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第一章 一年の計は元旦にあり
すごい二択
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「元カノとは、会社の先輩から誘われた合コンで知り合ってさ。最初からかなりぐいぐい来る子だった」
菅原は穏やかで聞き上手で気配りの名人だ。合コンでもそれを遺憾なく発揮してロックオンされたんだろうとすぐに想像できた。
「で、夏頃からなんとなくつきあうことになったわけなんだけど、秋に喧嘩になって」
「何があったの?」
「元カノ、時々ここに泊まりに来てたんだ。で、あんまり寝相よくなくて俺がベッドから落とされたことがあって、ベッド大きくしたらマシになるかと思ってセミダブルに買い替えたら浮気疑われて」
「何でまた」
「すごい理屈なんだけど『今まで寝相悪いなんて言われたことない。寝相悪い他の女のために買ったんでしょ』だって」
意味がわからなさすぎる、と言いそうになったけれど、話の腰を折らないように黙って続きを聞くことにする。
「それは違うってちょっと強く言ったら今度は『怒るのが怖いからもう別れる』って言い出して」
「意味わかんないね」
さすがに今度は口に出た。菅原も「俺もそう思う」と呟く。
「それ聞いてむなしくなって、じゃあ別れようって言ってそれっきり」
「……菅原も大変だったね」
修羅場、ではないけどなかなかに変な別れ方だな。
「ちなみにその元カノ、俺と別れる直前に他の男と歩いてるの先輩が目撃したらしい」
「ってことは」
「そっちがよくなったから何としてでも俺と別れたかったってことだろうな」
「うわ最低」
他に好きな人ができたのは仕方ない、けど、菅原に難癖つけて自分が悪者にならないようにするなんてありえない。それを思うと大学時代の私の初彼はちゃんと『好きな子ができた』と正直に話してくれただけ誠実だったのかもしれない。
……立ち直るまでかなり時間かかって同期会のメンバーに呆れられたけども。
「そんな子とは別れて正解だったよ」
「今はそう思ってるけど、やっぱりその時は色々考えた。言わないだけで俺に不満があったんだろうな、とか」
菅原、やっぱりすごいな。
今日、正確には昨日似たような経験をしたけれど私だったらそんなふうには思えない。相手に対して怒るだけ怒っておしまいだろう。理不尽な扱いを受けても自省を忘れないとはさすスガ、人間できてる。
「お互いに去年は痛い目に遭っちゃったね」
「そうだな。前田さんは色々な準備と年末年始の休みが無駄になったし、俺はベッドが無駄になった」
ベッド。私の服とか下着とかは『どうして買ったか』さえ思い出さなければ普通に使えるし、どうしても無理なら処分すればいい。でも、菅原の場合はよりにもよってベッド。毎日使うからそう簡単に処分できないし金銭的にも痛すぎる。
……うわ、私よりも気の毒な感じがする。
「ベッド、一緒に使える相手が早くできるといいね」
とりあえずの励ましに、菅原は一瞬何かを考えるような顔をした。
「一緒に使える相手、か」
「うん。それならベッド無駄にならないでしょう?」
「確かに」
菅原が小さく笑って、お茶をひと口飲んでから私を見る。
「じゃあ、今から一緒に使ってくれる?」
――いきなりとんでもない発言来たんですけど!? いや、ベッドで一緒に睡眠を取るだけかもしれないし。
「それは、どういう」
「前田さんとセックスしたい、って意味だけど」
誤解のしようがないストレートな言葉が来た。ちょっと待て。
「菅原、酔ってる?」
「俺があの程度じゃ酔わないの知ってるでしょ」
知ってる。今までの同期会でも最後まで涼しい顔して呑んでた菅原が、今日は私を抑えるためにかなり控え目にしてた。今はほぼ素面だと思う。
「どうしてまた」
「お互いに去年は散々だったから、新年最初の景気づけに楽しいことしたいなと思って」
一年の計は元旦にあり、って言うけども。
「前田さん、今回の上京の思い出上書きしたくない?」
さっきカップ麺食べるか聞いてきた時と同じくらいさらっとした声で、菅原が私に尋ねてきた。
「嫌な目に遭ったって思い出のまま帰るか、俺とセックスしたって思い出を上書きしてから帰るか。どっちにする?」
「すごい二択」
「名案だと思うけど」
名案ではなく迷案だと笑い飛ばすべきなんだろう。けれど、菅原が冗談でこんなこと言うような奴じゃないのはよく知ってる。だから、たぶん本気。
