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66 深海の色の封筒
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二人暮らし。郵便物もさほどなく、いつも俺より気が利くクラースさんが取ってきてくれるのだが、今日は俺が取り出した。最近は彼が受けた魔術師免許の合否通知がいつ来るのかと気になって、いまかいまかと待っていたから。
日にちは大体このあたりだとは言われていたが、毎日郵便受けを除く習慣がついていた。今日、ついに届いていた。この国を代表する色である、深海の色の封筒が。
「クラースさん、今日これ……」
「あ、合格した」
「えっ!? ……おめでとうございます、ていうかなんで開けてないうちからわかってんですか」
「大きさが違うんだよ。落ちるともっと小さい封筒、受かると書類が色々中に入ってるからそれくらいの封筒になる。ありがとねー」
クラースさんは何の感慨もなさそうに封筒の口をベリベリと開けていた。ペラリと音を立てながら次々テーブルに置かれる紙の中に、『合格』の文字がある。そして免許証を発行するための手続きに必要になる書類一式。さらに早速、という感じで出てきた求人書類と派手な印字の宣伝ビラ。
「治療魔術師さんになるつもりはないから、これはいいや。これはパーティーの日程かあ。行きたくないな、捨てちゃお」
「来るに決まってるよなって感じで書かれてますけどほんとにいいんですか? 祝賀パーティみたいだけど」
「いいんだよ。これはお祝いにみせかけた引き抜かれたい人と、引き抜きしたい人たちの集まりだから。新人さん向けだと思うし、オレはお呼びじゃないと思う。ご飯だけ食べに行くってんならアリだよね。ジルくんも行くなら行くよ。エスコートしてあげる~」
「いやいや、部外者過ぎですし。せっかく免許が取れましたし、転職とか考えてます?」
「転職かあ。しようかなーとは思ってる。得意なことを活かしてさ。すでに活かされてはいるんだけどね」
「今のまんまじゃ勿体ないです。この飛行師なんか今の額よりもっといいし。飛ぶのすごい得意ですよね」
「うーん、それもいいけど魔術薬の方に行ってみようかなって。もちろんいいお薬の方。前から考えてたんだよねー」
飛行師を利用する層は金持ちと貴族が多い。そんな階層の人たちと、直接ではなくともできる接点を持ちたいという気持ちがない。彼らが当たり前としている細かな常識、暗黙の了解。それらを常に気にして仕事をするのは気が進まないそうだ。
魔術薬は趣味で作っているようなものらしいが、ばあちゃんに届けるたびに喜びの声が聞ける。褒めてもらえる。実際に使用してくれた人と接することで、もっとこうしよう、次はああしようという意欲が湧き出てくるのだと。
「人に話せるくらいの些細な身体の悩みとか、治療費が払えなさそうで、怖くて治療院にかかれないって困ってる人の助けになりたいなって思う。途中で強制停止かかっちゃったけど、幸い魔術師歴は長いし。多少治安の悪いとこでも、オレなら十分対処できる」
「待ってください。ダメです。俺が許可しませんよ。ぜひこの近辺にしてください」
「えー、この辺はすでに治療院も魔術薬店も揃ってるじゃない。需要がないよ。あーでもなー、どこかに出店すると考えると、開店資金が必要だよね」
「それだったら俺が出します。任せてください。それくらい出してみせましょう」
「いやいや! そんなのいいんだよ。どこかの空き家でやればいいだけだから。設備は整えなきゃいけないけど」
空き家、と聞いて思いついた。俺の実家。狭いし古いが、祖父母の代から受け継いだあの一軒家。今は空き家だし、ここからさほど遠くはない。クラースさんなら飛んでいける。むしろ近すぎて、飛距離が物足りないと思うかもしれないが。
ここが駄目ならうちはどうだ、とクラースさんに聞いてみた。というより俺だけすでに、もうその気になっていた。
「えっ? ジルくんち? お母さんと再婚された旦那さんが住んでるんじゃなかったっけ?」
「えーっと……、結局は母の方が引っ越したみたいです。前に行ったときも物が少なかったでしょ」
