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悪役王子だるまにされて世界に復讐したい2 *
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「殿下は罪を償うのです。国を危機に晒した罪は重いんですよ」
「それなら、おれの首をあちらに渡せばいいだろう」
「男を巡っての恋愛のゴタゴタで国が争うなんてお互いに避けたいものです。どれだけあちらの王太子が怒っていても首を差し出されるほどのことではないんですよ」
鼻で笑う男に、それなら何故おれは手足をもがれなければならなかったかわからない。逃げたら困るのなら鎖で繋げばいいだろう。奴隷用の隷属の首輪をつけてもいい。
「こんなの、どうやって生きるんだ」
「私がお世話をします。ああ、そろそろ厠に行きたくなりましたか?」
「え?」
手足を失ったショックで忘れていた尿意を思い出させられた。下腹を撫でられて、耐えるのが難しくなる。この手足では誰かに介助してもらわなければ排泄すらままならない。
「触るな…触らないでくれ、厠に連れていって」
「殿下が混乱している間は私が処理していました。今更恥ずかしがらなくても大丈夫ですよ」
「は? いや、いやだ。押すな、いや、うっ、やだ」
性器を取り出されても抵抗できない。下腹を押されて、すぐに我慢の限界が訪れる。厠でもない場所で出させられて、あまりの屈辱に止まりかけていた涙がまた溢れた。
「魔法で片付きますからそんな気にされなくても」
「っえ…ひどい、こんな、もういやだ、いやだぁ」
「ははは、殿下はお可愛らしい、これからもっと恥ずかしいことをするのに」
「……え、ひっ、ああああっ、痛い、いや、何、痛い!!」
取り払われた下衣あまりの痛みにその原因を見ようと視線を向けると、そこにはおれの後ろにめり込んでいる男の性器があった。狭いところは裂けたようで血が出ている。なにこれ。おれ犯されている。
「ひっ、なんで、痛い、いやだ!」
「初めてですよね。ははっいい感じです。こんなに狭いところに挿れるのは私も初めてです。潤いが足りないようですね」
「い゛あ゛あ゛ーーっ!!」
ただでさえギリギリまで開かれている入り口(出口?)に指を押し込まれて裂かれた。
「ああ滑りが良くなった」
「あ、あぐっ……ぅあ……たすけ……」
「お上手ですよ、殿下」
痛みしかなかった。使われているところだけではなく、ないはずの指先や足先が冷えて辛い。ただの穴として使われて、いつの間にか気絶したようだった。
目覚めたら痛みもなくて、夢だったのかと思った。しかし腕も足もない。どこからが夢で夢じゃなかったかわからない。
ぼんやりと天井を見上げていると、男が部屋に入ってきた。恐怖で身体が震えるのに、芋虫のように蠢くことしかできない。
「お目覚めですね、身体の調子はいかがですか?」
手足がないこと以外は調子がいいと言えるだろう。だが震えが止まらない。この男が怖くてたまらない。
「っ、いや、だ、いやだ、くるな」
「喉が乾いていませんか?」
おれの命令を聞く気はないらしく、ゴブレットから何かを口に含むと、おれに口移しで飲ませてきた。顎を掴まれて無理矢理流し込まれたのは水だった。乾いた喉が潤うのが悔しい。こんな奴から与えられるのが嫌でたまらない。もうやめよう。
唇が離れた瞬間、おれは舌を噛み切ろうとした。痛みと口中に広がる血の味にやっと終わると思ったのに、男の魔法が癒してしまった。完全に切れなかった舌は元通りに繋げられて、何事もなかったようだ。
「殿下にそこまでの矜持がおありだとは。申し訳ありませんでした。少し楽にしてあげます」
男の指が額を突いた途端に、思考が鈍くなった。体の感覚が遠くなり、ふっと抜ける感じがして肉体と精神が離れたような感覚がした。
