴァインにとってラドクルトが特別だと分かる。

「ラドクルトはどこだ?」
「こっちだ。あっと、その前に。……父上はお戻りになっても大丈夫ですよ。警備はお任せを」
「一皮剥けたらしい息子の働きっぷりを見学させて貰うぜ。遠慮すんな。ジュンヤも普段通りにやってくれ。俺が警備してれば誰にも指一本触れさせねぇ」
「そうですか。ではお任せします」
「はぁぁぁ~~」

 滅多にないダリウスのため息だ。

「ジュンヤはいつも通りで良いからな?」
「了解。まぁ、俺はテストされてる気がするし合格してみせるよ」

 さて、広場の一部に天幕を張って、そこでマテリオ、マナ、ソレスが魔石で浄化をしていた。その場にはウォーベルトとラドクルトもいたが、二人共青い顔をしていた。

「みんな! 来たよ!」
「ジュンヤ! 助かった」
「ジュンヤ様、待ってました~。お元気になって良かったです」
「お顔を見て、やっと安心しました」
「うん、みんなありがとう。でも、だいぶ疲れてるんだろう? 酷い顔色だ。マテリオ、魔石の在庫が厳しいって?」
「ああ。突入時にかなりの数が消費されてしまった。それに、ナトルの瘴気の抑制とレニドールの生命維持にも回しているので、かなり厳しいのだ」

 レニドールはまだ目覚めないそうだ。ナトルは力は使えないが、魔石で瘴気を押さえ込んでいるからで、魔石が割れたらどうなるか……

「分かった。ここが終わったらナトルのところに行く。そういう事なら、ひとりひとり浄化してたら終わらないな。水を汲んで来て貰って浄化する。それを配ろう。体内に直接浄化をした方が効果が高いし、たくさん配れる。」
「俺達に任せておけ。」

 ダリウスが素早く指示して水を汲みに行かせた。王都は都会なので、手で組み上げるタイプではなく手漕ぎポンプだ。水が来るまでの間に二人を浄化しよう。

「二人共、浄化を拒んだって?」
「私は魔石のお陰で民よりずっと軽症です。ですから、後で良いと申し上げただけです。それなのに、こいつまで拒否をしまして……」
「俺達はペアだ。俺だけ浄化して貰うとか、絶対ねーよ!」
「これは私の勝手な想いだから、お前はして貰え」

 二人が喧嘩越しに言い合いを始めて、止めようと思った時、背後で啜り泣きが聞こえた。

「ヴァイン?」
「す、すいませ……っあれから、お顔を見ていなかった、ので、ぐすっ」
「ヴァイン殿……」
「なぁ、ラド。よくもうちの可愛い侍従を泣かしてくれたな~」
「えっ?! あ、申し訳ありませんっ!!」
「許さん!! 許して欲しければ浄化させろ~!!」

 手をわきわきしながらにじり寄ると、ラドクルトは後退りで逃げる。

「ええっ~? でも、民を優先しなければ!」

 頑固者め。

「騎士が倒れたら誰が民を助けるんだ? ほら、神子の俺が。手ぇだせ!」
「は、はいっ!!」

 シュバッと伸びて来た手を握ると、指先にうっすらと緑の紋様が見えていた。こんな状態で働いていたなんてバカだ!と、瘴気を引っこ抜いて浄化を流す。お仕置きに勢い良く流したので、一瞬で頬に赤みが差してふらついた。

「ラドクルト様っ!!」

 よろけたラドクルトを素早く支えるヴァイン。あ~、可愛い! 青春!!

「ヴァイン殿……」
「ラドクルト様、ご無事で良かった……」

 見つめ合う二人は、もしかしてキッスでもしちゃうんじゃね? と思う程甘い雰囲気が漂い、顔が近くなり……

「はい!! 次は俺! 俺もお願いしまっす~!!」

 わざわざ二人の真ん中を引き裂くようにウォーベルトが前に出た。くくっ!! あからさまだなぁ。

「ウォル、お前!!」
「狡いっす! なんでラドばっかり! ジュンヤ様、俺も浄化をお願いします!!」
「ふふふ。ウォーベルトも色々と頑張れ」
「当然っす。この巡行に参加したから、ヒーローになって俺もモテモテでウハウハになるっす!」