「じゃあ、そのあとは誰も住んでないんだ。ちょっとだけだけど郊外の方にあったよね」
「そうです。人は多いほうですが、学校が少しと住宅ばっかりなんですよね。店は飲み屋が多い。商店街は近くに一応あるんですけど、昔ながらの魔術薬を置いてるような店しかなくって。いいものが欲しいときは、みんなもっと都会の方へ出ていきますね」
田舎とは言えないが、王都のような大都会とも言えない。森や海や畑はないが飲み屋街があり人がいる、ちょっと柄の悪い街。そこに俺の生家がある。
ちょっといいものから、とてもいいものが田舎に比べて手に入りやすい。しかし今すぐに、とはいかない。どこかに配達をお願いするか、徒歩や駅馬車での移動が必ず必要になる。
いいんじゃないだろうか。急に熱が出て魔術薬が切れた、ちょっと効きが悪い、といった困りごとなんかにも、場所自体が近ければ気軽に行ける。相談できる。具合の悪い身体をおして、移動し続ける必要がない。むしろ訪問したってかまわない。
「よし、じゃあ俺がさっそく母さんに相談します。絶対首を縦に振らせます」
「もー、ちょっとー。そんな強引に頼まないでよー。もし良かったら、くらいでいいし。お母さんの家なんだから、ダメならすぐに引き下がるよー」
「いいえ。絶対許可させますよ。だって、知らない職場に行ったらそこで虐められたりするかもしんない。もしクラースさんが泣いて帰ってきた日には、俺が何するかなんて容易に想像つきますよね?」
「極彩色の画が頭に浮かんでくるよ。優しい? おにいさんネタはもういいからー。過保護だなあ。オレ年上だよ。そんな頼りなく見えてるわけ?」
「いいえ! すごく頼れます。あなたはしっかりしてるから。逞しいところも大好きです。でも俺にもっと寄りかかることを覚えてほしい。もし何かあっても俺がいます。もし商売が失敗したって構いませ……」
ソファーが揺れたな、とだけ思った。温かい脚が触れ、視界がふわりと塞がれた。クラースさんの腕が伸び、首にかかったあとに彼の体温が追ってきた。キスされている、ねちっこく。俺がやるみたいに。それに気がついたときは興奮した。
目を伏せた顔で『寄りかかったよお』と甘えるように囁かれたあと、唇をねっとりと蜜を舐めるようになぞられた。これは誘われている。じゃあしょうがない。夕飯はまだであるが、先の期待にお応えせねば。
──────
「あらー! クラースさん、お久しぶりー! 試験どうだった?」
「無事合格しました。お母様が励ましてくださったおかげです」
母は『やだーいい子ー!!』と言いながらクラースさんの肩をベシベシと叩いていた。その後背中に勝手に手を置き、べらべらと天気の話をしながら家の中へと案内していた。息子の俺には目もくれず。
実家をお店にしたいんだけど、と母に通信魔道具で相談すると、何をやるかもろくに聞かず『へー。いいんじゃなーい?』『じゃあ改装するの? いつー?』と、二つ返事で許可してくれた。
逆にこちらが内容を細かく説明する流れになり、母は聞いているのかいないのか、『今度中を案内してあげなきゃー。掃除しよ』などと言っていた。
「前も入ってもらったけどさー、狭いでしょ? ここでお店なんか出せるかなあ。ジル、あんた改装費用出してあげなよ」
「そりゃ出すに決まってんだろー。当たり前じゃん」
「ちょ、それはいいって。オレだって貯金してるんだから」
「それは作ったあとから必要になったときのさあ、細かい買い物用に取っとけばいいじゃなーい。結婚するんだから。ここは第二の愛の巣なの。雄はそれを作り上げる義務がある!」
「オレも雄ですけど……」
「なー母さん。荷物ほんとに全部移動した? まだ色々残ってる気がすんだけど」
「えー。それはそっちで処分して。母さん疲れた。あとはよろしく!」
「マジかよ。まずは片付けからか。その前に家の権利書譲ってくれる? あと取ってくるって言ってた婚姻証明書」
「ちょっと待ってー。たしかこの辺に……あれ? なんで? 入ってないんだけど。あっ、あっちの玄関に置いてきたわ! ちょっと待ってて取ってくるから! あっそのお菓子食べて美味しいから! ジルあんたお茶出しといて! じゃあよろしく!」
「ちょ、母さん扉開けっ放し! ……あーあ。すみませんねクラースさん、母さんっていっつも、こう……」
