モブの俺が甥っ子と同級生からエロいいじめをうけまくるのは何故だ

モブなのにエロいじめが気持ち良すぎて抵抗しきれない 2

　ディアヴが学校に出てきたら、俺の身体に勝手にかけた魔法(呪い？)を解除してもらおうと決意した。それまでは多少嫌がらせを受けても孕むわけではないし、正直気持ちいいから三馬鹿だけならと、もう諦めの気持ちだった。俺って結構緩い人間だったみたいだ。

　魔法を解除するときにディアヴに相談したら、三馬鹿の記憶改竄ぐらいやってくれそうな気もする。侯爵家は金持ちだし、ディアヴ自身がそういう魔法を知らなくても、都合のいい魔道具がありそうだ。
　この世界は、大抵のことは都合のいい魔道具がある。
　……ご都合主義、なんて言葉が頭に浮かんだけれど、それは前世のBLの言葉だった。今世では関係ないはずだけど、まさかな。


　翌日、そーっと教室に入ると、口々に「おはよう、おじさん」と声をかけられる。言わない奴らは見ないふりの無視、言う奴らはニヤニヤと嫌な笑いを浮かべている。
　今日もディアヴは来ていないし、王子もいない。

　もうすぐ王様の在位20年式典があるから、高位貴族はその準備で忙しいのかもしれない。一瞬でいいから来てくれないだろうか。俺だけの不都合だから、手紙を送るほどでもないし。

「ビチュードおじさん、俺、放課後に用事あるから日直代わってくれよ」

　三馬鹿とは違う、前の席の奴が日直の札を俺のところに置いて言う。これ一年中日直やらされるフラグか？
　下手に対抗して呼び出されて殴られたりしたら嫌だし、クラブ活動をしていないし家の用事がないから、それで事が過ぎてくれるなら良いか……。来年になればクラスも変わる。来年まであと3カ月程度だ。一年も四分の三終わってる。

「いいよ」
「助かるわー」

　前の席の奴は、ちょっと悪い噂がある。下手に対立するのは避けたかった。そもそも俺は誰かと争える性格をしていない。

　実践魔法の授業で、やけに俺に小さな魔法がぶつけられてきたけれど、ちょっと水で身体がしっとりする程度だったから、大した被害はなかった。先生がすぐに風魔法で乾かしてくれたし。
　その時に、魔法用の杖の先が俺の乳首をピンポイントで突いてきたのは驚いた。偶然なんだろうけど、乳首が敏感になっているから、おかしな声が出ないようにするのが大変だった。
　ディアヴ、早く学校に来て、俺の身体を元に戻してくれ！


　日直の仕事は授業後に日誌を書く事がメインだ。あとは板書を毎授業後に綺麗にする。このへんは前世の学校と変わらないから、放課後に暇を持て余しているし平気だ。いつものんびりお喋りしていたモブ仲間は距離を取っているし……。ちょっと寂しい。

「ふぅ、ディアヴ、次いつ来るんだろう……」
「なんだ、身体が疼くのか？」

　みんな帰っていなくなったはずの教室に、三馬鹿が戻ってきていた。