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3章
変わりゆく街
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騎士棟はどこの町も無骨で機能性重視の造りらしい。だが、豪華すぎるより居心地は良い。会議室を借りて集まった俺達は、遮音をかけてから、さっきまで耐えていた怒りをぶちまけてようやくスッキリした。
実父をこれでもかと貶すティアにも驚いたし、暴れるのは耐えたダリウスの怒鳴り声、エルビスのノーブレスの独り言、出された茶菓子を無言で粉々にして行くマテリオ、初めて聞くロドリゴ様の祖父への呪詛っぽい愚痴とカオスな時間だった。
まぁ、俺も尻を揉まれたり体を弄られた怒りをぶちまけたけどね!
「いやぁ~、いっそ清々しい程のクズだったねぇ。でも、やっつけるのに迷いがなくて助かるな」
「ジュ、ジュンヤ様!?」
俺の言葉にロドリゴ様が驚いている。いや、さっきもこうだったと思うけど?
「ロドリゴ殿、ここからが見ものだぜ? 楽しみにしてろよ」
「ダリウス様が本気になられた理由ですね?」
「ああ。だが、ジュンヤは俺達の大事な恋人だから妙な気は起こすなよ」
「もちろんです! 私はただ、命を捧げてお仕えするのみです」
ダリウスはレミージョの話を聞いたせいか念押しをして、妙な緊張感で居心地が悪い。レミージョがロドリゴ様が俺を好きなんて変な事を言うからだ! でも、ロドリゴ様は真っ直ぐにダリウスを見据えている。その様子を見ていると、レミージョの考え過ぎじゃないか?そう思い始めていた。
「それなら良い。是非態度で示してくれ」
「はい」
「ダリウス、そこまでにしておけ」
さすがにしつこいと思われたのか、ティアが諫める。
「——はい」
ダリウスは、不満そうにロドリゴ様から視線を逸らした。
「ロドリゴ殿。御尊父は我が父同様、不治の病の様だな」
「はい。私もそう思います。此度の不遜な態度で、ほとほと愛想が尽きました。いえ…全て病のせいですね。神子の奇跡も効かぬとは残念な事です」
腹を括ったロドリゴ様は、完全に宰相を敵として動くつもりの様だ。身内を捌くのはきっと辛いよな。
「私はチェスター様とも面会をしなくては。ジュンヤは来なくて良い。ダリウスと安全な騎士棟で待っていてくれ」
「えっ!」
「頼む。何が起きるか分からない状況で彼らと接触させたくない。それに、私はチェスター様と込み入った話もある」
「分かった。けど、大丈夫?」
ティアに頼むなんて言われたら無理を押し通せない。ただ、敵地に乗り込むティアが心配だった。
「ケーリーもいるし、アナトリーも連れて行くから心配は無い」
「魔道具じゃなくてアナトリー?」
「そうだ」
そう言ってニヤリと笑った。あ、なんかエグい事するんだな? うん、行かない方が良いかも。歩く劇薬の様にみんなにも恐れられている彼は、いつも人前には出ない。そんなアナトリーを引き連れて行くなんて……想像したく無いな。
「では、行ってくる」
「もう? 休まないのか?」
「是非ご尊顔を拝したいのでな」
そういうと、ロドリゴ様やケーリーさん達を引き連れてロドリゴ様の屋敷に向かって行った。俺達の案内は前回来た時の騎士がしてくれる事になっている。
「大丈夫かなぁ。あれだけ警護がいるから危険なんかないよな!?」
「大丈夫だろ。むしろ、チェスター様が青い顔をするのが見れなくて残念だ。クックック」
「ダリウス、どういう事?」
「ん~?」
にぱっと笑うと、俺の肩を抱いた。
「ほら、例の録音機の事、覚えているか?」
「アナトリーが作った奴だよな」
「いやぁ……良いもん作ってくれたよなぁ。あれが役に立つ日が来たって事さ」
良い顔だ……証言などを集めたんだろうか。もしや盗聴? いずれ話してくれるよな?