クラースさんを振り返ると、テーブルに片手をついて震えていた。めっちゃ笑ってる。前もこうだったなあ。俺はひとり、お茶を淹れながら結婚の報告と挨拶をしたときのことを思い出していた。
日にちは大体このあたりだとは言われていたが、毎日郵便受けを除く習慣がついていた。今日、ついに届いていた。この国を代表する色である、深海の色の封筒が。
「クラースさん、今日これ……」
「あ、合格した」
「えっ!? ……おめでとうございます、ていうかなんで開けてないうちからわかってんですか」
「大きさが違うんだよ。落ちるともっと小さい封筒、受かると書類が色々中に入ってるからそれくらいの封筒になる。ありがとねー」
クラースさんは何の感慨もなさそうに封筒の口をベリベリと開けていた。ペラリと音を立てながら次々テーブルに置かれる紙の中に、『合格』の文字がある。そして免許証を発行するための手続きに必要になる書類一式。さらに早速、という感じで出てきた求人書類と派手な印字の宣伝ビラ。
「治療魔術師さんになるつもりはないから、これはいいや。これはパーティーの日程かあ。行きたくないな、捨てちゃお」
「来るに決まってるよなって感じで書かれてますけどほんとにいいんですか? 祝賀パーティみたいだけど」
「いいんだよ。これはお祝いにみせかけた引き抜かれたい人と、引き抜きしたい人たちの集まりだから。新人さん向けだと思うし、オレはお呼びじゃないと思う。ご飯だけ食べに行くってんならアリだよね。ジルくんも行くなら行くよ。エスコートしてあげる~」
「いやいや、部外者過ぎですし。せっかく免許が取れましたし、転職とか考えてます?」
「転職かあ。しようかなーとは思ってる。得意なことを活かしてさ。すでに活かされてはいるんだけどね」
「今のまんまじゃ勿体ないです。この飛行師なんか今の額よりもっといいし。飛ぶのすごい得意ですよね」
「うーん、それもいいけど魔術薬の方に行ってみようかなって。もちろんいいお薬の方。前から考えてたんだよねー」
飛行師を利用する層は金持ちと貴族が多い。そんな階層の人たちと、直接ではなくともできる接点を持ちたいという気持ちがない。彼らが当たり前としている細かな常識、暗黙の了解。それらを常に気にして仕事をするのは気が進まないそうだ。
魔術薬は趣味で作っているようなものらしいが、ばあちゃんに届けるたびに喜びの声が聞ける。褒めてもらえる。実際に使用してくれた人と接することで、もっとこうしよう、次はああしようという意欲が湧き出てくるのだと。
「人に話せるくらいの些細な身体の悩みとか、治療費が払えなさそうで、怖くて治療院にかかれないって困ってる人の助けになりたいなって思う。途中で強制停止かかっちゃったけど、幸い魔術師歴は長いし。多少治安の悪いとこでも、オレなら十分対処できる」
「待ってください。ダメです。俺が許可しませんよ。ぜひこの近辺にしてください」
「えー、この辺はすでに治療院も魔術薬店も揃ってるじゃない。需要がないよ。あーでもなー、どこかに出店すると考えると、開店資金が必要だよね」
「それだったら俺が出します。任せてください。それくらい出してみせましょう」
「いやいや! そんなのいいんだよ。どこかの空き家でやればいいだけだから。設備は整えなきゃいけないけど」
空き家、と聞いて思いついた。俺の実家。狭いし古いが、祖父母の代から受け継いだあの一軒家。今は空き家だし、ここからさほど遠くはない。クラースさんなら飛んでいける。むしろ近すぎて、飛距離が物足りないと思うかもしれないが。
ここが駄目ならうちはどうだ、とクラースさんに聞いてみた。というより俺だけすでに、もうその気になっていた。
「えっ? ジルくんち? お母さんと再婚された旦那さんが住んでるんじゃなかったっけ?」
「えーっと……、結局は母の方が引っ越したみたいです。前に行ったときも物が少なかったでしょ」
「じゃあ、そのあとは誰も住んでないんだ。ちょっとだけだけど郊外の方にあったよね」
「そうです。人は多いほうですが、学校が少しと住宅ばっかりなんですよね。店は飲み屋が多い。商店街は近くに一応あるんですけど、昔ながらの魔術薬を置いてるような店しかなくって。いいものが欲しいときは、みんなもっと都会の方へ出ていきますね」
