41 / 68
41 浮気の冤罪
しおりを挟む
「女の匂いがするな。どこ行ってた」
「くっ…黒猫のおねえさんに誘われて…」
獣人は鼻が利く。そのことをすっかり忘れていた。短時間だったが密着したせいで、おねえさんの匂いがたっぷり移ってしまったようだ。
仕事中だったオルフェくんにはいつも通り普通に迎えられ、夕食を食べ、一緒に階段を上がり切ったときに腕を回され口を塞がれ、部屋へ強引に押し込まれた。急襲である。
真っ暗な部屋の中、そのまましつこく何度も匂いを嗅がれ、もう逃げられなかったし言い訳も思いつかなかった。耳にかかる鼻息が荒くて怖い。
「他の女の匂いつけて帰ってきやがって。今は春なんだぞ。わかってんのか、コラ」
「お、おねえさんとは、なんにもないよ。お茶して、お家まで送って、帰ってきただけ…あ、ほんと、ほんとにっ」
「女なら襲ってこないと思ってんな。ヤるに決まってんだろ。相変わらずいい匂いさせやがって、我慢してる俺への挑発か」
「お、おねえさんは僕なんか襲わないよお…」
「わかんねーぞ。春は女もそういう気分になるからな。わかってねえなら教えてやるよ!」
「わああ!! うっ……んっやだっ、それだめ、ずるいっ、ちょっと、そんな、ここで脱がさないでよおお!!」
耳に歯を立てられ、そのまま咬まれると思い身構えたら一瞬舌を突っ込まれた。身をよじって逃げたが、魔力が少し入ってしまった。鼓膜を無視してお酒をとろりと流し込まれたような感覚が、少しずつ身体のあちこちにじんわりと広がってゆく。下からは脱がすというより引きちぎる音が聞こえてきた。この服、釦が凝ってて好きだったのに。全部拾えるかなあ。
「まって、やめて、せめて! せめてベッドでええ!!」
「ここでヤんのが嫌なら反撃してみろ。逃げてみろよ俺から」
「くっ……!! 力強い、このっ…」
「甘い甘い、そんなんじゃすぐ孕まされんぞ」
ガチャ、バチン、と音がした。ヤバい。暗すぎて見えないが今の音は多分、すぐそこのクローゼットに置いてある遮音魔道具だ。オルフェくんが勝手に設置したやつ。なんてことだ、本格的にヤる気じゃないか。
両手をそれぞれ掴まれ、前に突き出される形になったと思ったら、暗闇で何か白い紐のようなものが見えた。すべすべとした肌触りのそれは、素早くグルグルと手首に巻かれてゆく。え、これ、見たことある。確か清廉祭で……
「うわあ!? これ白雲縄じゃん! やっぱり僕を縛りたかったんだ、変態!! 変態!!」
「ああ!? お前も興味あったんだろうが!!」
「違うよ僕は洗濯物の、あっ、ごめん!」
振りかぶった瞬間、肘がオルフェくんの顔に当たってしまった。横を向いた彼はゆっくりこちらを見据えた。ヤバい。故意じゃないけどヤバい。逃げよう。どこだ、あった扉のノブ。うわ、下りない! そうだった、最初に聞こえたのは施錠音!!