「すぐに分かるが、今は自由に動いて欲しい。頼んだぜ?」
「逆に悪い方に動く事はないのか?」
「心配すんな。お前が動いて悪くなる事はねぇから、思う存分やれよ」
そういう事なら、好きにやらせて貰おう。
「俺のしたい様に動いて良いなら、外にいる避難民の浄化をしたい。準備に時間がかかるなら明日やる。それと神殿に行きたいなぁ。行く時はマテリオも来てくれるよな?」
「もちろんだ」
「ジュンヤ様、神殿に行かれるんですか?」
エルビスが心配そうだ。グスタフ司教の事を心配しているのかもしれない。
「行くよ。司教様とお話ししたいからね」
「ジュンヤ、避難民の浄化はどうやってやるつもりだぁ?」
「うーん。やっぱり水かな。食料問題がなければスープの配給が良いんだけど」
確認をすれば、浄化後は厳重に警戒をしていた様だし怪しい動きもなかったそうだ。だから魔石を使った水にするか。ただし、小さい方の魔石を使う。国王や宰相などの問題があるし、倒れてはいられないからな。
「それなら大丈夫だ。ピパカノの様子を見て、兄上に食糧支援を頼んでおいた。二日前に届いたそうだからキールの実も十分にあるし、他にも日持ちのする野菜を送ってくれている。」
「ダリウス……ありがとう。それと、ヒルダーヌ様にもお礼を言っおいてくれるか?」
「自分で言え。」
「ううん。ダリウスが言ってくれ」
「おう……」
ヒルダーヌ様との和解後、連絡を取っていたのを知らなかったが照れ臭そうにはにかむ様子が可愛くて仕方ない。大きな生き物が照れるのって可愛いよな!
「スープの準備をすると明日になるな。材料の手配とかはハンスに任せておけば大丈夫だ。よし、神殿に行こう」
俺達はいつものメンバーで神殿に向かう。慌ただしいのでレナッソーの騎士に気遣われたが、道中座りっぱなしで来たので動いている方が良い。念の為先ぶれはして貰い、街の様子を見ながら向かう。もう馬車はうんざりだし、歩ける距離なので徒歩移動にしていると、あちこちから声をかけられた。
「神子様!先日はありがとうございました!」
「あの、良かったらこちらを召し上がって下さい!!」
感謝の言葉や、果物などを差し出して来る人などが次々に現れ、その表情は一様に明るい。ピエトロが俺に反発したり持ち上げてみたりと行動が一致ないせいで、なるべく接しない様に気をつけていたそうだ。なぜなら、俺を讃えて罰されたり追放された人が大勢いたからだ、と騎士が説明してくれた。吟遊詩人のスフォラさんだけじゃないのか。
「ロドリゴ様がご当主になられたので、ようやく自由に発言できる様になりました」
晴々とした顔の騎士は、嬉しそうに通りに集まる民を見ていた。
「それに、苦しい生活のせいで出産率が下がっていましたが、希望が出来たので胎珠を求める希望者が増えました。ケローガやユーフォーンなどで胎珠の受精率が上がっているらしく、神子様が立ち寄った街では盛り上がっているそうですよ」
「そ、そうですか」
良いのか? 良い話なんだよなっ?!
「そりゃあ興味深い話だなぁ~。な? ジュンヤ?」
ニヤニヤするダリウス。頬を染めるエルビス 。
「と、ところで二人の弟君って? 聞いてはいたけど知らないんだよな」
「サリエド殿下は十八歳で、実際は第二王子ですが継承権がありません。ですので、継承権第二位はオレイアド様です。サリエド殿下は少々お生まれに事情がありまして、ここではお話出来ません。そして、一番下の第四王子がモーリス殿下で十一歳です。おっと、お話ししている間に着いてしまいましたね。」
神殿の入り口で待機していた神官が恭しく出迎えてくれて奥へと進む。マテリオを掻っさらった反発はあるだろうか? マテリオはいつもと変わらずで、何を考えているのか分からない。まぁ、何かして来たらそれなりの対応をするけどね。応接室に案内され茶を啜っていると、グスタフ司教が現れた。
「これはこれは神子様、わざわざのお運びありがとうございます。山の民の地にある穢れも無事浄化してくださったとお聞きしました! 誠に神子様のお力は素晴らしいですね!」
大袈裟なくらい褒め称えるグスタフ司教は、病の真相は分からないが媚を売っている様に見えた。
「お久しぶりです。ご病気が癒えた様で何よりです。うちのマナの治癒は素晴らしいでしょう?」
ニッコリほほ笑んで見せると、その頬が僅かにピクッとしたのを俺は見逃さなかった。あれ? やっぱり仮病でしたか?