「俺じゃダメ?」
さらっとしていた菅原の声が少し柔らかくなった。穏やかで柔らかい声が、私の心の隙間にするりと入りこんで強烈に揺さぶって誘惑してくる。上書き、できるなら。このむなしさが埋められるのなら。
その誘惑に、菅原に、身を任せたいと思ってしまった。
「……そっち行ってもいい?」
菅原が目を細めて腕を広げてくれる。
「おいで」
吸い寄せられるように抱きつくとすぐに背中に腕が回される。抱きしめられるというよりも包み込まれるようで安心できて、任せてもきっと大丈夫だと思えた。
「してほしいこととか、してほしくないことあったら先に教えて」
思いがけない菅原の言葉。そんなことを聞かれたのは初めてで、どう返すのが正解なのかよくわからない。
「……避妊して、とか?」
「当たり前のこと言わなくていいから」
「痛いのとか、アブノーマルなのとか、動画撮られるのとかは無理」
「具体的すぎるんだけど。……まさか、今までの相手にされた、とか?」
「動画は言われたことあるけど拒否した」
そう言ったのは二人目の元彼、一年ちょっと付き合ってた職場の先輩だ。拒否したら気まずくなってそのまま相手の退職でフェードアウトしたけれど、つくづく自分の男性遍歴が残念すぎる。
「そういう趣味はないから安心して。他には何かある?」
首を横に振る。こっちの要望は全部伝えたけど、菅原がどうしたいかは聞いてない。
「菅原は、リクエストある?」
菅原が笑うのが気配でわかった。
「リクエスト、って。もうちょっと色気ある言い方考えようか」
「私にそれ期待する?」
「するだけ無駄だって今わかった」
いつもと変わらないテンポ感で言葉を交わす。どっちかが照れたり恥ずかしがったりした時点で、たぶんこの先には進めなくなる。お互いにそれがわかっているからこそ明るく、楽しく、慎重に距離を詰めていく。
ジャムセッションって、もしかしたらこんな感じなのかもしれない。
「リクエスト、っていうか、言っておきたいことはあるかな」
「聞きたい」
私の頬に菅原の手が添えられ、そのままゆっくりと顔を上げさせられる。
爽やかな笑顔を浮かべて菅原は私に告げた。
「二分じゃ終わらないから安心して」
何を言うのかと思えばそれか、と、思わず笑ってしまう。
「期待してる」
「俺も」
この会話が、始まりの合図になった。
菅原は穏やかで聞き上手で気配りの名人だ。合コンでもそれを遺憾なく発揮してロックオンされたんだろうとすぐに想像できた。
「で、夏頃からなんとなくつきあうことになったわけなんだけど、秋に喧嘩になって」
「何があったの?」
「元カノ、時々ここに泊まりに来てたんだ。で、あんまり寝相よくなくて俺がベッドから落とされたことがあって、ベッド大きくしたらマシになるかと思ってセミダブルに買い替えたら浮気疑われて」
「何でまた」
「すごい理屈なんだけど『今まで寝相悪いなんて言われたことない。寝相悪い他の女のために買ったんでしょ』だって」
意味がわからなさすぎる、と言いそうになったけれど、話の腰を折らないように黙って続きを聞くことにする。
「それは違うってちょっと強く言ったら今度は『怒るのが怖いからもう別れる』って言い出して」
「意味わかんないね」
さすがに今度は口に出た。菅原も「俺もそう思う」と呟く。
「それ聞いてむなしくなって、じゃあ別れようって言ってそれっきり」
「……菅原も大変だったね」
修羅場、ではないけどなかなかに変な別れ方だな。
「ちなみにその元カノ、俺と別れる直前に他の男と歩いてるの先輩が目撃したらしい」
「ってことは」
「そっちがよくなったから何としてでも俺と別れたかったってことだろうな」
「うわ最低」
他に好きな人ができたのは仕方ない、けど、菅原に難癖つけて自分が悪者にならないようにするなんてありえない。それを思うと大学時代の私の初彼はちゃんと『好きな子ができた』と正直に話してくれただけ誠実だったのかもしれない。
……立ち直るまでかなり時間かかって同期会のメンバーに呆れられたけども。
「そんな子とは別れて正解だったよ」
「今はそう思ってるけど、やっぱりその時は色々考えた。言わないだけで俺に不満があったんだろうな、とか」
菅原、やっぱりすごいな。
今日、正確には昨日似たような経験をしたけれど私だったらそんなふうには思えない。相手に対して怒るだけ怒っておしまいだろう。理不尽な扱いを受けても自省を忘れないとはさすスガ、人間できてる。
