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魔王の手綱を握れと言われましても 7 *

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  俺は寝ているディアヴのあれで好き勝手してそのまま眠ってしまったらしい。起きたら回復したらしいディアヴに、激しく抽挿されている最中だった。朝から元気だ、いや、朝だから元気なのだろうか。

「アッ……あ……ぅあ……っあ……っあぅ!!」

 当たり前のように中に出されて、ごちそうさまでしたという気分だ。下の口から朝ごはん。
 そうじゃない。
 後ろからディアヴにのしかかられたまま抗議する。ヤられちゃえば身体はノリノリだけど、気持ちはいつだって淫乱ボディから解放されたい。

「はぁ、なんで、朝からこんなことするんだ」
「嫌がっていない」
「だって挿れられると気持ちよくなっちゃうから仕方がないだろ」

 ディアヴが変な顔をして沈黙する。そうだ、俺が学園でどういう目にあっていたか見ていたんだから、俺の身体がどうしようもないことは知っているはずだ。

「誰でもいいのか」
「うん……。ごめんな。俺、腕っぷしが立つわけじゃないから、殴られるぐらいなら無抵抗で犯されたほうが楽だし、始まっちゃえばだいたい気持ちが良いから……」

 婚約者という立場が明確になったからには、いちおうディアヴに配慮した言い訳をしてみる。ディアヴの婚約者にされたからヤられまくったんだけど、なんか卵が先か鶏が先かみたいな感じだ。卵……なんか引っかかるけど、なんだっけ。まあいい。
 ファンタジー世界の庶民モブやりたかったなー。庶民なら前世の知識で多少いい思いをできたかもしれないのに、便利魔法が蔓延る貴族社会じゃ役に立てる気がしない。魔力も低いし、転生仲間の王様も思い通りにならなかったっぽかったし。

「どれぐらいしたら満足するんだ」
「別に俺は誰も誘ってないって。何でか知らないけど、みんな突っ込んでくるんだ」

 チュンチュンと窓の外から小鳥の声が聞こえる。さわやかな朝だが、すでに一戦を終えている。たまには朝チュンでもいいんじゃないかな。おはよう、チュッ……って想像がつかない。ディアヴと俺が? ないわ。

「昨日は自分から乗っかっていただろう」
「あ、あんなん初めてだよ……。ディアヴのは、相性がいいみたいだから。んっ」

 顔を合わせるとヤられていたから、欲情してしまうのは条件反射みたいなものだ。ディアヴ相手なら誰にも迷惑がかからないから、好きにしていいはずだし。公認の婚約者なんだからいいだろう。婚前交渉が一般的かどうかは置いておく。……俺はエロ大好きマイボディから解放されたいんじゃなかったっけ。
 ディアヴが俺の乳首に悪戯してきている。弄られまくっても小さいまま、特に色が濃くなることもないミラクル乳首だが、感度が抜群すぎて辛い。触れられると背骨から尾てい骨まで電流が走る。

「そこ、触るなって……んんっ」

 昨夜、寝ているディアヴは二回ほど射精していた。さっきも一回した。回復力がすごくないだろうか。俺は最近は射精しないでイくことも増えたから、射精回数自体は少ない。
 乳首をくりくりと撫でられて逃げようとしているのだが、ディアヴの腕に囚われていて悶えているだけになっている。乳首を弄られると力が抜けるのも一因だ。

「他の奴に犯されるな」
「そ、ぁん、そんなの、俺に……んんっ、言われても」

 俺だって好きでいろんな奴にヤられているわけじゃない。相手が勝手に寄ってくるんだから仕方がない。この話題は永遠に平行線だと思う。

「俺の性欲をなくす魔法でも開発してくれ。魔法得意なんだろ」
「……考えておく」

 初めてディアヴから譲歩を引き出した! 
 喜びのまま、俺は乳首でイってしまった。


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