それに、ピエトロに胎珠を渡しまくっていたのはあなたですか? ウルスだったとしても、貴重な物は一人の判断では渡さないと思うんです。
さて、グスタフ司教の真意は如何に……
ほほ笑みを湛えたままその目を捕らえ、洗いざらい話して貰うぞ、と決意を固めた。
実父をこれでもかと貶すティアにも驚いたし、暴れるのは耐えたダリウスの怒鳴り声、エルビスのノーブレスの独り言、出された茶菓子を無言で粉々にして行くマテリオ、初めて聞くロドリゴ様の祖父への呪詛っぽい愚痴とカオスな時間だった。
まぁ、俺も尻を揉まれたり体を弄られた怒りをぶちまけたけどね!
「いやぁ~、いっそ清々しい程のクズだったねぇ。でも、やっつけるのに迷いがなくて助かるな」
「ジュ、ジュンヤ様!?」
俺の言葉にロドリゴ様が驚いている。いや、さっきもこうだったと思うけど?
「ロドリゴ殿、ここからが見ものだぜ? 楽しみにしてろよ」
「ダリウス様が本気になられた理由ですね?」
「ああ。だが、ジュンヤは俺達の大事な恋人だから妙な気は起こすなよ」
「もちろんです! 私はただ、命を捧げてお仕えするのみです」
ダリウスはレミージョの話を聞いたせいか念押しをして、妙な緊張感で居心地が悪い。レミージョがロドリゴ様が俺を好きなんて変な事を言うからだ! でも、ロドリゴ様は真っ直ぐにダリウスを見据えている。その様子を見ていると、レミージョの考え過ぎじゃないか?そう思い始めていた。
「それなら良い。是非態度で示してくれ」
「はい」
「ダリウス、そこまでにしておけ」
さすがにしつこいと思われたのか、ティアが諫める。
「——はい」
ダリウスは、不満そうにロドリゴ様から視線を逸らした。
「ロドリゴ殿。御尊父は我が父同様、不治の病の様だな」
「はい。私もそう思います。此度の不遜な態度で、ほとほと愛想が尽きました。いえ…全て病のせいですね。神子の奇跡も効かぬとは残念な事です」
腹を括ったロドリゴ様は、完全に宰相を敵として動くつもりの様だ。身内を捌くのはきっと辛いよな。
「私はチェスター様とも面会をしなくては。ジュンヤは来なくて良い。ダリウスと安全な騎士棟で待っていてくれ」
「えっ!」
「頼む。何が起きるか分からない状況で彼らと接触させたくない。それに、私はチェスター様と込み入った話もある」
「分かった。けど、大丈夫?」
ティアに頼むなんて言われたら無理を押し通せない。ただ、敵地に乗り込むティアが心配だった。
「ケーリーもいるし、アナトリーも連れて行くから心配は無い」
「魔道具じゃなくてアナトリー?」
「そうだ」
そう言ってニヤリと笑った。あ、なんかエグい事するんだな? うん、行かない方が良いかも。歩く劇薬の様にみんなにも恐れられている彼は、いつも人前には出ない。そんなアナトリーを引き連れて行くなんて……想像したく無いな。
「では、行ってくる」
「もう? 休まないのか?」
「是非ご尊顔を拝したいのでな」
そういうと、ロドリゴ様やケーリーさん達を引き連れてロドリゴ様の屋敷に向かって行った。俺達の案内は前回来た時の騎士がしてくれる事になっている。
「大丈夫かなぁ。あれだけ警護がいるから危険なんかないよな!?」
「大丈夫だろ。むしろ、チェスター様が青い顔をするのが見れなくて残念だ。クックック」
「ダリウス、どういう事?」
「ん~?」
にぱっと笑うと、俺の肩を抱いた。
「ほら、例の録音機の事、覚えているか?」
「アナトリーが作った奴だよな」
「いやぁ……良いもん作ってくれたよなぁ。あれが役に立つ日が来たって事さ」
良い顔だ……証言などを集めたんだろうか。もしや盗聴? いずれ話してくれるよな?
