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学園に帰ってきましたが同棲状態で何をどこまでできるかな 5

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 ふと思う。何がイケるんだろう。俺はそこまで必死にいろんな人間とヤらねばならないのだろうか。シェーバルとするのがイイかと言ったら、そこまででもない。やり方はごくごく一般的で、ディアヴが優しい時と変わらない。身体の相性がいい分だけディアヴのほうがいいだろう。

「ビチュード、どうしたんだ」
「あ、うん……顔見れてほっとした。ありがとう、シェーバル。酷いことはされていないから大丈夫だ」
「えっ」

 シェーバルの返事を待たずに、その場を後にする。コルトは全く気付いていなさそうだ。ディアヴがいなくてもコルトが見張っているし、誰も俺に手を出そうとしていないんだから平穏といえば平穏そのものだ。
 そのディアヴも実家の手伝いで忙しくしている。傍にいる間はヤりまくりだが、そうでないときは何もない。俺の性欲はディアヴがいないからといって暴走することもない。何で暴走しないんだろう。俺にあれこれしてきた奴らが一掃されてしまったからだろうか。

 とくに趣味もない俺は授業が終わったら大人しく部屋に戻る。図書館に行ってもさーっと人が避けていくから心が折れた。俺だって魔王に手足ぶっ飛ばされるスイッチみたいな人間とは近づきたくない。仕方ない……。

 部屋でぼーっとコルトが細々した仕事をするのを眺める。絶対にお近づきになりたくないけど、コルトしかいない……。俺、このまま枯れていっちゃうんじゃないか? まだ成人もしていないのに……いや、成人だっけ。まあいい、卒業もしていないのに、性欲を失うなんて存在意義がなくなるじゃないか。
 なにもないはずの俺が、どれだけヤられても楽しめるっていう他にはない特技をゲットしたはずなのに……。

「コルト、ディアヴがいないと俺は暇なんだけど、何をしたらいいんだ?」
「……好きにしたらいい。ディアヴ様を思って一人でしていても僕は気にしない」
「俺がそれしかないみたいじゃないか」
「それしかないだろう」

 馬鹿にされているんだけど、事実だ。でもこの環境じゃ俺の特性を発揮できない!

「俺は中出しされるのが好きなんだ。一人プレイじゃ満足できない」
「おまえ、最低だな」
「コルトに言われたくない」

 このまま骨抜きにされるわけにはいかない。思い出せ、俺は童貞を捨てたいんだった。それがこの世界への挑戦だ。一途に俺のことを想ってくれているシェーバルなら尻を貸してくれるかもしれない。
 コルトを出し抜いてディアヴに殺されでもしたら可哀想だと思っていたけど、もういい。
 この間、魔法薬学の授業で作ったあれを試してやる!!

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