【R18 完結】淫魔王の性奴隷ーペットー

藤崎 和

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本編 淫魔王のペットは人間界に絶望しながら堕ちていく。

5日目 彰、決断する。

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ーー毎日君を可愛がってあげる。


ーー毎日私が愛してあげる。


 ずっと誰かに言われたかった。
愛してほしいと。
それを人間ではなく、異界人のアルカシスが愛を与えてくれるという。
でもそうするには、彼の性奴隷ペットにならなければならない。

愛されるために彼の性奴隷ペットに堕ちるか。
それとも、このまま抵抗して人間界に戻る方法を探した方がいいのか。

 でも・・・と、彰は今までの人生を回想するように目を閉じた。

 人間界に戻ったとしても、誰か自分を気にかけてくれる人はいるのだろうか。
唯一気にかけてくれた祖母はもうこの世にいない。彼女がいてくれたなら、状況は違っていた筈なのに。

 家族は、兄が結婚する事が決まって嬉しそうだった。自分を気にかけてくれる余地などないだろう。それに会社も。今まで身を粉にして働いてきたというのに、誰も自分の話をしなかった。

 彰は今までの人生を振り返ると諦観(ていかん)の境地に至り、目を開けた。
目の前には美しく微笑む異人の淫魔王。全てを捨てて、彼に隷属するのも悪くないと思う。
どうせ人間界に戻ったところで会社はクビだろう。感染症が流行している今のご時世、次の職がすぐに見つかるとは限らない。だからといって、実家に戻る事もできない。最初から居場所なんてないのだから、戻ってもすぐに追い出されるだけ。
ならば・・・。

彰は、アルカシスの美しい指に自らの指を絡ませ彼への隷属の意を示した。それに応えるように彼も自身の指を彰の指を握り返す。

「私の性奴隷ペットになるね?ショウ」

コクン、と彰は頷いた。
これに、アルカシスは満足そうにクスクスと微笑んだ。

「そう。それでいい。悲壮に満ちた人間界での暮らしも、孤独に慣れてしまった寂びしい心も、全てを捨てて私に心も身体も委ねれてしまえばいい。君は、私の性奴隷ペットなのだから」





*   *   *


「んぁ、ああっ、ああ、んっ!」

グチュッ、グチュッ、グチュッ、グチュッ
ズン、ズン、ズン、ズン

 キングサイズの天蓋ベッドには、裸のアルカシスと彰が濃厚に交わり合っていた。
隷属の意を示した彰は、アルカシスに命じられるままに自ら足を開き、彼の猛ったモノを自身の後孔に深く受け、彼が一突きする度快感の嬌声を上げていた。
なぜだろう。最初は彼が怖くて仕方なかったのに、今彼と繋がっているのが、自分が満たされた感覚がして気持ち悦い。

 チュパッ、チュパッとアルカシスが彰の快感で勃ちきった乳首を小刻みに吸い上げていく。彼の舌が彰の頂きから乳輪をヌルヌルと舐め弄ると、乳首から全身に淫猥な快感が流れて行く。

チュパッ、チュウ、チュパッ、チュパッ
ーーキュッ

「ああっ、んああぁ!」

 アルカシスが彰の後孔を一突きし、彼の指が彰の乳首を引っ張り上げたのはほぼ同時だった。
後孔を突かれる度ピクピクと脈動していた彰の勃起したペニスは同時に訪れた強い快感に耐えきれず、身体を仰け反らせて射精した。

ビュクッ

 強い快感から湧き上がった吐精欲は、吐き出した後彰に疲労と気怠さを感じさせた。
呼吸を整えたくて、彰はゆっくりと深呼吸する。息を吐くために腹が窄まる度、まだ貫いているアルカシスの熱を感じてしまう。ズンズンと彰の胎内で膨張しているのが分かる。膨張を感じるにつれ、彼自身を胎内で締め付けてしまう。

「ああ・・・いい・・・!いいね、ショウ。君の中は気持ち悦くて暖かい。身体が私を受け入れたようだね」

 締め付けが気持ち悦いようで、彼は先程と打って変わり次はゆっくりと腰を動かした。でも先に強い快感を受けて身体が覚えてしまった彰は、彼のゆっくりとした腰の動きがじれったくて仕方なくて、彼に訴えたくて口を閉じて目頭に涙を溜めてジーっと見つめていた。

「フフ、ショウ」
「ふぅ、うっ・・・んぅ!」

 彼が何を訴えたいのか、アルカシスには手に取るように分かった。でも、彰から言葉で言わなければ、この焦れったい状況は変えない。調教なのだから、彼が言葉でおねだりしないと与えてあげない。
アルカシスはゆっくり腰を動かしたまま、焦ったくて悶える彰の唇を人差し指でなぞった。

「ショウ、きちんと言葉で言って。ショウはどうしたいの?」
「ふぅ、うっ・・・!やっ、これ、恥ずかしいっ」
「恥ずかしい事?恥ずかしい事をしてほしいの?」

 ショウの悶える姿に可愛さを感じてアルカシスはクスクスと笑う。おねだりに恥ずかしさを感じるこの子に初々しさを感じてもっと苛めたくなるのは、淫魔の性だろう。
アルカシスは一度射精したものの半勃ち状態の彰のペニスの先端を指でクリクリと弄った。先端の穴にピリピリ来る快感に、彰は自身をもう一度勃起させた。

「うっ、んっ!」

 突然の自身の勃起に彰は一瞬驚きの表情を見せたが、焦ったい快感で疼く身体を早く鎮めたくて、口を開いた。

「お、お願いします・・・アルカシス様」

 アルカシスと視線を合わせるのが恥ずかしいのだろう。彰は、彼の視線を逸らしたまま、小声でぶつぶつと言った。しかしそれを許可しないアルカシスは、彰の頭を自分と視線が合うように固定し、再度言葉を促した。

「ちゃんと言いなさい、ショウ。それではダメだ」
「ああっ、そん、な・・・」

 恥ずかしくて彰は金魚のようにパクパクと口を閉じたり開いたりする。しかしアルカシスに視線で促され、恥ずかしながらも言葉を発した。

「ショウの、お尻・・・いっぱい、突いて、ください・・・っ!お願いですっ、もう・・・我慢、でき・・・ないっ」

 ショウは涙を流しながらアルカシスを上目遣いでおねだりする。ショウの涙目で懇願する姿にしばらく思案した彼はしょうがないと嘆息した。

「一応、合格だね。今回はイかせてあげるが次はもっとうまく私におねだりするんだよ」

 アルカシスは彰の両腰を強く掴むと、ズンッ!とショウの奥を穿った。それに反応してショウの胎内も彼自身を一気に締め付け、胎内への吐精を促した。

「んあああっ!やっ、あああんっ!」
「あああっ、うっ」

 彼が一突きすると勃起したショウのペニスから吹き出るように精液を放った。同時に彼の胎内に入ったままのアルカシス自身もショウが絶頂を迎えたと同時に精液を吐き出した。



*   *   *


 気怠い身体の彰をアルカシスは彼の背中に腕を回し、しっかりと抱きしめている。彰も彼のムスクの香りに居心地の良さを感じて吐精後の気怠さから彼に身を委ねていた。

「ショウ、これから君は私の性奴隷ペットとして生きていく。明日もう一度、主従契約書を読んでもらうよ」
「はい、アルカシス様・・・」

 彼の香りに包まれたまま彰はゆっくりと目を閉じた。
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