田舎とは言えないが、王都のような大都会とも言えない。森や海や畑はないが飲み屋街があり人がいる、ちょっと柄の悪い街。そこに俺の生家がある。
ちょっといいものから、とてもいいものが田舎に比べて手に入りやすい。しかし今すぐに、とはいかない。どこかに配達をお願いするか、徒歩や駅馬車での移動が必ず必要になる。
いいんじゃないだろうか。急に熱が出て魔術薬が切れた、ちょっと効きが悪い、といった困りごとなんかにも、場所自体が近ければ気軽に行ける。相談できる。具合の悪い身体をおして、移動し続ける必要がない。むしろ訪問したってかまわない。
「よし、じゃあ俺がさっそく母さんに相談します。絶対首を縦に振らせます」
「もー、ちょっとー。そんな強引に頼まないでよー。もし良かったら、くらいでいいし。お母さんの家なんだから、ダメならすぐに引き下がるよー」
「いいえ。絶対許可させますよ。だって、知らない職場に行ったらそこで虐められたりするかもしんない。もしクラースさんが泣いて帰ってきた日には、俺が何するかなんて容易に想像つきますよね?」
「極彩色の画が頭に浮かんでくるよ。優しい? おにいさんネタはもういいからー。過保護だなあ。オレ年上だよ。そんな頼りなく見えてるわけ?」
「いいえ! すごく頼れます。あなたはしっかりしてるから。逞しいところも大好きです。でも俺にもっと寄りかかることを覚えてほしい。もし何かあっても俺がいます。もし商売が失敗したって構いませ……」
ソファーが揺れたな、とだけ思った。温かい脚が触れ、視界がふわりと塞がれた。クラースさんの腕が伸び、首にかかったあとに彼の体温が追ってきた。キスされている、ねちっこく。俺がやるみたいに。それに気がついたときは興奮した。
目を伏せた顔で『寄りかかったよお』と甘えるように囁かれたあと、唇をねっとりと蜜を舐めるようになぞられた。これは誘われている。じゃあしょうがない。夕飯はまだであるが、先の期待にお応えせねば。
──────
「あらー! クラースさん、お久しぶりー! 試験どうだった?」
「無事合格しました。お母様が励ましてくださったおかげです」
母は『やだーいい子ー!!』と言いながらクラースさんの肩をベシベシと叩いていた。その後背中に勝手に手を置き、べらべらと天気の話をしながら家の中へと案内していた。息子の俺には目もくれず。
実家をお店にしたいんだけど、と母に通信魔道具で相談すると、何をやるかもろくに聞かず『へー。いいんじゃなーい?』『じゃあ改装するの? いつー?』と、二つ返事で許可してくれた。
逆にこちらが内容を細かく説明する流れになり、母は聞いているのかいないのか、『今度中を案内してあげなきゃー。掃除しよ』などと言っていた。
「前も入ってもらったけどさー、狭いでしょ? ここでお店なんか出せるかなあ。ジル、あんた改装費用出してあげなよ」
「そりゃ出すに決まってんだろー。当たり前じゃん」
「ちょ、それはいいって。オレだって貯金してるんだから」
「それは作ったあとから必要になったときのさあ、細かい買い物用に取っとけばいいじゃなーい。結婚するんだから。ここは第二の愛の巣なの。雄はそれを作り上げる義務がある!」
「オレも雄ですけど……」
「なー母さん。荷物ほんとに全部移動した? まだ色々残ってる気がすんだけど」
「えー。それはそっちで処分して。母さん疲れた。あとはよろしく!」
「マジかよ。まずは片付けからか。その前に家の権利書譲ってくれる? あと取ってくるって言ってた婚姻証明書」
「ちょっと待ってー。たしかこの辺に……あれ? なんで? 入ってないんだけど。あっ、あっちの玄関に置いてきたわ! ちょっと待ってて取ってくるから! あっそのお菓子食べて美味しいから! ジルあんたお茶出しといて! じゃあよろしく!」
「ちょ、母さん扉開けっ放し! ……あーあ。すみませんねクラースさん、母さんっていっつも、こう……」
クラースさんを振り返ると、テーブルに片手をついて震えていた。めっちゃ笑ってる。前もこうだったなあ。俺はひとり、お茶を淹れながら結婚の報告と挨拶をしたときのことを思い出していた。
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