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王立学園に入学します!
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あれから、三年が経って、私は、王立学園に入学できる歳になった。一応入学試験はあったのだが、貴族が落ちることは絶対にないので、すんなり入れた。
私は試験で10位だった。それなりに高いため満足だ。
さて、結果も見れたし、教室にいきましょう。
──わぁ、きれいな教室!上品な感じで!
えっと、自由に座っていいのね。それなら、はしっこの方に座りたいわね~。えっと、ここっ!
・・・暇ね。丁度窓際だし、外でも見ときましょう。
「隣失礼してもいいかしら。」
綺麗な声が、聞こえる。振り返ると、目付きの鋭い美人な少女がこちらを見ていた。この少女どこかで…
あっ!悪役令嬢のレベッカ・エルファスだ!
とっ、隣に座るの?そんなの断れるわけないじゃない~泣
「どっ、どうぞ~」
びっ、ビックリした~。
てか、王子は?王子のとなりに座れば…
あっ宰相様の息子さんや大臣様の息子様方が囲んでる…
しかも、あんなに楽しそうに話していて…そりゃどかせないし座れないよね…
・・・あれ?レベッカ様あんまし気にしてない?
王子のこと好きじゃないの?
囲んでるのが男達だから?
・・・こういうのって聞いてもいいのかしら。
うーん…えぇい、聞いてしまえ!
「あの、レベッカ様は、王子様のことが好きなんですか?」
あっ、直球に聞いてしまった。
それに対して、レベッカ様は、
「直球ね。」
まぁ、普通こんなことそのまま言う人とか滅多にいないしね。
「まぁ、好きか好きでないかと、言われたら好きだけど?」
なんだ?この微っ妙な言い方は。
どういうことだ?と考えていると、レベッカ様は、そんな私の疑問に答えるように、
「私、王子様の婚約者の第一候補じゃない?だから、王子様のことを好きでないといけないのよ。」
と言った。
じゃあ、恋愛対象としては、あまり見ていなかったということ?
・・・悪役令嬢にも色々事情があるのね~
「・・・貴方は?」
「はい?」
「だから、貴方は王子様のことが好きなの?」
「はぁ、私も好きか好きでないかと聞かれると、好きですけど。まぁ、婚約したいとか、そういう風には思ったことはありませんね。」
「そう。」
私の淡々とした返事にレベッカ様の表情は柔らかくなる。
そして、短く答える。
・・・本当にレベッカ様は王子のこと、そういう意味で好きじゃないのかしら。
まぁ、私が考えても仕方ないか。
はぁあ、まさか悪役令嬢が隣に座るとはね。
ついてないわ~
私は試験で10位だった。それなりに高いため満足だ。
さて、結果も見れたし、教室にいきましょう。
──わぁ、きれいな教室!上品な感じで!
えっと、自由に座っていいのね。それなら、はしっこの方に座りたいわね~。えっと、ここっ!
・・・暇ね。丁度窓際だし、外でも見ときましょう。
「隣失礼してもいいかしら。」
綺麗な声が、聞こえる。振り返ると、目付きの鋭い美人な少女がこちらを見ていた。この少女どこかで…
あっ!悪役令嬢のレベッカ・エルファスだ!
とっ、隣に座るの?そんなの断れるわけないじゃない~泣
「どっ、どうぞ~」
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てか、王子は?王子のとなりに座れば…
あっ宰相様の息子さんや大臣様の息子様方が囲んでる…
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・・・あれ?レベッカ様あんまし気にしてない?
王子のこと好きじゃないの?
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・・・こういうのって聞いてもいいのかしら。
うーん…えぇい、聞いてしまえ!
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それに対して、レベッカ様は、
「直球ね。」
まぁ、普通こんなことそのまま言う人とか滅多にいないしね。
「まぁ、好きか好きでないかと、言われたら好きだけど?」
なんだ?この微っ妙な言い方は。
どういうことだ?と考えていると、レベッカ様は、そんな私の疑問に答えるように、
「私、王子様の婚約者の第一候補じゃない?だから、王子様のことを好きでないといけないのよ。」
と言った。
じゃあ、恋愛対象としては、あまり見ていなかったということ?
・・・悪役令嬢にも色々事情があるのね~
「・・・貴方は?」
「はい?」
「だから、貴方は王子様のことが好きなの?」
「はぁ、私も好きか好きでないかと聞かれると、好きですけど。まぁ、婚約したいとか、そういう風には思ったことはありませんね。」
「そう。」
私の淡々とした返事にレベッカ様の表情は柔らかくなる。
そして、短く答える。
・・・本当にレベッカ様は王子のこと、そういう意味で好きじゃないのかしら。
まぁ、私が考えても仕方ないか。
はぁあ、まさか悪役令嬢が隣に座るとはね。
ついてないわ~
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