「あ、開かな、鍵どこっ」
「夜目が利かないんだろ。残念だったな。鍵閉めてあっから、な!」
縄の先を引っ張られ、床に引き倒された。激突しないよう腕を絡めてからやるところに若干の理性を感じるが、若干は若干である。
「いいか、よく聞け。この時期の奴らはみんな内心、子供を作れる年の奴なら誰でもいいから突っ込みてえと思ってんだ。何でもない顔しててもな、本当はそう思ってんだよ。お前の匂いはな、そのときの感情を呼び起こすんだ。お前の姿は劣情を掻き立てる。何度も可愛いって言っただろ! まだわかんねえのか、易々と他の奴に近づくんじゃねえよ!!」
「い、言われてない…」
「は!?!?」
「可愛いなんて、言われてない、オルフェくんにだけ!」
可愛いウサギちゃん、と言われたことはある。だがそれはノーカウントだ。人からどう見えるかって話をしていたときだから。僕はとにかくこの性急に進んでゆく事態を食い止めたくて、意地になっていたと思う。
言いたいことを言って、意地まで張る。僕は家族以外の人にここまでしたことは一度もなかった。少なくとも記憶にない。僕はこちらに来たことで、どこかタガが外れたんだと思う。開放感か。彼の力か。多分、どっちもだ。
「い…………言ってる、死ぬほど言ってる」
「…言ってないもん」
「言ってる!! お前は世界で一番可愛い! 愛してる、誰にも渡さない! 元の場所なんかに返すもんか、一生、ずっと死ぬまでここにいろ!! わかったか!!」
暗闇に月の光が差してきた。ちょっと大きさの違うあれは、ここでも月と言うらしい。僕の手綱を揺さぶりながら叫んでいた彼が、目を赤くしていることに気づいた。そんな、泣かなくてもいいじゃないか。僕が虐めたみたいじゃないか。
「僕は君のものだし、元の場所には帰らないし、一生死ぬまでここにいるよ」
「……ほんとに?」
「ほんとに」
「………………」
──そうか君は、ずっと不安だったのか。
僕が怖がるだろうから、嫌がるだろうからと、とにかく優しくしてくれようとするオルフェくんは好きだ。まあ、たまに荒っぽかったが。でもまだまだどこか遠慮をしている。ずっとその枷を外してみたかった。例えば、この発情期。
最近は僕への行為が、初めて魔力に酔ったときのやり方に近くなっている感じはあった。でも随分我慢をしていることにも気がついていた。ひとりでそれを抱えて辛くないかと思っていた。いいよ、と言っても繊細なところがある彼は、僕に嫌われたくないなんて考え、本気を出したりはしないだろうと。
本当の君はどうなるんだ。先にタガを外した僕は、どうしてもそれを暴いてみたくなったのだ。
それでどんな風になろうとも、別に嫌いやしない。そう軽く考えていた。急に現れた僕が、また急にいなくなるかもしれないと彼が考えているとは思わなかった。僕自身が考えていなかったのだ。目の前のことしか見ていなかった。
…まあ、こんな風になるとはちょっと想像していなかったが。
「おるふぇくん、おねがい…!! ここ、ここさわって、さわってよお、つらいぃ、おねがい、おねがいいぃ」
「はっ…、嫌だ、そこ触ったら終わっちまう、もっと、ナカでイけ、はっ…ほら、ここ、気持ちいいだろ」
「やだっ、やだっ、さわってよお! おるふぇく…あっ…!! あっ!! ああ!!」
「はぁっ………っあ、まだ、まだだ」
「……っあ!! はあっ、やだよお、ひどいよお…! さっきから、さわってって、いってるでしょぉ!!」
