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54 オルフェの不在
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「ブラッキーくん! いまね、僕が後ろに回ってちょっと触るから! なるべくじっとしててね、いい?」
『やっぱりおんりできないよ! おねえちゃん!』
『カイ、無理しないで。危なくなったらぼくがなんとかするけど、結構高く飛んじゃってるから』
「うん、ありがとうルートくん、よろしく! ブラッキーくんいくよ、そのまま羽根をパタパタして飛んでて…………」
ブラッキーくんのことに集中していながらも、ふっ、と黒い影が遠くに見えたような気がしていた。
彼の背後に回り、後ろ足の下あたりへと横付けして両腕をめいっぱい伸ばした。間近に来ると羽ばたきの風圧が思っていたよりすごかった。ヒュウヒュウと力強く風を切る音が耳に飛び込んでくる。
まだ感覚での魔力制御がおぼつかない幼児である彼の飛行は、かなり力まかせのものであったらしい。それは僕の誤算だった。
それでもなんとかならないかと、まだ長くない尾羽根のあたりに手を置き、下へ向け、と強めに押してみた。身体が傾くと落ちると思っているらしく、かなりの抵抗を見せている。
もっとパニックを起こして暴れられてしまうと、僕なんかでは無理がある。せめてオルフェくんくらいの腕力がないと簡単に振りほどかれてしまう。
なんでオルフェくんがいないときにやっちゃったかな、と一旦諦めようと体勢を戻しかけたそのときだった。ヒュン、と顔の横をブラッキーくんの蹄がかすった。
危ない、と反射的に後ろに背中を反らして避けたその瞬間、足が鐙からすっぽ抜け、ルートくんの翼の骨のない部分が背中にパサリと当たった音がした。
あれ? 骨組みを感じない、もしかしてこのまま、羽根と羽根の間を突き抜けちゃったら、下に、と他人事のように思った記憶が残っている。
昔々、体育館の舞台の入口付近にいつも立てかけてあった、走り高跳び用の分厚いマット。あれを休み時間に勝手に倒し、手足を使って登れるところには全部登り、マット目がけて飛び込む遊びが一時期僕の同級生の間で流行っていた。
ビビリの僕は先生に見つかり叱られるんじゃないか、と最初はビクビクして見守っていたが、お前もいっぺん飛んでみろよ、とそのときよく話しかけてくれていた子に唆され、ドキドキしながらも一度は飛んだ。
もちろん先生に見つかってしまい、注意を受けて早々にその遊びは封印された。立ち入り禁止を表すロープを巻かれたため、それを外してまで遊ぼうという豪胆な子は僕のクラスの中にはいなかったのだ。
そのときだけ、たった一度きり、マットに思いっきり飛び込んだときの感触が突然蘇った。体重全部を預けても底つきなんかしない、小学生ほどの子供なんか何人でも受け止めてくれるであろう、四角い水色だけが広がる無機質なあの平面が。
でもビニール特有のガサガサした感触は何も感じず、丈夫で分厚くふわふわした、温かい何かが僕の下にある。誰かの声と、布地の感触。何度も嗅いだ覚えのある、乾いた寝藁の香り。それはレモングラスによく似ていた。
「降りよう」
音量自体は小さくとも、どこか奥のほうから意志を感じる声が頭上で響いた。パッと目を開けてみると僕はまだ空の上に留まっていて、羽根のあいだから地上が見えた。
えっ? と驚き首をもたげて周囲を見ると、器用なことに羽根をすぼめて壁のようにしてくれている飛馬の上にちゃんといて、しっかり座りながら飛馬の首の方へと倒れ込んでいたらしい。
こんなことある?? と後ろを見ようとすると『前見て』と、短い声が間近でかかった。タピオさんだ。えっ? いつの間に、という驚きは全く声にならず、ルート号とブラッキーくんは、と確認する暇もなく僕は地上へゆっくり運ばれた。
「あ、あの…………ごめんなさい」
「いえ。無事でよかった」
「……なんかその、焦っちゃって、その、ブラッキーくんが慌ててたから、その……ごめんなさい」
「大丈夫」
「…………あっ! ブラッキーくんは!?」