 はいはい、そうですね。まぁ、ちょっとおバカなだけでウォーベルトはハンサムだし、やる時はやる男だしモテるか……な?
 二人を浄化してやって少しの間和んでいたが、汲んできて貰った水が到着したので、バンバン浄化を流して飲んで貰う。昨夜マテリオとダリウスに力を貰ったお陰でパワーは有り余ってる!!
 並んで浄化を待つ人々は、水を飲んだ瞬間に浄化で回復する体に驚きつつ、大勢が元気を取り戻して行った。それを俺の背後で無言で見ているファルボド様……最初は緊張したが、途中からは完全に存在を忘れて浄化に没頭していた。

「あの、握手をして頂けますか?」
「えっあ、はい」

 手を差し出そうとした時、背後からブワッと風を感じたと思ったら、出した手を掴まれ引っ込められた。

「え??」
「全員と握手などしていたら、神子のか弱い手を痛めてしまう。拝礼にとどめよ」
「はっ、はいぃ~~! 失礼を致しました!!」

 その人は慌てて拝礼をして逃げるように去って行った。えっと、元気になって良かったですね。

「ファルボド様、一般市民を怖がらせてはいけませんよ?」
「そのちっこい手が保つなら止めん。しっかし、ダリウス。お前、動きが遅せぇぞ。鍛錬してんのか?」
「勿論です」
「足りねえみたいだから、後で稽古つけてやる」
「うげっ……! いや、はい。ありがとうございます」

 ダリウスのスピードを完全に上回っていたらしい。あれだ、ダリウスがヒグマならファルボド様はさながらグリズリーってところか?

「これからはやたらと触らせるな。はエリアス殿下の大事な伴侶になるんだからな」
「あ、それ、大きな声で言ったら」
「本当に神子様は殿下とご結婚なさるんですかっ? それは朗報です!!」
「あっ、あのっ!」

 しかし、時すでに遅し。目の前にいた大勢の民に聞かれ、その言葉が細波のように広がり歓喜の声も同時に響く。

「わぁ~!! 噂では聞いていましたが、国土も浄化されましたし、これでカルタス王国も安泰ですね!! エリアス殿下万歳! 神子様万歳!!」
「「「「万歳! 万歳~~!!」」」」

 ああああ~~!! いや、良いんだけど。そ、添い遂げるつもりですけど! まだ正式に発表されていないのに。だからだろうか、ダリウスがヒソヒソと声をかけて来た。

「父上、どういうつもりです? それに、俺もジュンヤの恋人なんですよ!」

 そっちかい!!

「ふふん。これだけ歓迎されているんだ。ジュンヤを狙う奴も簡単に手を出せん」
「ーーやはり、あいつですか?」
「まぁな。お前も民に認められるようにがんばれや。がヤリチンクソ野郎に穢されたのか? な~んて言われねぇようにな~? これまでのお前の振る舞いから言って、を心配する奴の方が多いだろうなぁ?」
「ううぅぅ……努力はして来ました」
「それを民に示せってんだよ。まぁ、今はジュンヤに浄化の続きをして貰わんとな」

 ファルボド様はダリウスの頭をわしわしっと乱暴に撫でてから、また俺に向き直った。

「さぁ、。引き続き奇跡のお力で民をお救いください」

 ファルボド様はそう言って、大袈裟に片膝をついて拝礼した。三大公爵家の当主が君主以外に跪いたのを見た民はざわつき、続いて一斉に拝礼したので、広場は一瞬で静まり返った。
 俺がティアから逃げないようになのか、トーラントの手の者への牽制か。どちらにせよ、食えないおっさんだとはっきりした。脳筋だけじゃ当主はやれないって事だよな~~!!

 こうして非公式にティアとの事をバラされ、カルタス王国内で俺が青ざめる程の結婚フィーバーが起きるなんて想像もしていなかった。

ーーーーーー

エルビスの名字が一章で出ていたのに人物紹介に載せ忘れていました。思い出してください、マーキシオです!

ダリウスとザンド団長とファルボド様が並んだら、圧が凄いなぁ~と楽しく想像しながら書きました! クマの一族、全員性癖をてんこ盛りです。
あと、大好きな絵師様に依頼してダリパパを描いてもらってますので、そのうちご披露出来たらと思います。
 
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