すぐに水が与えられて、乾きが潤って嬉しいと思う。腰を持ち上げられて男の腰の上に落とされて、痛みを感じたが初めよりずっと遠くなっていた。
「それなら、おれの首をあちらに渡せばいいだろう」
「男を巡っての恋愛のゴタゴタで国が争うなんてお互いに避けたいものです。どれだけあちらの王太子が怒っていても首を差し出されるほどのことではないんですよ」
鼻で笑う男に、それなら何故おれは手足をもがれなければならなかったかわからない。逃げたら困るのなら鎖で繋げばいいだろう。奴隷用の隷属の首輪をつけてもいい。
「こんなの、どうやって生きるんだ」
「私がお世話をします。ああ、そろそろ厠に行きたくなりましたか?」
「え?」
手足を失ったショックで忘れていた尿意を思い出させられた。下腹を撫でられて、耐えるのが難しくなる。この手足では誰かに介助してもらわなければ排泄すらままならない。
「触るな…触らないでくれ、厠に連れていって」
「殿下が混乱している間は私が処理していました。今更恥ずかしがらなくても大丈夫ですよ」
「は? いや、いやだ。押すな、いや、うっ、やだ」
性器を取り出されても抵抗できない。下腹を押されて、すぐに我慢の限界が訪れる。厠でもない場所で出させられて、あまりの屈辱に止まりかけていた涙がまた溢れた。
「魔法で片付きますからそんな気にされなくても」
「っえ…ひどい、こんな、もういやだ、いやだぁ」
「ははは、殿下はお可愛らしい、これからもっと恥ずかしいことをするのに」
「……え、ひっ、ああああっ、痛い、いや、何、痛い!!」
取り払われた下衣あまりの痛みにその原因を見ようと視線を向けると、そこにはおれの後ろにめり込んでいる男の性器があった。狭いところは裂けたようで血が出ている。なにこれ。おれ犯されている。
「ひっ、なんで、痛い、いやだ!」
「初めてですよね。ははっいい感じです。こんなに狭いところに挿れるのは私も初めてです。潤いが足りないようですね」
「い゛あ゛あ゛ーーっ!!」
ただでさえギリギリまで開かれている入り口(出口?)に指を押し込まれて裂かれた。
「ああ滑りが良くなった」
「あ、あぐっ……ぅあ……たすけ……」
「お上手ですよ、殿下」
痛みしかなかった。使われているところだけではなく、ないはずの指先や足先が冷えて辛い。ただの穴として使われて、いつの間にか気絶したようだった。
目覚めたら痛みもなくて、夢だったのかと思った。しかし腕も足もない。どこからが夢で夢じゃなかったかわからない。
ぼんやりと天井を見上げていると、男が部屋に入ってきた。恐怖で身体が震えるのに、芋虫のように蠢くことしかできない。
「お目覚めですね、身体の調子はいかがですか?」
手足がないこと以外は調子がいいと言えるだろう。だが震えが止まらない。この男が怖くてたまらない。
「っ、いや、だ、いやだ、くるな」
「喉が乾いていませんか?」
おれの命令を聞く気はないらしく、ゴブレットから何かを口に含むと、おれに口移しで飲ませてきた。顎を掴まれて無理矢理流し込まれたのは水だった。乾いた喉が潤うのが悔しい。こんな奴から与えられるのが嫌でたまらない。もうやめよう。
唇が離れた瞬間、おれは舌を噛み切ろうとした。痛みと口中に広がる血の味にやっと終わると思ったのに、男の魔法が癒してしまった。完全に切れなかった舌は元通りに繋げられて、何事もなかったようだ。
「殿下にそこまでの矜持がおありだとは。申し訳ありませんでした。少し楽にしてあげます」
男の指が額を突いた途端に、思考が鈍くなった。体の感覚が遠くなり、ふっと抜ける感じがして肉体と精神が離れたような感覚がした。
すぐに水が与えられて、乾きが潤って嬉しいと思う。腰を持ち上げられて男の腰の上に落とされて、痛みを感じたが初めよりずっと遠くなっていた。
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