「あそこです。あなたのルート号が背中に乗せてくれたみたいですよ。あの子は気性が穏やかな良い子ですね。気が利いていて頭もいい」
あわあわしていた僕とは対照的なタピオさんは、いつもの寂然とした調子を崩すことなくルート号を次々と褒めてくれた。
それは動揺していた心にじわりと染み渡り、勝手に震えていた手足にゆっくり血が通い始めて体温が戻ってきた。彼の声を通した物事は全てにおいて、なんでもない、大丈夫だ、という安心感をもたらしてくれる。
僕はきっと、このすごい人に認められたのだから頑張ろう、しっかり結果を出そうと少々意気込み過ぎていた。急いては事を仕損じる。まさにその言葉通りの結果である。
「あなたがね、無茶をしていることに気がついたのはこのナックル号のおかげです。うちの子はみんな異常に気づくと、私を必ず呼んでくれる。うちの飛馬の近くにいろと言ったのは、そういうことなんですよ」
「……ただただ凄いです。ナンパされてるだけの僕とは格が違うなあ……」
「……ナンパ? ……飛馬がですか? というか、話せるというのは本当のことで?」
「あ、はい。本当に話せます。いまこうやって会話しているようにです。最初に話した魔獣はですね……」
片手で手綱を掴み、片手は僕の身体に回してもらっている格好のままで少々気恥ずかしくはあったのだが、まだ興奮が冷めきっていなかったのか、僕は今までの思い出を思いつくままに喋ってしまった。
うまく伝わってるかな、面白いかなこの話、と不安になっていたのは最初だけだった。
海辺で出会ったシャギーの話をすると『可愛いですね、会ってみたいなあ』と僅かながら声の抑揚が上がっていたし、守衛地にいたアーリー号の話になると反応がさらにわかりやすいものとなって返ってきた。
良かった面白いんだ、やっぱり声が小さいけどちゃんと笑ってるぞ、と胸をなでおろせたし、失敗して落ち込んでいた心までもを彼に救ってもらったような気持ちになった。
ナックル号に同乗しながら話したときのタピオさんはクスクスと品よく笑っているだけだったのだが、普通に仕事をしているときに突然なんの前触れもなく、僕の話を思い出してしまうらしかった。
特に誰とも話してないのに突然下を向いた、と思ったら肩をブルブル震わせ始めたり、パシンと音がしたので振り返ると口に手を当てて一生懸命何かをこらえていたり。
なるほど、彼はおもしろ話を反芻して楽しむタイプの人なのか。なんか他にもあったかな、と話のネタを考えるようになってしまった。
だって、大人ですって感じですっごく物静かに佇んでるあの人が、突然笑いに襲われて我慢してる姿。焦げ茶色の丸い耳までフルフルさせて耐え抜く姿。なんか妙に面白くって、とにかくやたらと可愛いのだ。
──────
「カイくんおかえりー! すぐご飯にするだろ? できたてのうちに食べな! 今日はカイくんの好きなお米だよ!」
「わあ、ありがとうございます! ルートくんのご飯の支度が終わったらすぐに行きますね!」
「あー、それはオルフェがやってたよお。ちゃんとできてるかい? あたしゃ出来映えまでは見てないから一応確認しときなー!」
「えっ、オルフェくんが? 助かるけど……急にどうしたんだろう。そういえばそのオルフェくんは?」
「なんか友達のとこに行くってさ。まだ時間があるからっていつもの片付けだけじゃなくって、ルート号の支度までパーッとやってさあ、そそくさと出てっちゃったね。何か約束事でもあったのかもねえ」
珍しいこともあるものだ。オルフェくんは僕が帰ってくると、必ずと言っていいほど出迎えてくれていたからだ。というか、彼は匂いの確認がしたいという動機もあって毎回そうしているらしい。
すごく忙しいときは声がけだけで終わることだってあるのだが、わざわざルートくんのために支度をしてくれ、本人不在、というのは今までに一度もない。初めてのことだ。
家とお店にはマウラさんたちが常にいるし、あまり神経質にならずとも大丈夫だと思ってくれたのだろうか。でも、こんなに遅くなってから一人で出掛けるなんてこともなかった。
