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0話 始まりの招集命令

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「あっ・・・ふっ、あっ、あぁ・・・!」
「声に艶が出てきた。もっと悦い声で泣きなさい、ショウ」
「ふっ・・・う、うぅんっ」

 アルカシスの怒張した雄を彼に尻を向けたまま深くまで受け入れた彰は、彼から送られる刺激に腰を震わせながらキングサイズベッドの白いシーツをくしゃくしゃに握りしめ、口を固く閉じたまま声を抑える。彰の腰を両手で固定したままアルカシスは前後の抽出運動を繰り返しながら、刺激に悶えて全身を振るわせる彰の耳元で囁いた。

「どうして抑える?まだ恥と思っているのかい?」
「さっ、さすがに・・・っ、あぁ!んっ!」

ーグチュ、グチュッ、グチュ、グチュッ
 グイッ

 彰の腰がアルカシスの一突きにビクッと跳ねた。反射的にベッドシーツを握りしめ声を出すまいと口を閉じるも、力を込める顎を誰かに掬い上げられた感覚に彰はその誰かに視線を合わせた。すぐ横で一房の黒髪がさらりと落ち彰の目にかかる。

「我慢は、しない。ショウ。あなたの感じている声は、どんな声です?」
「あ・・・アレクセイさん」

 彰の顎を掬い上げたアレクセイは人差し指ですーっと彰の顎を撫でると、フフフと微かに笑う。

「私にそんな熱を帯びた目を向けるなんて・・・主上との力の差を承知の上で、あなたを奪いたくなる」
「アレーーっ」

ーチュ、チュ、チュ・・・グチュ、チュ・・・

「んっ・・・ふぅ・・・んっ」

 彰の顎を掬い上げたまま、アレクセイは垂れ流れる唾液で潤んだ彰の唇に自身の口を覆うように唇を重ねる。そのままアレクセイは湿った自身の舌を彰の口腔内へ進め強い快感に震えて縮こまる彼の舌と緊張を解きほぐすように絡み合う。
 舌と舌の絡み合うぬるぬるとした刺激が脳のシナプスに侵食し、徐々に緊張が解れて夢見心地の気分になっていくのが分かる。そのまま彰もアレクセイの舌に応えるように絡み合う。反応を感じ取ったアレクセイは目を細めると、ピチャッ、ピチャッと水音を立てながら彰の頭を両手で固定し舌同士の絡み合いが激しくなっていく。

ーピチュ、クチュ、クチュ、チュ、チュ 

 鼻がツンと来る。頭の中が酸欠になったかのようにクラクラする。

 彰は軽い息苦しさを覚えて鼻からゆっくりと息を吐いた。
 一方アルカシスは彰の腰をそのまま両手で固定し抽出運動を繰り返していたが、身体に走る緊張により固まっていた腰の筋肉が徐々に解れていくのが分かると苦笑しながら彰に尋ねる。

「ショウは、もう私に飽きて他の男に乗り換えるつもりかい?」

 この快楽に正直な身体が、自分以外の男から送られる快感に浸っていくのが腹立たしいとは・・・。

 アルカシスは彰の腰を固定する両手はそのままに、彰の全身に快感を与えていた突きを止めてしまう。

「え・・・?」

 急に送られていた下半身の刺激が途絶えたことに彰は困惑すると、アレクセイと濃密に絡み合う舌の動きを止め思わずアルカシスに振り返った。
 アルカシスは彰の腰を両手で固定したまま動きを止めている。だが胎内なかにはまだ彼の熱く怒張したモノが入っていることが分かる。自身の胎内が彼自身をキュウキュウと締め付けているのが分かるから。
 でもどうして急に動きを止めたのか。

「あ・・・アルカシス様、どうしました?」

 彰は困惑したままアルカシスに尋ねる。アルカシスはふう、と一呼吸置くと胎内で自身の雄を締め付ける彰の丸い尻を撫でながら言った。

「少し前までは泣きながら私を求めていたのに、私と伴侶パートナー契約を結んだ途端他の男に乗り換えようとするこの節操無しの身体をどう躾直そうかと思ってね」

 彰の丸い尻を撫でていたアルカシスは、弾力のある尻を軽く掴むと平手でバシッと音を立てて叩いた。彼の赤い手形が彰の尻にくっきりと残る。

ーバシンッ!

「あぁんっ!」

 尻に走った刺激に彰は思わず背中を仰け反らせて声を上げた。これにアルカシスは口端をつりあげると嬉々として彰に言った。

「やればできるじゃないか。そうか、ショウは単調な快楽に飽きてきただけなのか。今のはまさに悦い声だった。なら、趣向を変えよう。ニカライ、イヴァン来なさい。次は君達三人でショウと楽しく遊んでみるといい」

 クイクイと、アルカシスは私室の太い柱に向けて人差し指を動かすと柱の背後から二つの影が現れた。

 癖のある金色の短髪を揺らす長身痩躯のニカライ、一方で毛先を襟足で揃えた赤毛のストレートの髪を持つ僅かにあどけなさを残すイヴァン。

 共にアルカシスの側近にして、彼から選出された忠実な部下達である。
 イヴァンは熱にうなされて目を潤ませる彰を見て劣情を抱く感覚を覚え生唾を飲み込むと、アルカシスにニヤニヤした表情を浮かべながら尋ねる。

「いいんですか?激しくヤっちゃいますよ」
「君達の好きなようにしてくれて構わない。やはり刺激と快楽は単調ではなく変化が必要だ。アレクセイとニカライ、イヴァン。三人でショウに新しい快感を教えてあげてくれ」
「鬼だねぇこの人。ショウはアンタの伴侶パートナーじゃん。ショウが壊れてしまいますよ?」
 