「お互いに去年は痛い目に遭っちゃったね」
「そうだな。前田さんは色々な準備と年末年始の休みが無駄になったし、俺はベッドが無駄になった」
ベッド。私の服とか下着とかは『どうして買ったか』さえ思い出さなければ普通に使えるし、どうしても無理なら処分すればいい。でも、菅原の場合はよりにもよってベッド。毎日使うからそう簡単に処分できないし金銭的にも痛すぎる。
……うわ、私よりも気の毒な感じがする。
「ベッド、一緒に使える相手が早くできるといいね」
とりあえずの励ましに、菅原は一瞬何かを考えるような顔をした。
「一緒に使える相手、か」
「うん。それならベッド無駄にならないでしょう?」
「確かに」
菅原が小さく笑って、お茶をひと口飲んでから私を見る。
「じゃあ、今から一緒に使ってくれる?」
――いきなりとんでもない発言来たんですけど!? いや、ベッドで一緒に睡眠を取るだけかもしれないし。
「それは、どういう」
「前田さんとセックスしたい、って意味だけど」
誤解のしようがないストレートな言葉が来た。ちょっと待て。
「菅原、酔ってる?」
「俺があの程度じゃ酔わないの知ってるでしょ」
知ってる。今までの同期会でも最後まで涼しい顔して呑んでた菅原が、今日は私を抑えるためにかなり控え目にしてた。今はほぼ素面だと思う。
「どうしてまた」
「お互いに去年は散々だったから、新年最初の景気づけに楽しいことしたいなと思って」
一年の計は元旦にあり、って言うけども。
「前田さん、今回の上京の思い出上書きしたくない?」
さっきカップ麺食べるか聞いてきた時と同じくらいさらっとした声で、菅原が私に尋ねてきた。
「嫌な目に遭ったって思い出のまま帰るか、俺とセックスしたって思い出を上書きしてから帰るか。どっちにする?」
「すごい二択」
「名案だと思うけど」
名案ではなく迷案だと笑い飛ばすべきなんだろう。けれど、菅原が冗談でこんなこと言うような奴じゃないのはよく知ってる。だから、たぶん本気。
「俺じゃダメ?」
さらっとしていた菅原の声が少し柔らかくなった。穏やかで柔らかい声が、私の心の隙間にするりと入りこんで強烈に揺さぶって誘惑してくる。上書き、できるなら。このむなしさが埋められるのなら。
その誘惑に、菅原に、身を任せたいと思ってしまった。
「……そっち行ってもいい?」
菅原が目を細めて腕を広げてくれる。
「おいで」
吸い寄せられるように抱きつくとすぐに背中に腕が回される。抱きしめられるというよりも包み込まれるようで安心できて、任せてもきっと大丈夫だと思えた。
「してほしいこととか、してほしくないことあったら先に教えて」
思いがけない菅原の言葉。そんなことを聞かれたのは初めてで、どう返すのが正解なのかよくわからない。
「……避妊して、とか?」
「当たり前のこと言わなくていいから」
「痛いのとか、アブノーマルなのとか、動画撮られるのとかは無理」
「具体的すぎるんだけど。……まさか、今までの相手にされた、とか?」
「動画は言われたことあるけど拒否した」
そう言ったのは二人目の元彼、一年ちょっと付き合ってた職場の先輩だ。拒否したら気まずくなってそのまま相手の退職でフェードアウトしたけれど、つくづく自分の男性遍歴が残念すぎる。
「そういう趣味はないから安心して。他には何かある?」
首を横に振る。こっちの要望は全部伝えたけど、菅原がどうしたいかは聞いてない。
「菅原は、リクエストある?」
菅原が笑うのが気配でわかった。
「リクエスト、って。もうちょっと色気ある言い方考えようか」
「私にそれ期待する?」
「するだけ無駄だって今わかった」
いつもと変わらないテンポ感で言葉を交わす。どっちかが照れたり恥ずかしがったりした時点で、たぶんこの先には進めなくなる。お互いにそれがわかっているからこそ明るく、楽しく、慎重に距離を詰めていく。
ジャムセッションって、もしかしたらこんな感じなのかもしれない。
「リクエスト、っていうか、言っておきたいことはあるかな」
「聞きたい」
私の頬に菅原の手が添えられ、そのままゆっくりと顔を上げさせられる。
爽やかな笑顔を浮かべて菅原は私に告げた。
「二分じゃ終わらないから安心して」
何を言うのかと思えばそれか、と、思わず笑ってしまう。
「期待してる」
「俺も」
この会話が、始まりの合図になった。
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