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悪役王子だるまにされたけど四肢を取り戻した 9 *
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「なんだよ」
「いいえ? で、しますか? そこに触手もいるから、とっとと済ませるにはあれから粘液を取ればいい」
イリアスへの嫌がらせのつもりだったのに、嫌がっていないことが悔しい。だけど童貞喪失のチャンスだ。たぶん両想いだし……やってみよう!
「やる。触手、粘液をよこせ。イリアスは服を脱げ」
「かしこまりました」
「私はどうすれば」
「静かにしてろ」
「はい」
イリアスが従順にベッドに転がった。おれの手には触手が垂らした媚薬粘液がある。これをイリアスの後ろを慣らすのに使って、童貞を……捨てる……。妙な緊張感で心臓が爆発しそうだ。
「足を立てろ」
仰向けのまま足を立てたイリアスは、珍しく通常状態の性器を晒している。自分がされる側では興奮しないんだろう。うーん、まずはこれを勃起させたほうが良いかもしれない。ほら相手が気持ちよさそうなほうが、無理矢理感ないし……。
おれはイリアスの性器を粘液塗れの手で包んでぬちゅぬちゅと刺激を与えた。すぐに天を突く立派なそれを見ると、なぜか口の中に唾液が溜まってきてしまった。
指で慣らしている間、舐めたらきっと後ろの違和感も気にならないだろう。おれはとりあえずそれを口に含んだ。
「ドゥルマ、俺は何をしたらいい?」
上のほうからイリアスの声が聞こえたが、おれはもうしゃぶるのに夢中で聞こえなくなっていた。自分の身体が寂しくて、左手でイリアスの陰嚢を揉みながら、右手で自分の乳首を弄った。ああ、後ろを埋められたい。
「俺に挿れるなら慣らしてくれないと」
「んっ、ふぅっ……んっんっ」
口のなかのものを、おれが挿れたい。これが欲しい。どうしてこんなに欲しいんだ。
「ドゥルマ、自分から粘液を舐めたら、そうなるだろう」
後ろに何かが挿いった。ああああこれが欲しかった。でも、足りない。もっと太いのを……。
「テンタクル、邪魔をするな」
イリアスがびしっと注意すると、後ろのものが離れていった。
「ぅぁ、あ……、や、イリアス、足りない」
「二人で抱き合いたかったんだろう?」
「触手は数に含まないから……ぁっん、足りない」
「挿れられるものならここにある」
「あ……」
限界だった。仰向けのイリアスの上に跨って、自分から角度を調整して挿れていく。足がなかった時は持ち上げられて好き勝手使われていたけれど、今はおれが自分でこれを喰うんだ……。これは犯されているんじゃない。おれが、主導権を。
「んんん――!!」
思い切って腰を落としきったところでイってしまう。これは仕方がないだっておれの名前……。
「ぁ……っは、……あ」
「動いてくれないのか?」
「おれの、好きなようにする、から、黙って、ぁんっ! 馬鹿、触るなぁ」
イった余韻に浸っているところを、乳首を摘ままれて、イリアスの手を払いのけた。まだ全然足りないのはお互い様だ。イリアスを見下ろして文句を言えることが嬉しい。童貞はやっぱり無理だったけど、おれが上だ。誰にも支配されないで、快楽を貪ることの気持ちよさ。
「触手、イリアスを拘束しろ。おれがいいと言うまで離すなよ」
「ドゥルマ」
余裕の顔が少しだけ焦ったのが嬉しくて、イリアスの唇を少しだけ齧ってからおれは動き出した。
「んっ、あ、……んんっ」
ゆっくりと味わうように腰を回して、どう動いたらいいところに当たるか考える。腰を、こう……ここだ。
「あっ……ここ、ああ、んっぅ」
「ドゥルマ、そこだけじゃ足りないだろう」
「足りないけど……それがいい……」
開発され尽くした乳首も、清らかな性器も、触れられないまま揺れている。イリアスが不自由ながらも腰を動かしてくるからロデオみたいだ。暴れ馬め。
「うま……ぁあっ」
「何が馬だ!?」
「アッ、ひぅっ……アー―っ!」
心の声が漏れてイリアスが何か言っていたが、もう駄目だった。前から出さないままイって、びくびくしていると、視界の端に違和感があった。
「ドゥルマ、終わったなら腕を解放しろ」
「待って、なんか、卵が」
「なんだと!? ドゥルマ! 拘束を外させろ!!」
イリアスどころじゃなかった。卵にひびが入っていた。慌てて卵の入っている籠のところまで行くと、おれの目の前で一気にヒビが広がって砕けた。
「いいえ? で、しますか? そこに触手もいるから、とっとと済ませるにはあれから粘液を取ればいい」
イリアスへの嫌がらせのつもりだったのに、嫌がっていないことが悔しい。だけど童貞喪失のチャンスだ。たぶん両想いだし……やってみよう!