友達って誰だろう。僕の知ってる人かな。そんな些細な疑問が頭をかすめた。その疑問が疑いへと変化していくのには、あまり時間がかからなかった。帰ってきたときの彼の様子を見るたびに、そう感じるようになっていったのだ。
『やっぱりおんりできないよ! おねえちゃん!』
『カイ、無理しないで。危なくなったらぼくがなんとかするけど、結構高く飛んじゃってるから』
「うん、ありがとうルートくん、よろしく! ブラッキーくんいくよ、そのまま羽根をパタパタして飛んでて…………」
ブラッキーくんのことに集中していながらも、ふっ、と黒い影が遠くに見えたような気がしていた。
彼の背後に回り、後ろ足の下あたりへと横付けして両腕をめいっぱい伸ばした。間近に来ると羽ばたきの風圧が思っていたよりすごかった。ヒュウヒュウと力強く風を切る音が耳に飛び込んでくる。
まだ感覚での魔力制御がおぼつかない幼児である彼の飛行は、かなり力まかせのものであったらしい。それは僕の誤算だった。
それでもなんとかならないかと、まだ長くない尾羽根のあたりに手を置き、下へ向け、と強めに押してみた。身体が傾くと落ちると思っているらしく、かなりの抵抗を見せている。
もっとパニックを起こして暴れられてしまうと、僕なんかでは無理がある。せめてオルフェくんくらいの腕力がないと簡単に振りほどかれてしまう。
なんでオルフェくんがいないときにやっちゃったかな、と一旦諦めようと体勢を戻しかけたそのときだった。ヒュン、と顔の横をブラッキーくんの蹄がかすった。
危ない、と反射的に後ろに背中を反らして避けたその瞬間、足が鐙からすっぽ抜け、ルートくんの翼の骨のない部分が背中にパサリと当たった音がした。
あれ? 骨組みを感じない、もしかしてこのまま、羽根と羽根の間を突き抜けちゃったら、下に、と他人事のように思った記憶が残っている。
昔々、体育館の舞台の入口付近にいつも立てかけてあった、走り高跳び用の分厚いマット。あれを休み時間に勝手に倒し、手足を使って登れるところには全部登り、マット目がけて飛び込む遊びが一時期僕の同級生の間で流行っていた。
ビビリの僕は先生に見つかり叱られるんじゃないか、と最初はビクビクして見守っていたが、お前もいっぺん飛んでみろよ、とそのときよく話しかけてくれていた子に唆され、ドキドキしながらも一度は飛んだ。
もちろん先生に見つかってしまい、注意を受けて早々にその遊びは封印された。立ち入り禁止を表すロープを巻かれたため、それを外してまで遊ぼうという豪胆な子は僕のクラスの中にはいなかったのだ。
そのときだけ、たった一度きり、マットに思いっきり飛び込んだときの感触が突然蘇った。体重全部を預けても底つきなんかしない、小学生ほどの子供なんか何人でも受け止めてくれるであろう、四角い水色だけが広がる無機質なあの平面が。
でもビニール特有のガサガサした感触は何も感じず、丈夫で分厚くふわふわした、温かい何かが僕の下にある。誰かの声と、布地の感触。何度も嗅いだ覚えのある、乾いた寝藁の香り。それはレモングラスによく似ていた。
「降りよう」
音量自体は小さくとも、どこか奥のほうから意志を感じる声が頭上で響いた。パッと目を開けてみると僕はまだ空の上に留まっていて、羽根のあいだから地上が見えた。
えっ? と驚き首をもたげて周囲を見ると、器用なことに羽根をすぼめて壁のようにしてくれている飛馬の上にちゃんといて、しっかり座りながら飛馬の首の方へと倒れ込んでいたらしい。
こんなことある?? と後ろを見ようとすると『前見て』と、短い声が間近でかかった。タピオさんだ。えっ? いつの間に、という驚きは全く声にならず、ルート号とブラッキーくんは、と確認する暇もなく僕は地上へゆっくり運ばれた。
「あ、あの…………ごめんなさい」
「いえ。無事でよかった」
「……なんかその、焦っちゃって、その、ブラッキーくんが慌ててたから、その……ごめんなさい」
「大丈夫」
「…………あっ! ブラッキーくんは!?」
「あそこです。あなたのルート号が背中に乗せてくれたみたいですよ。あの子は気性が穏やかな良い子ですね。気が利いていて頭もいい」
あわあわしていた僕とは対照的なタピオさんは、いつもの寂然とした調子を崩すことなくルート号を次々と褒めてくれた。
