悪役王子だるまにされてエロBL世界を生き抜いていく

爺誤

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悪役王子だるまにされたけど四肢を取り戻した 3 *

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 挫けている場合じゃない。悔しくて涙が滲んできたが、無視して片手で胸を隠して下着に手をかけた。両手があるから隠せる。手も二本、足も二本あるから以前のおれとは違う!

「まだだ、シャイオ、お前も脱げ」
「はい」

 久しぶりに間近で見るシャイオのものは立派だった。イリアスのものも立派だが、そこはかとなく上品さがある。生まれの違いだろうか。シャイオのはひたすら下品にいきり勃っていて、凶悪だ。最初はこれで無理やりヤられては治療されて、また裂かれてという地獄だったことを思い出した。
 ……こいつに情けを与える必要あったかな。

「それを入れたかったら、ここが緩むまで舐めろ。手も指も使うな」
「はい」

 尻の穴を舐めるなんて誰だって嫌だろう……という浅はかなおれを笑ってくれ。

「……んっ……ぅあっ、んんっ……」

 最初はぴちゃぴちゃと舐めていた舌が、窄まりの中心をこじ開けようとするのはすぐだった。舐めやすいようにうつ伏せで尻を掲げたポーズだったのだけが救いか。シャイオはもちろん、イリアスも見えない。
 この世界で尻の穴は汚いところではなかった! むしろ性器を舐めるご褒美状態のようで、シャイオの鼻息がおれの尾骨から背中を這いあがってくる。じゅるじゅると唾液か分泌液かわからないものを啜る音がする。おれの穴はやおい穴だったのを忘れ……泣ける……。

「ンっ……ふ……ぁん……」
「はぁ、はぁ、ドゥルマ様」
「ンーっ」

 だめだ、挿れてほしい、舌じゃ足りない。そんなふうに浅いところを遊ぶように舐められても焦れるだけだ。もっと太くて硬いものでゴリゴリされたい。いま辛うじて耐えているのは、声を出したら激しいエロ声しか出せなさそうだからだ。自分の指を咥えて我慢しようとしたとき、目の前にソーセージ……もといイリアスのものが突き付けられた。口の中に唾液がじゅわっと溜まる。

「っ……ぁ、イッ、イリアスぅ……どういう……っぅん」
「口寂しそうだから貸してやろかと」
「……ぁふ……っくち、ふさがったらぁあ……だめ……っぁあ」
「俺のやり方を教えるなら代わりにシャイオに教えてやる」

 頭のなかはもう咥えたい、挿入してほしいに染まってきている。確かに、イリアスを引き合いにしてシャイオを焚きつけたけど、ああ、足りない。仕方がない。おれが、おれのいいようにするんだ。イリアスなら……おれの気持ちいいことを、叶えてくれる……。
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