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38 兵士長さんとバクラ号1
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僕に初めての仕事が舞いこんだのは、錐鞘亭に到着してから一週間後の朝だった。
支給された通信魔道具は、僕の知っているもので言えばファックスだ。タイプライターのような道具を使って書かれたらしき文章が送られてくる。それをバリバリと切って読んでみた。
──オリオン地区、領主付きの兵士長より通訳依頼あり。明日出立願いたい。
この国で飛馬に乗るのは主に騎士、兵士、衛兵。騎士と兵士が王城や領主を守り、魔獣討伐に赴く。衛兵は各地の街を守る役割に分かれている。今回はオリオンという地区にある領主さんの邸にいる、飛馬と兵士長さんの通訳をして欲しいという依頼だ。
勤務中の兵士さんの横を通りすがったことはあれど、間近で見てお話ししたことは一度もない。どんな感じの人なんだろう。どんな感じの飛馬だろう。
出立準備はオルフェくんが手伝ってくれている。お店の人手が足りているときは、基本的に彼が護衛役としてついてきてくれることになった。ならお給料を出さねばと張り切っていたら、婚約者だから無給でいいと言い張られ、僕が負けた。
寝る前に話したのが悪かった。あっという間に夜着を捲られ、手を這わされ、こういうことで返してくれと要求されたのだ。反論しようとすると口で口を塞がれた。途中から僕も訳がわからなくなるので、気がついたらわかった、そうするからと返事をしてしまっていた。ちゃんとするつもりだったのに。無念である。
──────
領主邸はとても立派な建物だった。一見装飾の少ないルネサンス建築のように見えて、内部にはやはり蒸気を通す燻し金の管が残っていた。
オルフェくん曰わく、これらは昔、蒸気の力でエネルギーを賄っていた名残だそうだ。地震がないのであまり建て替えはせず、昔のままの建物が多い。古いほど歴史があっていい建物なのだ、という価値観のお陰というところもあるらしい。
丁度兵士さんは鍛錬のため外に出ていた。引き合わせて貰った兵士長さんはよく日焼けをした、白い歯が印象的な体格のいいお兄さんだった。彼の相棒はバクラ号。かっこいい名前と珍しい赤銅色の嘴を持ったバクラ号は、挨拶が終わってもずっと微動だにせず、僕のことを見つめていた。
「いやーまいった! このバクラ号はね、本当に優秀でいい飛馬なんだけど、例えば討伐に行くじゃない? あとちょっと頑張ってもいいくらいのところで引き返したり止まったりしちゃうんだよね! どうしてそこでやめちゃうんだって一生懸命指示はするんだけど、ピタッと止まっちゃうときがある! それが性格なのか、何か考えがあるのか知りたくてね!」
よくもまあ、ここまでスラスラと殆ど息継ぎもせず喋れるものだ。そして声がやたらでかい。現場で張り上げる必要があるからか、音量調節をしない派なのか、でかい。空気がビリビリと震えるようである。
「兵士長さんは、討伐でバクラくんがたまに止まったり引き返したりするのはなんでって言ってるけど、そのときの理由を教えて貰っていい?」
バクラ号はミュウ、と可愛い声で鳴きながら話してくれた。
『だって、危ないもん。危ないと思ったら引かなきゃいけないじゃんか。死んだら元も子もないよ。この人、いつも熱くなって無理しすぎるんだよ。ひとりで戦ってるわけじゃないんだから』
──なるほど、一理ある。
僕はバクラ号の言葉を兵士長さんに伝えた。彼は『えー!!』と、また思いっきり大きな声を出して反論した。
「何言ってんだよー! その限界を超えたところに勝機が転がってんだよ! あと少し、あと少しだけでいいんだよ! 他に任せてちゃ終わるものも終わらない! もっと熱くなれよ!!」
──なんか聞いたことのあるフレーズが出てきた。