それは動揺していた心にじわりと染み渡り、勝手に震えていた手足にゆっくり血が通い始めて体温が戻ってきた。彼の声を通した物事は全てにおいて、なんでもない、大丈夫だ、という安心感をもたらしてくれる。
僕はきっと、このすごい人に認められたのだから頑張ろう、しっかり結果を出そうと少々意気込み過ぎていた。急いては事を仕損じる。まさにその言葉通りの結果である。
「あなたがね、無茶をしていることに気がついたのはこのナックル号のおかげです。うちの子はみんな異常に気づくと、私を必ず呼んでくれる。うちの飛馬の近くにいろと言ったのは、そういうことなんですよ」
「……ただただ凄いです。ナンパされてるだけの僕とは格が違うなあ……」
「……ナンパ? ……飛馬がですか? というか、話せるというのは本当のことで?」
「あ、はい。本当に話せます。いまこうやって会話しているようにです。最初に話した魔獣はですね……」
片手で手綱を掴み、片手は僕の身体に回してもらっている格好のままで少々気恥ずかしくはあったのだが、まだ興奮が冷めきっていなかったのか、僕は今までの思い出を思いつくままに喋ってしまった。
うまく伝わってるかな、面白いかなこの話、と不安になっていたのは最初だけだった。
海辺で出会ったシャギーの話をすると『可愛いですね、会ってみたいなあ』と僅かながら声の抑揚が上がっていたし、守衛地にいたアーリー号の話になると反応がさらにわかりやすいものとなって返ってきた。
良かった面白いんだ、やっぱり声が小さいけどちゃんと笑ってるぞ、と胸をなでおろせたし、失敗して落ち込んでいた心までもを彼に救ってもらったような気持ちになった。
ナックル号に同乗しながら話したときのタピオさんはクスクスと品よく笑っているだけだったのだが、普通に仕事をしているときに突然なんの前触れもなく、僕の話を思い出してしまうらしかった。
特に誰とも話してないのに突然下を向いた、と思ったら肩をブルブル震わせ始めたり、パシンと音がしたので振り返ると口に手を当てて一生懸命何かをこらえていたり。
なるほど、彼はおもしろ話を反芻して楽しむタイプの人なのか。なんか他にもあったかな、と話のネタを考えるようになってしまった。
だって、大人ですって感じですっごく物静かに佇んでるあの人が、突然笑いに襲われて我慢してる姿。焦げ茶色の丸い耳までフルフルさせて耐え抜く姿。なんか妙に面白くって、とにかくやたらと可愛いのだ。
──────
「カイくんおかえりー! すぐご飯にするだろ? できたてのうちに食べな! 今日はカイくんの好きなお米だよ!」
「わあ、ありがとうございます! ルートくんのご飯の支度が終わったらすぐに行きますね!」
「あー、それはオルフェがやってたよお。ちゃんとできてるかい? あたしゃ出来映えまでは見てないから一応確認しときなー!」
「えっ、オルフェくんが? 助かるけど……急にどうしたんだろう。そういえばそのオルフェくんは?」
「なんか友達のとこに行くってさ。まだ時間があるからっていつもの片付けだけじゃなくって、ルート号の支度までパーッとやってさあ、そそくさと出てっちゃったね。何か約束事でもあったのかもねえ」
珍しいこともあるものだ。オルフェくんは僕が帰ってくると、必ずと言っていいほど出迎えてくれていたからだ。というか、彼は匂いの確認がしたいという動機もあって毎回そうしているらしい。
すごく忙しいときは声がけだけで終わることだってあるのだが、わざわざルートくんのために支度をしてくれ、本人不在、というのは今までに一度もない。初めてのことだ。
家とお店にはマウラさんたちが常にいるし、あまり神経質にならずとも大丈夫だと思ってくれたのだろうか。でも、こんなに遅くなってから一人で出掛けるなんてこともなかった。
友達って誰だろう。僕の知ってる人かな。そんな些細な疑問が頭をかすめた。その疑問が疑いへと変化していくのには、あまり時間がかからなかった。帰ってきたときの彼の様子を見るたびに、そう感じるようになっていったのだ。
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