「はっ…!! 可愛い、可愛い、はぁ、お前、すげえ可愛い…!!」
マウラさんの言葉が脳裏をよぎった。『獣人は怖いよお。こんな何事もない顔してる男でもね、来るときが来たら豹変するよ』。
頑なに前を触ってくれないのは本当に堪えた。追い詰められて自分で触ろうとすると縄を引っ張られて引き離された。何度もそれを繰り返され、僕はついに泣きが入った。わあわあ泣いて懇願したら、脚を抑えつけられ口に咥えられ、頭が最大限に真っ白になった。もう何も出なかった。
げに恐ろしき獣人の、愛と執念の発情期。僕は一生浮気しない。いやそもそもしてないし、する気も全くないのだが、一生しないと堅く誓った。
────────────────────
© 2023 清田いい鳥
「くっ…黒猫のおねえさんに誘われて…」
獣人は鼻が利く。そのことをすっかり忘れていた。短時間だったが密着したせいで、おねえさんの匂いがたっぷり移ってしまったようだ。
仕事中だったオルフェくんにはいつも通り普通に迎えられ、夕食を食べ、一緒に階段を上がり切ったときに腕を回され口を塞がれ、部屋へ強引に押し込まれた。急襲である。
真っ暗な部屋の中、そのまましつこく何度も匂いを嗅がれ、もう逃げられなかったし言い訳も思いつかなかった。耳にかかる鼻息が荒くて怖い。
「他の女の匂いつけて帰ってきやがって。今は春なんだぞ。わかってんのか、コラ」
「お、おねえさんとは、なんにもないよ。お茶して、お家まで送って、帰ってきただけ…あ、ほんと、ほんとにっ」
「女なら襲ってこないと思ってんな。ヤるに決まってんだろ。相変わらずいい匂いさせやがって、我慢してる俺への挑発か」
「お、おねえさんは僕なんか襲わないよお…」
「わかんねーぞ。春は女もそういう気分になるからな。わかってねえなら教えてやるよ!」
「わああ!! うっ……んっやだっ、それだめ、ずるいっ、ちょっと、そんな、ここで脱がさないでよおお!!」
耳に歯を立てられ、そのまま咬まれると思い身構えたら一瞬舌を突っ込まれた。身をよじって逃げたが、魔力が少し入ってしまった。鼓膜を無視してお酒をとろりと流し込まれたような感覚が、少しずつ身体のあちこちにじんわりと広がってゆく。下からは脱がすというより引きちぎる音が聞こえてきた。この服、釦が凝ってて好きだったのに。全部拾えるかなあ。
「まって、やめて、せめて! せめてベッドでええ!!」
「ここでヤんのが嫌なら反撃してみろ。逃げてみろよ俺から」
「くっ……!! 力強い、このっ…」
「甘い甘い、そんなんじゃすぐ孕まされんぞ」
ガチャ、バチン、と音がした。ヤバい。暗すぎて見えないが今の音は多分、すぐそこのクローゼットに置いてある遮音魔道具だ。オルフェくんが勝手に設置したやつ。なんてことだ、本格的にヤる気じゃないか。
両手をそれぞれ掴まれ、前に突き出される形になったと思ったら、暗闇で何か白い紐のようなものが見えた。すべすべとした肌触りのそれは、素早くグルグルと手首に巻かれてゆく。え、これ、見たことある。確か清廉祭で……
「うわあ!? これ白雲縄じゃん! やっぱり僕を縛りたかったんだ、変態!! 変態!!」
「ああ!? お前も興味あったんだろうが!!」
「違うよ僕は洗濯物の、あっ、ごめん!」
振りかぶった瞬間、肘がオルフェくんの顔に当たってしまった。横を向いた彼はゆっくりこちらを見据えた。ヤバい。故意じゃないけどヤバい。逃げよう。どこだ、あった扉のノブ。うわ、下りない! そうだった、最初に聞こえたのは施錠音!!