「やる。触手、粘液をよこせ。イリアスは服を脱げ」
「かしこまりました」
「私はどうすれば」
「静かにしてろ」
「はい」
イリアスが従順にベッドに転がった。おれの手には触手が垂らした媚薬粘液がある。これをイリアスの後ろを慣らすのに使って、童貞を……捨てる……。妙な緊張感で心臓が爆発しそうだ。
「足を立てろ」
仰向けのまま足を立てたイリアスは、珍しく通常状態の性器を晒している。自分がされる側では興奮しないんだろう。うーん、まずはこれを勃起させたほうが良いかもしれない。ほら相手が気持ちよさそうなほうが、無理矢理感ないし……。
おれはイリアスの性器を粘液塗れの手で包んでぬちゅぬちゅと刺激を与えた。すぐに天を突く立派なそれを見ると、なぜか口の中に唾液が溜まってきてしまった。
指で慣らしている間、舐めたらきっと後ろの違和感も気にならないだろう。おれはとりあえずそれを口に含んだ。
「ドゥルマ、俺は何をしたらいい?」
上のほうからイリアスの声が聞こえたが、おれはもうしゃぶるのに夢中で聞こえなくなっていた。自分の身体が寂しくて、左手でイリアスの陰嚢を揉みながら、右手で自分の乳首を弄った。ああ、後ろを埋められたい。
「俺に挿れるなら慣らしてくれないと」
「んっ、ふぅっ……んっんっ」
口のなかのものを、おれが挿れたい。これが欲しい。どうしてこんなに欲しいんだ。
「ドゥルマ、自分から粘液を舐めたら、そうなるだろう」
後ろに何かが挿いった。ああああこれが欲しかった。でも、足りない。もっと太いのを……。
「テンタクル、邪魔をするな」
イリアスがびしっと注意すると、後ろのものが離れていった。
「ぅぁ、あ……、や、イリアス、足りない」
「二人で抱き合いたかったんだろう?」
「触手は数に含まないから……ぁっん、足りない」
「挿れられるものならここにある」
「あ……」
限界だった。仰向けのイリアスの上に跨って、自分から角度を調整して挿れていく。足がなかった時は持ち上げられて好き勝手使われていたけれど、今はおれが自分でこれを喰うんだ……。これは犯されているんじゃない。おれが、主導権を。
「んんん――!!」
思い切って腰を落としきったところでイってしまう。これは仕方がないだっておれの名前……。
「ぁ……っは、……あ」
「動いてくれないのか?」
「おれの、好きなようにする、から、黙って、ぁんっ! 馬鹿、触るなぁ」
イった余韻に浸っているところを、乳首を摘ままれて、イリアスの手を払いのけた。まだ全然足りないのはお互い様だ。イリアスを見下ろして文句を言えることが嬉しい。童貞はやっぱり無理だったけど、おれが上だ。誰にも支配されないで、快楽を貪ることの気持ちよさ。
「触手、イリアスを拘束しろ。おれがいいと言うまで離すなよ」
「ドゥルマ」
余裕の顔が少しだけ焦ったのが嬉しくて、イリアスの唇を少しだけ齧ってからおれは動き出した。
「んっ、あ、……んんっ」
ゆっくりと味わうように腰を回して、どう動いたらいいところに当たるか考える。腰を、こう……ここだ。
「あっ……ここ、ああ、んっぅ」
「ドゥルマ、そこだけじゃ足りないだろう」
「足りないけど……それがいい……」
開発され尽くした乳首も、清らかな性器も、触れられないまま揺れている。イリアスが不自由ながらも腰を動かしてくるからロデオみたいだ。暴れ馬め。
「うま……ぁあっ」
「何が馬だ!?」
「アッ、ひぅっ……アー―っ!」
心の声が漏れてイリアスが何か言っていたが、もう駄目だった。前から出さないままイって、びくびくしていると、視界の端に違和感があった。
「ドゥルマ、終わったなら腕を解放しろ」
「待って、なんか、卵が」
「なんだと!? ドゥルマ! 拘束を外させろ!!」
イリアスどころじゃなかった。卵にひびが入っていた。慌てて卵の入っている籠のところまで行くと、おれの目の前で一気にヒビが広がって砕けた。
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