『熱くなったら終わりの始まりだっての。戦場では身体は常に熱い方がいいけど、頭は冷やして挑まないと。命がいくつあっても足りないよ。付き合い切れない。この万年火の玉男が』
「はー!? そのギリギリを攻めるのが兵士の役割だっつの! 崖っぷちの戦いでこそ兵士は輝けるんだよ! 本気になれば全てが変わる! それでこそ男じゃねえか!」
『一騎当千しようなんてまだまだ早いんだよ、このヒヨッコが。兵士は数の力も命だろうが。本気だから引くときゃ引いて、突っ込むときは突っ込んでんだろうが。頭使って状況見ろやこのタコ助が』
「なんでだよ!! その行けないかもってラインはてめぇで決めちゃダメなんだよ! そこを超えることで見える景色もあるんだよ! 頭で考えるな! 心を燃やせ!!」
──バクラ号から飛び出す侮蔑ワードが増えてきた。さすがにそれは通訳不可能だ。
双方言いたいことはよくわかる。わかるのだが、精神性を大切にしている兵士長さんと、戦略性を大切にしているバクラ号とで意見が食い違っている。参ったな、僕は戦場経験がないから落とし所がわからない。
「…ここは一旦話を区切りましょう。それぞれ個別に聞かせてください。まずはバクラ号から。なにか新しいことがわかったら兵士長さんにお伝えしますので」
頭は冷やして挑めと主張していたバクラ号は、只今絶賛チクチクワードを量産中だ。『脳みそ母ちゃんの腹に置いてきたのか』
『安全装置壊れてんのか、治療魔術師に治してもらえや』『そんなんだからついてけないって裏で新人がぼやいてんだよ。何言ってっかわかんねーけどあれ絶対お前の悪口だかんな』とかメチャクチャなことを言っている。よっぽどストレス溜まってたんだな、バクラ号。
もちろん、兵士長さんには何も聞こえてはいない。『ちぇー、じゃあよろしくお願いしまーす!』と駆け足で去っていった。言えるだけ言ったかな、と思ったところでバクラ号の首を撫でて落ち着いてもらった。
『はあ、ありがとう。落ち着く。あなた、なんかいい匂いがするね。そっちは落ち着くというかドキドキしてきちゃうんだけどさ。一緒に来たあの人って彼氏?』
つい、とバクラ号が嘴を向けた先にオルフェくんがいた。座ってひらひらと手を振っている。またこのパターンか、とあとで言われるだろうなあ。
もう彼は僕が飛馬にナンパされて断る流れに慣れてしまった。ルート号が守ってくれるしね。成獣の飛馬と獣人のオルフェくんだと、さすがに彼の方は分が悪い。負けん気の強さは全くもって遜色ないが。
悪口が収まりナンパが終わった頃、しばらく黙ったバクラ号が口を開いた。
『ワタシはね、突っ込み過ぎて死んだ兵士と魔術師を乗せていたことがある。ワタシは掠り傷だったけど、乗っていた方に大きな魔獣の鉤爪が当たって即死した。新人の頃から気に入っていた兵士だった。魔術師の方も気は弱かったがいい子だった。…ずっと後悔していた、何故言われるがまま飛んでしまったのかと。ちょっとまずいかも、とはその時思ったんだ。直感を信じるべきだった』
バクラ号は過去のことをゆっくりと語ってくれた。
討伐は的の小さい接近戦なら兵士が前に出て、魔術師が後方支援につく。しかし的が大きいと二人が離れすぎてしまうため、基本的に一緒に飛馬に乗って戦いに行く。弓矢などを弱点に当てないとならないときは飛びながら接近する。
お気に入りだったという兵士と魔術師が戦闘中に死亡した。それ以来、慎重に慎重を期すようになった。もっと前に出ろとの指示は伝わる。でも人間とは話せないから、意図を伝えたくても、注意をしたくてもできない。彼はジレンマを抱えていた。
「君は勇敢だね。そこで討伐に行くのを拒否しないで、次への教訓にしたわけだ」
『ふふ、ありがとう。撫でて?』
僕はバクラ号の首を撫でてあげた。うっとりと目を閉じて喜んでくれた。
『ところでさ、二人目の彼氏とか作る気ない? ワタシ下手じゃないよ?』
「……彼は婚約者なので」