「あ、開かな、鍵どこっ」
「夜目が利かないんだろ。残念だったな。鍵閉めてあっから、な!」
縄の先を引っ張られ、床に引き倒された。激突しないよう腕を絡めてからやるところに若干の理性を感じるが、若干は若干である。
「いいか、よく聞け。この時期の奴らはみんな内心、子供を作れる年の奴なら誰でもいいから突っ込みてえと思ってんだ。何でもない顔しててもな、本当はそう思ってんだよ。お前の匂いはな、そのときの感情を呼び起こすんだ。お前の姿は劣情を掻き立てる。何度も可愛いって言っただろ! まだわかんねえのか、易々と他の奴に近づくんじゃねえよ!!」
「い、言われてない…」
「は!?!?」
「可愛いなんて、言われてない、オルフェくんにだけ!」
可愛いウサギちゃん、と言われたことはある。だがそれはノーカウントだ。人からどう見えるかって話をしていたときだから。僕はとにかくこの性急に進んでゆく事態を食い止めたくて、意地になっていたと思う。
言いたいことを言って、意地まで張る。僕は家族以外の人にここまでしたことは一度もなかった。少なくとも記憶にない。僕はこちらに来たことで、どこかタガが外れたんだと思う。開放感か。彼の力か。多分、どっちもだ。
「い…………言ってる、死ぬほど言ってる」
「…言ってないもん」
「言ってる!! お前は世界で一番可愛い! 愛してる、誰にも渡さない! 元の場所なんかに返すもんか、一生、ずっと死ぬまでここにいろ!! わかったか!!」
暗闇に月の光が差してきた。ちょっと大きさの違うあれは、ここでも月と言うらしい。僕の手綱を揺さぶりながら叫んでいた彼が、目を赤くしていることに気づいた。そんな、泣かなくてもいいじゃないか。僕が虐めたみたいじゃないか。
「僕は君のものだし、元の場所には帰らないし、一生死ぬまでここにいるよ」
「……ほんとに?」
「ほんとに」
「………………」
──そうか君は、ずっと不安だったのか。
僕が怖がるだろうから、嫌がるだろうからと、とにかく優しくしてくれようとするオルフェくんは好きだ。まあ、たまに荒っぽかったが。でもまだまだどこか遠慮をしている。ずっとその枷を外してみたかった。例えば、この発情期。
最近は僕への行為が、初めて魔力に酔ったときのやり方に近くなっている感じはあった。でも随分我慢をしていることにも気がついていた。ひとりでそれを抱えて辛くないかと思っていた。いいよ、と言っても繊細なところがある彼は、僕に嫌われたくないなんて考え、本気を出したりはしないだろうと。
本当の君はどうなるんだ。先にタガを外した僕は、どうしてもそれを暴いてみたくなったのだ。
それでどんな風になろうとも、別に嫌いやしない。そう軽く考えていた。急に現れた僕が、また急にいなくなるかもしれないと彼が考えているとは思わなかった。僕自身が考えていなかったのだ。目の前のことしか見ていなかった。
…まあ、こんな風になるとはちょっと想像していなかったが。
「おるふぇくん、おねがい…!! ここ、ここさわって、さわってよお、つらいぃ、おねがい、おねがいいぃ」
「はっ…、嫌だ、そこ触ったら終わっちまう、もっと、ナカでイけ、はっ…ほら、ここ、気持ちいいだろ」
「やだっ、やだっ、さわってよお! おるふぇく…あっ…!! あっ!! ああ!!」
「はぁっ………っあ、まだ、まだだ」
「……っあ!! はあっ、やだよお、ひどいよお…! さっきから、さわってって、いってるでしょぉ!!」
「はっ…!! 可愛い、可愛い、はぁ、お前、すげえ可愛い…!!」
マウラさんの言葉が脳裏をよぎった。『獣人は怖いよお。こんな何事もない顔してる男でもね、来るときが来たら豹変するよ』。
頑なに前を触ってくれないのは本当に堪えた。追い詰められて自分で触ろうとすると縄を引っ張られて引き離された。何度もそれを繰り返され、僕はついに泣きが入った。わあわあ泣いて懇願したら、脚を抑えつけられ口に咥えられ、頭が最大限に真っ白になった。もう何も出なかった。
げに恐ろしき獣人の、愛と執念の発情期。僕は一生浮気しない。いやそもそもしてないし、する気も全くないのだが、一生しないと堅く誓った。
────────────────────
© 2023 清田いい鳥
20
お気に入りに追加
1,524
あなたにおすすめの小説
【R-18】僕のえっちな狼さん
衣草 薫
BL
内気で太っちょの僕が転生したのは豚人だらけの世界。
こっちでは僕みたいなデブがモテて、すらりと背の高いイケメンのシャンはみんなから疎まれていた。
お互いを理想の美男子だと思った僕らは村はずれのシャンの小屋で一緒に暮らすことに。
優しくて純情な彼とのスローライフを満喫するのだが……豚人にしてはやけにハンサムなシャンには実は秘密があって、暗がりで満月を連想するものを見ると人がいや獣が変わったように乱暴になって僕を押し倒し……。
R-18には※をつけています。
私だけの吸血鬼
東雲
BL
題『私だけの吸血鬼(ヴァンパイア)』
幸薄美少年(のち美青年)×誠実騎士。
吸血鬼一族に生まれながら、血が吸えないことで親から虐待され、弟妹に罵られ、侯爵家の嫡男としての立場を追われたアルバート(攻め)と、傷つきながらも、誰かを傷つけることを厭う心優しいアルバートに惹かれ、彼を守りたいと願うようになった侯爵家の騎士テオドール(受け)のお話。
合法ショタ攻め×面倒見のいい年上受け×微主従カップリングな東雲わくわくハッピーセット。
甘え上手なショタっ子に熱烈に愛される優しい筋肉お兄さんが書きたかった次第です!
