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悪役王子だるまにされたけど王太子として王宮に戻ることになる 5
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イリアスはシャイオと三人でやるのも良いものだと開眼したらしく、数回に一回はシャイオも呼ばれることになった。シャイオは立場上イリアスに逆らえないが、おれを犯せるから良しとしているようだ。おれを挟んで友情を育むのはやめろ。
足は逃げるといけないからとまだ生やしてもらえない。
おれの処遇がイリアス次第という現状は納得し辛いが、役者が二枚も三枚も上手の裏キャラにモブが敵うはずもない。
「んあっ、ああっ、イリアス、イリアス……っあああ!!」
実は王宮に帰って来てから、やけに身体が疼く。気づかないふりをしていたが、イリアスとシャイオにヤられてから、たがが外れたようにあいつらの顔を見るだけで発情してしまう。
幸い(?)あいつらは挨拶みたいに犯してくるから、それなりに疼きは解消されるのだが、日に日にそれでは足りないような感覚が強くなる。
「求められるのは嬉しいが、こんな淫らな身体で王太子など務まるのか?」
「はうぅ……んあ、あ、あ、おく、あ、ふぅん……っ」
おれも不思議でたまらない。触手が吸わないから後ろはいつも濡れている感じで、本当なら嫌なはずなのに自分て弄ってしまったり……。薬でも盛られていないか?
「あ……は……ぁ……」
「出ないのにずっとイっている。ドゥルマ、少し色狂いが過ぎないか? 俺は楽しくて良いが」
お前に言われたくねえ心で反論しながら、身体はトロットロになってイリアスのものを食い締めている。イリアスにまで言われるなんて。やっぱ変だ。
「イリアス……おかしい、んっ、おれ、おかしい」
「そうだな。医者を呼ぶか」
「あ、ああああ……っぁん!」
ちゅぽん、と抜かれてしまい、空虚感に身悶える。もっと挿れていてほしくて気が狂いそうだ。イリアスに心当たりがないならどういうことだ。
「毒味はさせているが、何か盛られているかもしれない。俺もお前も敵は多い。信頼できる専門家を領地から呼び寄せるか」
「……カリデュカ。彼女なら薬師だし、王宮に関係ないひとだ」
おれが去勢を指示してから、侍従たちは姿を消して見える範囲の召使いはみんな女性になった。しかもみんな現役引退したような女性ばかりだ。おっぱいの位置が低いっ……。ないよりはいいけど……。
おれは自分よりプラマイ十歳までしか興味がないから、イリアスの采配かもしれない。おれがカリデュカに執着していたのを知っているから。
彼女は竿がついていなければ理想の女性だ。今となっては竿があるからこそ理想なのかもしれない……。
BL世界に染まり切ったおれの肉体が憎い。
彼女の処遇は聞いている。王宮の掃除の仕事を与えられたようだ。実際に働く姿を窓から見かけたとき、一緒だけ視線が合って、カリデュカが笑った。おれもうまく笑えていたと良いんだが、心が温かくなった。
思えばそこで寂しさを感じたからかもしれない、やけに身体が疼くようになった。厄介な身体だ。どうせ抱かれるならおっぱいのあるカリデュカに抱かれ……?
おかしい。おれはこんなに受け気質だっただろうか。ゲームの世界では主人公は総受けだった。それにまとわりつく男はみんな攻めはずだ。おれだって例外じゃない。なのに、今の状況はおかしい。おっぱいの夢が叶って日和ったのか……?
悩んでいると、久しぶりの邂逅の時間がやってきた。
「ドゥルマ様、カリデュカを連れてきました」
「入れ」
足は逃げるといけないからとまだ生やしてもらえない。
おれの処遇がイリアス次第という現状は納得し辛いが、役者が二枚も三枚も上手の裏キャラにモブが敵うはずもない。
「んあっ、ああっ、イリアス、イリアス……っあああ!!」
実は王宮に帰って来てから、やけに身体が疼く。気づかないふりをしていたが、イリアスとシャイオにヤられてから、たがが外れたようにあいつらの顔を見るだけで発情してしまう。
幸い(?)あいつらは挨拶みたいに犯してくるから、それなりに疼きは解消されるのだが、日に日にそれでは足りないような感覚が強くなる。
「求められるのは嬉しいが、こんな淫らな身体で王太子など務まるのか?」
「はうぅ……んあ、あ、あ、おく、あ、ふぅん……っ」
おれも不思議でたまらない。触手が吸わないから後ろはいつも濡れている感じで、本当なら嫌なはずなのに自分て弄ってしまったり……。薬でも盛られていないか?
「あ……は……ぁ……」
「出ないのにずっとイっている。ドゥルマ、少し色狂いが過ぎないか? 俺は楽しくて良いが」
お前に言われたくねえ心で反論しながら、身体はトロットロになってイリアスのものを食い締めている。イリアスにまで言われるなんて。やっぱ変だ。
「イリアス……おかしい、んっ、おれ、おかしい」
「そうだな。医者を呼ぶか」
「あ、ああああ……っぁん!」
ちゅぽん、と抜かれてしまい、空虚感に身悶える。もっと挿れていてほしくて気が狂いそうだ。イリアスに心当たりがないならどういうことだ。
「毒味はさせているが、何か盛られているかもしれない。俺もお前も敵は多い。信頼できる専門家を領地から呼び寄せるか」
「……カリデュカ。彼女なら薬師だし、王宮に関係ないひとだ」
おれが去勢を指示してから、侍従たちは姿を消して見える範囲の召使いはみんな女性になった。しかもみんな現役引退したような女性ばかりだ。おっぱいの位置が低いっ……。ないよりはいいけど……。
おれは自分よりプラマイ十歳までしか興味がないから、イリアスの采配かもしれない。おれがカリデュカに執着していたのを知っているから。
彼女は竿がついていなければ理想の女性だ。今となっては竿があるからこそ理想なのかもしれない……。
BL世界に染まり切ったおれの肉体が憎い。
彼女の処遇は聞いている。王宮の掃除の仕事を与えられたようだ。実際に働く姿を窓から見かけたとき、一緒だけ視線が合って、カリデュカが笑った。おれもうまく笑えていたと良いんだが、心が温かくなった。
思えばそこで寂しさを感じたからかもしれない、やけに身体が疼くようになった。厄介な身体だ。どうせ抱かれるならおっぱいのあるカリデュカに抱かれ……?
おかしい。おれはこんなに受け気質だっただろうか。ゲームの世界では主人公は総受けだった。それにまとわりつく男はみんな攻めはずだ。おれだって例外じゃない。なのに、今の状況はおかしい。おっぱいの夢が叶って日和ったのか……?
悩んでいると、久しぶりの邂逅の時間がやってきた。
「ドゥルマ様、カリデュカを連れてきました」
「入れ」
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