上 下
7 / 79

魔法学園のモブに転生、した? 7 *

しおりを挟む
「傷はつけるなよ」
「何するんだ?」
「口が裂けても人に言えないことさ」

 ニヤリと笑った首謀者、スコーリョが俺の口にハンカチーフを突っ込んだ。デシャヴ!!
 それから、ズボンを剥ぎ取られて丸出しにされる。なんなの!? なんなの!? 三日前まではなんでもない超平穏な学園生活だったのに!!

「あれ、こいつ、本当にハイクォーリのお手つきじゃねえ?」
「まじ? 選り取り見取りだろうに、なんでこんな地味な男なんか」
「やってみたら名器かもしれない」
「えー、おれ勃つかな」
「顔が見えなきゃイケるだろ」

 俺の足を開いて、丸出しのそこを見て勝手なことを話し合っている。身体の痛みはましになったが、まだ腫れぼったいそこを見られてしまった。屈辱だし、この腐った展開が恐ろしくて仕方がない。これ輪姦フラグじゃね!?

 ほのぼのハピエンなら寸止めでヒーローが助けてくれるはずだが、ディアヴとのアレを思い出した限りハードモードな気がする。
 痛いのも怖いのも嫌だし、心を病んで自殺エンドも嫌だ!!
 ここは男の貞操なんて大したことがないと割り切って、大人しく終わるのを待つしか……!?

「お、反応いい。慣れてそうだな」

 尻にトロリと何かを垂らされて、ビクっと震えたのを揶揄われる。そんなとこに突然液体来たら誰でもビクっとするはずだ。悔しい。
 遠慮なくヌルリと指が入ってくる。ひっ、俺の身体おかしい。なんでこんなにイイんだ。指もっと増やしても……と思うとグイグイ増えて気持ちいい。

「ううっ、ふぅっ……っぅ」

 垂らされたのが何かわからないが、やけに指の挿入を楽にして痛みが全くない。おかげで、その動きをまざまざと感じてしまう。痛くないから気持ちよくなるってのも、どういう仕組みなんだ。もしかしてこの世界の男はみんな、こんな風に気持ちよくなっちゃう身体なんだろうか。
 隠せない前が気持ちいいと主張を始めてしまい、それを見た三馬鹿が下手な口笛を吹いた。どこまでもテンプレな三下め。

「ちょっと、これ、イイんじゃないか」
「どんだけハイクォーリに開発されてんだよ」

 一回だけしかしてないし、あれも強姦だったよ!!
 あいつ魔法使ってたし、俺の身体になにかしたんじゃないか? まだ二日しか経っていないけど、あれから一回も排便していない。今も弄られているのに、その辺の汚い不具合は起きない。いっそこいつらに向けて発射してやりたいのに。

「じゃあ、まず俺からな」
「もうガチガチじゃねえか」

 足を耳の横に押さえつけられて苦しい。運動はできないけれど俺、結構身体は柔らかいな。

「ふうぅぅ……っ!!」

 スコーリョが突っ込んできた。指より太いものに、俺の身体が大喜びだ。ビッチか、俺!?

「うわっ、すげ、これ、すげ」

 馴染む間も与えられず、激しくパンパンと抜き差しされる。そんな乱暴なやり方にも気持ちよくて、何も考えられなくなった。
しおりを挟む
感想 35

あなたにおすすめの小説

異世界転生先でアホのふりしてたら執着された俺の話

深山恐竜
BL
俺はよくあるBL魔法学園ゲームの世界に異世界転生したらしい。よりにもよって、役どころは作中最悪の悪役令息だ。何重にも張られた没落エンドフラグをへし折る日々……なんてまっぴらごめんなので、前世のスキル(引きこもり)を最大限活用して平和を勝ち取る! ……はずだったのだが、どういうわけか俺の従者が「坊ちゃんの足すべすべ~」なんて言い出して!?

【完結】もふもふ獣人転生

  *  
BL
白い耳としっぽのもふもふ獣人に生まれ、強制労働で死にそうなところを助けてくれたのは、最愛の推しでした。 ちっちゃなもふもふ獣人と、攻略対象の凛々しい少年の、両片思い? な、いちゃらぶもふもふなお話です。 本編完結しました! おまけをちょこちょこ更新しています。 第12回BL大賞、奨励賞をいただきました、読んでくださった方、応援してくださった方、投票してくださった方のおかげです、ほんとうにありがとうございました!

社畜だけど異世界では推し騎士の伴侶になってます⁈

めがねあざらし
BL
気がつくと、そこはゲーム『クレセント・ナイツ』の世界だった。 しかも俺は、推しキャラ・レイ=エヴァンスの“伴侶”になっていて……⁈ 記憶喪失の俺に課されたのは、彼と共に“世界を救う鍵”として戦う使命。 しかし、レイとの誓いに隠された真実や、迫りくる敵の陰謀が俺たちを追い詰める――。 異世界で見つけた愛〜推し騎士との奇跡の絆! 推しとの距離が近すぎる、命懸けの異世界ラブファンタジー、ここに開幕!

学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語

紅林
BL
『桜田門学院高等学校』 日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である

親友と同時に死んで異世界転生したけど立場が違いすぎてお嫁さんにされちゃった話

gina
BL
親友と同時に死んで異世界転生したけど、 立場が違いすぎてお嫁さんにされちゃった話です。 タイトルそのままですみません。

全寮制男子校でモテモテ。親衛隊がいる俺の話

みき
BL
全寮制男子校でモテモテな男の子の話。 BL 総受け 高校生 親衛隊 王道 学園 ヤンデレ 溺愛 完全自己満小説です。 数年前に書いた作品で、めちゃくちゃ中途半端なところ(第4話)で終わります。実験的公開作品

小悪魔系世界征服計画 ~ちょっと美少年に生まれただけだと思っていたら、異世界の救世主でした~

朱童章絵
BL
「僕はリスでもウサギでもないし、ましてやプリンセスなんかじゃ絶対にない!」 普通よりちょっと可愛くて、人に好かれやすいという以外、まったく普通の男子高校生・瑠佳(ルカ)には、秘密がある。小さな頃からずっと、別な世界で日々を送り、成長していく夢を見続けているのだ。 史上最強の呼び声も高い、大魔法使いである祖母・ベリンダ。 その弟子であり、物腰柔らか、ルカのトラウマを刺激しまくる、超絶美形・ユージーン。 外見も内面も、強くて男らしくて頼りになる、寡黙で優しい、薬屋の跡取り・ジェイク。 いつも笑顔で温厚だけど、ルカ以外にまったく価値を見出さない、ヤンデレ系神父・ネイト。 領主の息子なのに気さくで誠実、親友のイケメン貴公子・フィンレー。 彼らの過剰なスキンシップに狼狽えながらも、ルカは日々を楽しく過ごしていたが、ある時を境に、現実世界での急激な体力の衰えを感じ始める。夢から覚めるたびに強まる倦怠感に加えて、祖母や仲間達の言動にも不可解な点が。更には魔王の復活も重なって、瑠佳は次第に世界全体に疑問を感じるようになっていく。 やがて現実の自分の不調の原因が夢にあるのではないかと考えた瑠佳は、「夢の世界」そのものを否定するようになるが――。 無自覚小悪魔ちゃん、総受系愛され主人公による、保護者同伴RPG(?)。 (この作品は、小説家になろう、カクヨムにも掲載しています)

美醜逆転の世界で推し似のイケメンを幸せにする話

BL
異世界転生してしまった主人公が推し似のイケメンと出会い、何だかんだにと幸せになる話です。

処理中です...