──まあ、元気が出たようでなによりだよ。
────────────────────
© 2023 清田いい鳥
支給された通信魔道具は、僕の知っているもので言えばファックスだ。タイプライターのような道具を使って書かれたらしき文章が送られてくる。それをバリバリと切って読んでみた。
──オリオン地区、領主付きの兵士長より通訳依頼あり。明日出立願いたい。
この国で飛馬に乗るのは主に騎士、兵士、衛兵。騎士と兵士が王城や領主を守り、魔獣討伐に赴く。衛兵は各地の街を守る役割に分かれている。今回はオリオンという地区にある領主さんの邸にいる、飛馬と兵士長さんの通訳をして欲しいという依頼だ。
勤務中の兵士さんの横を通りすがったことはあれど、間近で見てお話ししたことは一度もない。どんな感じの人なんだろう。どんな感じの飛馬だろう。
出立準備はオルフェくんが手伝ってくれている。お店の人手が足りているときは、基本的に彼が護衛役としてついてきてくれることになった。ならお給料を出さねばと張り切っていたら、婚約者だから無給でいいと言い張られ、僕が負けた。
寝る前に話したのが悪かった。あっという間に夜着を捲られ、手を這わされ、こういうことで返してくれと要求されたのだ。反論しようとすると口で口を塞がれた。途中から僕も訳がわからなくなるので、気がついたらわかった、そうするからと返事をしてしまっていた。ちゃんとするつもりだったのに。無念である。
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領主邸はとても立派な建物だった。一見装飾の少ないルネサンス建築のように見えて、内部にはやはり蒸気を通す燻し金の管が残っていた。
オルフェくん曰わく、これらは昔、蒸気の力でエネルギーを賄っていた名残だそうだ。地震がないのであまり建て替えはせず、昔のままの建物が多い。古いほど歴史があっていい建物なのだ、という価値観のお陰というところもあるらしい。
丁度兵士さんは鍛錬のため外に出ていた。引き合わせて貰った兵士長さんはよく日焼けをした、白い歯が印象的な体格のいいお兄さんだった。彼の相棒はバクラ号。かっこいい名前と珍しい赤銅色の嘴を持ったバクラ号は、挨拶が終わってもずっと微動だにせず、僕のことを見つめていた。
「いやーまいった! このバクラ号はね、本当に優秀でいい飛馬なんだけど、例えば討伐に行くじゃない? あとちょっと頑張ってもいいくらいのところで引き返したり止まったりしちゃうんだよね! どうしてそこでやめちゃうんだって一生懸命指示はするんだけど、ピタッと止まっちゃうときがある! それが性格なのか、何か考えがあるのか知りたくてね!」
よくもまあ、ここまでスラスラと殆ど息継ぎもせず喋れるものだ。そして声がやたらでかい。現場で張り上げる必要があるからか、音量調節をしない派なのか、でかい。空気がビリビリと震えるようである。
「兵士長さんは、討伐でバクラくんがたまに止まったり引き返したりするのはなんでって言ってるけど、そのときの理由を教えて貰っていい?」
バクラ号はミュウ、と可愛い声で鳴きながら話してくれた。
『だって、危ないもん。危ないと思ったら引かなきゃいけないじゃんか。死んだら元も子もないよ。この人、いつも熱くなって無理しすぎるんだよ。ひとりで戦ってるわけじゃないんだから』
──なるほど、一理ある。
僕はバクラ号の言葉を兵士長さんに伝えた。彼は『えー!!』と、また思いっきり大きな声を出して反論した。
「何言ってんだよー! その限界を超えたところに勝機が転がってんだよ! あと少し、あと少しだけでいいんだよ! 他に任せてちゃ終わるものも終わらない! もっと熱くなれよ!!」
──なんか聞いたことのあるフレーズが出てきた。
『熱くなったら終わりの始まりだっての。戦場では身体は常に熱い方がいいけど、頭は冷やして挑まないと。命がいくつあっても足りないよ。付き合い切れない。この万年火の玉男が』
「はー!? そのギリギリを攻めるのが兵士の役割だっつの! 崖っぷちの戦いでこそ兵士は輝けるんだよ! 本気になれば全てが変わる! それでこそ男じゃねえか!」
『一騎当千しようなんてまだまだ早いんだよ、このヒヨッコが。兵士は数の力も命だろうが。本気だから引くときゃ引いて、突っ込むときは突っ込んでんだろうが。頭使って状況見ろやこのタコ助が』
「なんでだよ!! その行けないかもってラインはてめぇで決めちゃダメなんだよ! そこを超えることで見える景色もあるんだよ! 頭で考えるな! 心を燃やせ!!」
──バクラ号から飛び出す侮蔑ワードが増えてきた。さすがにそれは通訳不可能だ。
双方言いたいことはよくわかる。わかるのだが、精神性を大切にしている兵士長さんと、戦略性を大切にしているバクラ号とで意見が食い違っている。参ったな、僕は戦場経験がないから落とし所がわからない。
「…ここは一旦話を区切りましょう。それぞれ個別に聞かせてください。まずはバクラ号から。なにか新しいことがわかったら兵士長さんにお伝えしますので」
頭は冷やして挑めと主張していたバクラ号は、只今絶賛チクチクワードを量産中だ。『脳みそ母ちゃんの腹に置いてきたのか』
『安全装置壊れてんのか、治療魔術師に治してもらえや』『そんなんだからついてけないって裏で新人がぼやいてんだよ。何言ってっかわかんねーけどあれ絶対お前の悪口だかんな』とかメチャクチャなことを言っている。よっぽどストレス溜まってたんだな、バクラ号。
もちろん、兵士長さんには何も聞こえてはいない。『ちぇー、じゃあよろしくお願いしまーす!』と駆け足で去っていった。言えるだけ言ったかな、と思ったところでバクラ号の首を撫でて落ち着いてもらった。
『はあ、ありがとう。落ち着く。あなた、なんかいい匂いがするね。そっちは落ち着くというかドキドキしてきちゃうんだけどさ。一緒に来たあの人って彼氏?』
つい、とバクラ号が嘴を向けた先にオルフェくんがいた。座ってひらひらと手を振っている。またこのパターンか、とあとで言われるだろうなあ。
もう彼は僕が飛馬にナンパされて断る流れに慣れてしまった。ルート号が守ってくれるしね。成獣の飛馬と獣人のオルフェくんだと、さすがに彼の方は分が悪い。負けん気の強さは全くもって遜色ないが。
悪口が収まりナンパが終わった頃、しばらく黙ったバクラ号が口を開いた。
『ワタシはね、突っ込み過ぎて死んだ兵士と魔術師を乗せていたことがある。ワタシは掠り傷だったけど、乗っていた方に大きな魔獣の鉤爪が当たって即死した。新人の頃から気に入っていた兵士だった。魔術師の方も気は弱かったがいい子だった。…ずっと後悔していた、何故言われるがまま飛んでしまったのかと。ちょっとまずいかも、とはその時思ったんだ。直感を信じるべきだった』
バクラ号は過去のことをゆっくりと語ってくれた。
討伐は的の小さい接近戦なら兵士が前に出て、魔術師が後方支援につく。しかし的が大きいと二人が離れすぎてしまうため、基本的に一緒に飛馬に乗って戦いに行く。弓矢などを弱点に当てないとならないときは飛びながら接近する。
お気に入りだったという兵士と魔術師が戦闘中に死亡した。それ以来、慎重に慎重を期すようになった。もっと前に出ろとの指示は伝わる。でも人間とは話せないから、意図を伝えたくても、注意をしたくてもできない。彼はジレンマを抱えていた。
「君は勇敢だね。そこで討伐に行くのを拒否しないで、次への教訓にしたわけだ」
『ふふ、ありがとう。撫でて?』
僕はバクラ号の首を撫でてあげた。うっとりと目を閉じて喜んでくれた。
『ところでさ、二人目の彼氏とか作る気ない? ワタシ下手じゃないよ?』
「……彼は婚約者なので」
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