「すぐに分かるが、今は自由に動いて欲しい。頼んだぜ?」
「逆に悪い方に動く事はないのか?」
「心配すんな。お前が動いて悪くなる事はねぇから、思う存分やれよ」
そういう事なら、好きにやらせて貰おう。
「俺のしたい様に動いて良いなら、外にいる避難民の浄化をしたい。準備に時間がかかるなら明日やる。それと神殿に行きたいなぁ。行く時はマテリオも来てくれるよな?」
「もちろんだ」
「ジュンヤ様、神殿に行かれるんですか?」
エルビスが心配そうだ。グスタフ司教の事を心配しているのかもしれない。
「行くよ。司教様とお話ししたいからね」
「ジュンヤ、避難民の浄化はどうやってやるつもりだぁ?」
「うーん。やっぱり水かな。食料問題がなければスープの配給が良いんだけど」
確認をすれば、浄化後は厳重に警戒をしていた様だし怪しい動きもなかったそうだ。だから魔石を使った水にするか。ただし、小さい方の魔石を使う。国王や宰相などの問題があるし、倒れてはいられないからな。
「それなら大丈夫だ。ピパカノの様子を見て、兄上に食糧支援を頼んでおいた。二日前に届いたそうだからキールの実も十分にあるし、他にも日持ちのする野菜を送ってくれている。」
「ダリウス……ありがとう。それと、ヒルダーヌ様にもお礼を言っおいてくれるか?」
「自分で言え。」
「ううん。ダリウスが言ってくれ」
「おう……」
ヒルダーヌ様との和解後、連絡を取っていたのを知らなかったが照れ臭そうにはにかむ様子が可愛くて仕方ない。大きな生き物が照れるのって可愛いよな!
「スープの準備をすると明日になるな。材料の手配とかはハンスに任せておけば大丈夫だ。よし、神殿に行こう」
俺達はいつものメンバーで神殿に向かう。慌ただしいのでレナッソーの騎士に気遣われたが、道中座りっぱなしで来たので動いている方が良い。念の為先ぶれはして貰い、街の様子を見ながら向かう。もう馬車はうんざりだし、歩ける距離なので徒歩移動にしていると、あちこちから声をかけられた。
「神子様!先日はありがとうございました!」
「あの、良かったらこちらを召し上がって下さい!!」
感謝の言葉や、果物などを差し出して来る人などが次々に現れ、その表情は一様に明るい。ピエトロが俺に反発したり持ち上げてみたりと行動が一致ないせいで、なるべく接しない様に気をつけていたそうだ。なぜなら、俺を讃えて罰されたり追放された人が大勢いたからだ、と騎士が説明してくれた。吟遊詩人のスフォラさんだけじゃないのか。
「ロドリゴ様がご当主になられたので、ようやく自由に発言できる様になりました」
晴々とした顔の騎士は、嬉しそうに通りに集まる民を見ていた。
「それに、苦しい生活のせいで出産率が下がっていましたが、希望が出来たので胎珠を求める希望者が増えました。ケローガやユーフォーンなどで胎珠の受精率が上がっているらしく、神子様が立ち寄った街では盛り上がっているそうですよ」
「そ、そうですか」
良いのか? 良い話なんだよなっ?!
「そりゃあ興味深い話だなぁ~。な? ジュンヤ?」
ニヤニヤするダリウス。頬を染めるエルビス 。
「と、ところで二人の弟君って? 聞いてはいたけど知らないんだよな」
「サリエド殿下は十八歳で、実際は第二王子ですが継承権がありません。ですので、継承権第二位はオレイアド様です。サリエド殿下は少々お生まれに事情がありまして、ここではお話出来ません。そして、一番下の第四王子がモーリス殿下で十一歳です。おっと、お話ししている間に着いてしまいましたね。」
神殿の入り口で待機していた神官が恭しく出迎えてくれて奥へと進む。マテリオを掻っさらった反発はあるだろうか? マテリオはいつもと変わらずで、何を考えているのか分からない。まぁ、何かして来たらそれなりの対応をするけどね。応接室に案内され茶を啜っていると、グスタフ司教が現れた。
「これはこれは神子様、わざわざのお運びありがとうございます。山の民の地にある穢れも無事浄化してくださったとお聞きしました! 誠に神子様のお力は素晴らしいですね!」
大袈裟なくらい褒め称えるグスタフ司教は、病の真相は分からないが媚を売っている様に見えた。
「お久しぶりです。ご病気が癒えた様で何よりです。うちのマナの治癒は素晴らしいでしょう?」
ニッコリほほ笑んで見せると、その頬が僅かにピクッとしたのを俺は見逃さなかった。あれ? やっぱり仮病でしたか?
それに、ピエトロに胎珠を渡しまくっていたのはあなたですか? ウルスだったとしても、貴重な物は一人の判断では渡さないと思うんです。
さて、グスタフ司教の真意は如何に……
ほほ笑みを湛えたままその目を捕らえ、洗いざらい話して貰うぞ、と決意を固めた。
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