※全体的に真面目ほのぼのストーリーですが、えっちのターンは母乳ネタ等、そこそこマニアックな内容になりましたのでご注意下さい※
イタリアマフィアは殺しはできても恋愛不器用
タタミ
BL
「す、き……好きです!バートさんの、ことがっ」
ファミリーの殺しを担うマフィア・バートは、ある日下っ端のフィルから告白を受ける。
しかし、殺しにかまけて血塗られた人生を送ってきたバートには、恋愛感情を理解する情緒がなかった。
好きだの、愛だのわからないしくだらない。
今までがそうだったのだから、これからもそうだ。
フィルなんかに心動かされることなどない、と思っていたバートだったが──
平凡な俺が双子美形御曹司に溺愛されてます
ふくやまぴーす
BL
旧題:平凡な俺が双子美形御曹司に溺愛されてます〜利害一致の契約結婚じゃなかったの?〜
名前も見た目もザ・平凡な19歳佐藤翔はある日突然初対面の美形双子御曹司に「自分たちを助けると思って結婚して欲しい」と頼まれる。
愛のない形だけの結婚だと高を括ってOKしたら思ってたのと違う展開に…
「二人は別に俺のこと好きじゃないですよねっ?なんでいきなりこんなこと……!」
美形双子御曹司×健気、お人好し、ちょっぴり貧乏な愛され主人公のラブコメBLです。
🐶2024.2.15 アンダルシュノベルズ様より書籍発売🐶
応援していただいたみなさまのおかげです。
本当にありがとうございました!
ぼくは男なのにイケメンの獣人から愛されてヤバい!!【完結】
ぬこまる
BL
竜の獣人はスパダリの超絶イケメン!主人公は女の子と間違うほどの美少年。この物語は勘違いから始まるBLです。2人の視点が交互に読めてハラハラドキドキ!面白いと思います。ぜひご覧くださいませ。感想お待ちしております。
獣人カフェで捕まりました
サクラギ
BL
獣人カフェの2階には添い寝部屋がある。30分5000円で可愛い獣人を抱きしめてお昼寝できる。
紘伊(ヒロイ)は30歳の塾講師。もうおじさんの年齢だけど夢がある。この国とは違う場所に獣人国があるらしい。獣人カフェがあるのだから真実だ。いつか獣人の国に行ってみたい。対等な立場の獣人と付き合ってみたい。
——とても幸せな夢だったのに。
※18禁 暴力描写あり えっち描写あり
久しぶりに書きました。いつまで経っても拙いですがよろしくお願いします。
112話完結です。
鏡を鑑定したら魔王が僕にロックオン!?
ミクリ21
BL
異世界転生をした元日本人の佐久間 由奈(37)は、ウィリアム・ブラックファイア(15)になっていた。
転生チートとして鑑定スキルを持ち、浮かれて部屋の中の物を鑑定していく。
しかし鏡を鑑定すると明らかに鏡じゃない結果が出て、謎の人物が登場してしまい!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる