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21 言葉責め2 (まだ服を着ているが)*

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気付いてしまうと、新たなプレイへの期待にわくわくする俺と、恥ずかしさで死にそうなヒューゴが脳内でせめぎ合う。その間にもダールの攻勢は続くから、優秀な処理機能のある頭で良かったなんて片隅で思ってみたりして。

「帝国最強の魔法使いなんだろ? 枷がなくなってからのほうが弱いじゃねえか」
「ふぅっん……ぁ、む、胸だけじゃ……ぁんっ!」
「十分良さそうだからこれでいいだろ」

 後ろから抱きしめるように俺を捕らえているダールは、言葉と裏腹にギンギンになったものが尻に当たっているから堪らない。恥ずかしいけれど、興奮しているのは俺だけじゃないということが、焦らされながらも嫌ではない。いや、自分がこれ以上どうなってしまうのかと期待している。
 腰を動かして、ダールのモノが狭間にハマるように誘導する。お互いにまだ着衣だから布越しの刺激になるのだが、そのもどかしさに全身がさらに敏感になっていく。もう、ダールの吐息を感じるだけでイキそうだ。

「ぅっ……ぁ、あっ、あ、ア」
「おいこら乳首抓られるだけでイきそうになってるんじゃねぇ、淫乱」
「う゛」

 自分に被虐趣味はないと思っていたけれど、ヒューゴにはあったようだ。興奮しすぎだ。
 もう脱がされるだけでイってしまう自信がある。他人と関わってこなかったせいで、ダールの責めに簡単に陥落してしまう。まぁ俺が開発済みにしてしまったせいもあるのだろうが、俺もヒューゴも、どちらも俺だ。
 そう、気持ちいことが大好き。

「ダール……頼む」
「しおらしいお前も新鮮でイイな」
「んーーっ」

 互いに首を伸ばして、唇を重ねたらイってしまった。

「キスだけでイったのか。枷もないのに奴隷根性……っ」

 ダールが俺を奴隷扱いしたことはない。普段それほど口が回るほうではないのに、今日はやけにノリノリなのは何なんだ。イったおかげで、限界ギリギリ感のなくなった俺は、ダールに反撃することにした。
 くるりとダールに向き合い、床に膝をついてダールの股間に頬ずりをしてやる。布の上から唇を這わせると、さすがのダールも言葉が止まった。

「おいおいお偉い魔法使い様が跪いてご奉仕か」
「私は……はぅ」
「ぐっちゃぐちゃだな。脱げよ」

 ダールのやつはあろうことか、俺の股間を足先で擦りあげた。先ほど放ったものがクチュっと音を立てたのを揶揄われて、このまま履いているのとどうしたらいいか少し悩んだ。すると、ダールが己のモノをぶるんと取り出して、俺の頬をピタピタと叩いた。血管が浮いて雄々しい様子に、俺はごくりと生唾を飲み込んだ。
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