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悪役王子だるまにされたけど王太子として王宮に戻ることになる 8

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「何故ドゥルマ様が貴様の卵を孕む? 孕むような行為をしたのか」
「私とシンタ……ドゥルマ様は愛し合っています。愛し合う二人が抱き合ったら子どもができるのは自然なことです」

 確かに自然だけど、男女が愛し合って女性が孕むのが当たり前だと思います!
この世界でも特別な手を使わないと男は孕まないって聞いていたから安心してたのに、どういうこと……。

「女が何故ドゥルマ様を孕ませられる。魔女の技か」
「私はおかしなことはしていません。愛しただけです。あの日のシンタは、私のおっぱいを触って幸せそうに笑ってくれていました。奥を突くともっとというようにナカが絡みたいてきて……♡」

 両手を頬に当てて可憐にぽっと頬を染めているが、内容はただの閨の思い出だ。案の定ブチ切れたイリアスヤンデレが、おれを掴んで屹立したものの上に落とす。焦れ焦れの身体は簡単に大喜び。
 シンタの漢字は心太トコロテン……っ。

「ぁひっ! イリアス、あぅ、まだ話の途中っ!! あん、あっ、あっ!! ぃ、あぅ!」

 話をしていたから、カリデュカに責められた時のことを思い出して比べてしまう。良いところを張り出したカリでゴリゴリされるのも好きだし、イリアスのテクニシャンな腰使いもしゅき……。

「あっ、ひぁ……っん、ふぁ、ああっ」
「卵を孕んだためにドゥルマの性欲が高まっているのか」
「そうです。卵が栄養を欲しているから」

 ギンギンのをじゅぼじゅぼやりながら、なんで平然とカリデュカと話しているんだ……この世界の攻めはどいつもやってる間余裕すぎない? もうちょっと夢中になった感じとか出してくれてもいいじゃないか。おればっかりアンアン言ってさぁ。

「その卵からは何が生まれる」
「たぶん……サキュバスの性質を継いだ人間型の子どもだと思います。私もそうだったみたいだし」
「きさまはサキュバスか」
「いいえ、インキュバスです。半分だけだけど」

 イリアスの視線がカリデュカのおっぱいに注がれている。それはおれのおっぱいだし、おれとヤってる最中に他のやつを、とか。いやいやいや、おれは何に嫉妬しているんだ。カリデュカを色眼鏡で見るなって思っているだけだ。

「ひぅっん、ぅん、ああっ」
「女だろう」
「はい。でもインキュバスなんです。だから、シンタに卵を産ませることができるの。私たちの赤ちゃん、可愛いでしょうね」
「あっ、おく、そこ、ぐりぐり……っあ、あっ、イイッ」

「イリアス様もいっぱい注いでください。きっとイリアス様のこともお父様だと認識するようになるでしょう」
「なに? 俺の娘になるのか」
「はい。たくさんの人に愛される娘になります」
「ふん……、種が貴様だということは気に入らんが、俺の娘か」

 カリデュカが説明するところによると、種はカリデュカだから淫魔の性質を持っていて、あとは魔力の元である精液を注ぎまくると勝手に育つらしい。孕んでいる最中に与えられた精液の種類が少ないと、その精液の主を父親だと認識しやすいのだとか。不特定多数だと特に誰かを父親とは認識しないらしい。

「私は心が繋がって、シンタが私の卵を孕んでくれたことで満たされています。ありがとう、シンタ。私はあの森の奥で誰とも愛し合うことがないまま一生を終えるつもりだったの。それが、子供を持てるなんて……嬉しい。愛しているわ」
「あっ、あ……カ、カリデュカ……ううっああっ」

 人間っぽいけど、人間じゃなかった! 心底おれを愛しいと思ってくれているようだが、愛の形が違いすぎる。おれだって愛されて嬉しいけど、卵の出産までヤりまくりが決定って酷くね!?

「すごくたくさん愛されているから、あと一週間もしたら生まれてくると思うわ。怖くないからね、卵を産むのってすごく気持ちいいから」

 そんなとこまでエロ仕様ぉ……。
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