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甥っ子登場で同級生のエロいじめがなくなると思ったけど 1
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潮吹きしても魔法で片付けできるなら、いつも通りであまり気にしなくていいのか?
前世のAVで見たことがあったけれど、肝心な部分ははっきり見えないのが残念だった。自分の場合は無修正だけど、そもそも男だし自分だから萌えない……。
先生はどうだか知らないけど、三馬鹿は女の子のほうが好きそうなのに、俺の潮吹きなんて見たいものなのだろうか。穴を使うけど、他は乳首ぐらいしか触られていないし。あれは俺の反応が違うから触っているだけだ。
何をどうして潮……。だめだ、エロ大好きボディに脳みそまで侵食されている。
そんなことを考えながら教室に行くと、久しぶりの二人がいた。金銀でキラキラしている。金色が王子で、銀色がディアヴだ。二人とも同じ行事のために学校を欠席していたから、同時に出席になるのは理解できるのだが……。
王子がピューっと口笛を吹いて、俺を見て笑った。
「おはよう、ビチュード、いいネクタイしてるじゃないか」
「おはようございます」
その隣でいつも無表情のディアヴが、何となく機嫌が良さそうだ。王子の言うネクタイの意味は、そうだよな。これのせいでディアヴのお手付きだってばれて、みんなにヤられまくってるんですけど!
ちらっと三馬鹿を探すと、教室からそろそろと出て行っている。逃げ足だけは早い。
「おはよう、おじさん」
「ディアヴ……その、おじさんっていうのはちょっと」
「じゃあ、ロン?」
俺の名を呼ぶディアヴの笑顔は悪魔のようだ。綺麗なのに怖いことが起きそう。俺は幼い頃からの癖で名前を呼んでいるけど、学校に入学してからディアヴは俺を家名で呼ぶようになっていた。
きっちり貴族教育を受けていると、そういうところに差が出るものなんだと感心していたんだけど。
「ビチュードで良いんじゃ……」
「おじさんだな」
どうしてそうなる。隣で王子が口元を押さえて笑っている。
「おじさん、おれもそう呼ばせてもらおうかな。よろしく、おじさん」
「殿下……その」
「ははっ、おじさんだっておれの名前わからないくせに」
図星を突かれた! そもそも王の子どもは十人ぐらいいて、みんな似たような名前だった。俺が関わることもないだろうと、覚えることを放棄していたのがばれてる。
「王子の名前がわからない? そんなことがあるのか。おじさん、授業のあとに俺が教えてやる」
「え、遠慮し」
「目の前に実物がいたら死ぬ気でやるだろう。おれも一緒に教えてやるよ」
ディアヴと正反対に王子の表情は豊かだ。にこにこと楽しそうに提案されて、王子がいたらディアヴにエロいこともされなくて済むかもしれないと頷いた。そもそも平民と大差ない俺に拒否権はない。何人目だろうと王族は別格だ。
前世のAVで見たことがあったけれど、肝心な部分ははっきり見えないのが残念だった。自分の場合は無修正だけど、そもそも男だし自分だから萌えない……。
先生はどうだか知らないけど、三馬鹿は女の子のほうが好きそうなのに、俺の潮吹きなんて見たいものなのだろうか。穴を使うけど、他は乳首ぐらいしか触られていないし。あれは俺の反応が違うから触っているだけだ。
何をどうして潮……。だめだ、エロ大好きボディに脳みそまで侵食されている。
そんなことを考えながら教室に行くと、久しぶりの二人がいた。金銀でキラキラしている。金色が王子で、銀色がディアヴだ。二人とも同じ行事のために学校を欠席していたから、同時に出席になるのは理解できるのだが……。
王子がピューっと口笛を吹いて、俺を見て笑った。
「おはよう、ビチュード、いいネクタイしてるじゃないか」
「おはようございます」
その隣でいつも無表情のディアヴが、何となく機嫌が良さそうだ。王子の言うネクタイの意味は、そうだよな。これのせいでディアヴのお手付きだってばれて、みんなにヤられまくってるんですけど!
ちらっと三馬鹿を探すと、教室からそろそろと出て行っている。逃げ足だけは早い。
「おはよう、おじさん」
「ディアヴ……その、おじさんっていうのはちょっと」
「じゃあ、ロン?」
俺の名を呼ぶディアヴの笑顔は悪魔のようだ。綺麗なのに怖いことが起きそう。俺は幼い頃からの癖で名前を呼んでいるけど、学校に入学してからディアヴは俺を家名で呼ぶようになっていた。
きっちり貴族教育を受けていると、そういうところに差が出るものなんだと感心していたんだけど。
「ビチュードで良いんじゃ……」
「おじさんだな」
どうしてそうなる。隣で王子が口元を押さえて笑っている。
「おじさん、おれもそう呼ばせてもらおうかな。よろしく、おじさん」
「殿下……その」
「ははっ、おじさんだっておれの名前わからないくせに」
図星を突かれた! そもそも王の子どもは十人ぐらいいて、みんな似たような名前だった。俺が関わることもないだろうと、覚えることを放棄していたのがばれてる。
「王子の名前がわからない? そんなことがあるのか。おじさん、授業のあとに俺が教えてやる」
「え、遠慮し」
「目の前に実物がいたら死ぬ気でやるだろう。おれも一緒に教えてやるよ」
ディアヴと正反対に王子の表情は豊かだ。にこにこと楽しそうに提案されて、王子がいたらディアヴにエロいこともされなくて済むかもしれないと頷いた。そもそも平民と大差ない俺に拒否権はない。何人目だろうと王族は別格だ。
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