 ニカライは不安そうに潤んだまま自分を見つめる彰の頭をよしよしと撫でながら言った。それを聞いたアルカシスはフフフと可笑しそうに笑う。

「何、案ずることはない。壊れたショウが、狂ったように私を求める姿も見てみたい」
「おお・・・!鬼が降りたぞ。ショウ、かわいそう」

 アルカシスは彰の胎内からゆっくりと自身を引き抜くと裸で怯える彼を横抱きにしベッドから降りて浴室へ歩を進めた。彼の腕の中でイヴァンやニカライとの会話を聞いていた彰は怖さからぶるぶると身体を震わせる。

「ご・・・ごめんなさい・・・!俺、そんなつもりじゃなかったんです・・・!アルカシス様、ごめんなさ・・・っ!?」

 浴室へ向かう歩を止めたアルカシスは、彰を抱えたまま冷たい双眸を彼に向ける。彼の冷たい双眸を見ると彰に悪寒が走る。

「その俺という言葉は私の前で使うことは止めるよう最初に来た頃に教えたはずだよ。君は私の前で自分のことを何と言うかな?」
「ーーあっ・・・」

 彰は、人間界からアルカシスによって淫魔界に連れ去られて間もない頃のことが脳内に思い出されていく。

 アルカシスとの性奴隷ペット契約が終了し、彰が正式に彼の性奴隷ペットとなって彼の自室に監禁された生活を送っていた頃のことだった。
 アルカシスに渡された鏡を見た彰は人間界に自分を案じてくれる者がいないと分かってもなお、彰は隙を見て脱走を試みたことがあった。一度だけの脱走未遂だったが、彰が監禁されていたアルカシスの私室から城の外へ出て右往左往しているところを見つけた彼は怒りに満ちた表情で彰を城へ連れ戻すと両手足を拘束し荒々しく抱いて勝手に城外に出ることを禁じた。
 その時彰は激しく抵抗し何が何でも人間界に戻るとアルカシスに食ってかかった。それにアルカシスはさらに怒り彰の顎を強く掴んで自分に視線を合わせると怒気を含んだ声音で言った。

『諦めなさいショウ。最初から人間界あそこに君の居場所はなかった。それが事実だ』

 この言葉に、彰は悔しくて目頭で涙を溜めながら拘束された手足をガタガタと震わせる。

 そんなこと、分かってる。
 でもこの全く知らないところで、得体の知れない目の前の男の情夫になって組み敷かれる屈辱の方が、自分には耐えられない。なら、どうせ分かった上で元の世界まで逃げた方がいい。一人で生きていく方がはるかにましだ。

 彰はキングサイズのベッドで自分を見下ろすアルカシスに向かってキッと睨む。

『うるさい・・・!どうせ誰も俺のことを覚えてなくても何が何でも帰ってやる・・・!男のケツを掘る変態野郎なんて、気持ち悪すぎんだよ!』

 ペッと、彰はアルカシスの頬に唾を吐き捨てる。
 彰の態度と言葉に、アルカシスは不愉快を覚えて眉を吊り上げる。

 なんだこのささくれた野良は。

 アルカシスは拘束され警戒心を最大に高めてこちらを威嚇する彰に覆い被さり、彰の耳介に舌を挿入すると、唾液を塗り込むよう舐めほぐす。

ーチュッ、ペロッ、ペロッ、クチュ

『んっ・・・やぁ』

 耳介に直接送られる舌の刺激を振り払うように彰は首をよじるも、アルカシスの手で顎をきつく固定され、そのまま耳介に刺激を受ける形となる。耳介から伝わる唾液の水音が鼓膜を振動させ脳に直接快感が送られて背中がむずむずする。彰は快感が不快に感じ固く目を閉じた。彰の耳介を舌で舐めるとアルカシスは濡れた耳介に直接囁く。

『不愉快な子だね君は。それと下品なことこの上ない。そんな品のない言葉を私の前で使うことは今後一切禁止だ。もう君は私の性奴隷ペット。ペットの管理は、主人の務め。もちろん、躾もだ。今後君が下品かつ粗野な言葉など使うことがないよう、言葉の使い方を教えてやろう。ーー時間をかけてだ』

ーー時間をかけてだ。

 その言葉を聞いた途端彰は戦慄を覚え背筋がゾッとした。

 嫌だ。こんな男の下にいたら、自分が自分でなくなってしまう・・・!
 
『ふっ、ふざけるな!やっ、やめろぉ・・・!いやだ・・・!いやだ・・・!あぁ・・・!』

ーーズチュ、グチュ、ズチュ、ズチュ
ーーガチャッ、ガチャッ、ガチャッ

 彰の手足を捕える枷が逃がさないと耳障りな金切音を立てる。
 アルカシスは震える彰の腰を持ち上げると、自身の怒張し硬くなった雄を彼の固く閉じた奥の窄まりに躊躇いもなく挿入する。

『くういいぃ・・・!』

 外から来る異物の挿入に彰の全身が張り詰める。

 腹が、苦しい。
 俺は、男なのに・・・。

 手足を縛る鎖によって身を捩っても彼から離れることはできず、彰の中で男に尻を犯されていることの絶望感が襲いポロポロと涙が溢れる。涙を流す彰を見てアルカシスは指で涙を一掬いすると、ペロッと舐めた。

『その涙は男に犯されたから?それとも私が憎いから?ショウ、どちらにしても君は私から逃れることはもうできない。それを、今君の身体に刻み教え込んでやろう』
『くいぃ・・・!あっ・・・あっあっあっあっ』

 脳内が一突きする度にスパークする。腰にもビクンビクンと刺激が巡り身体にウズウズと不快な感覚が溜まっていく。

 グチュッグチュッと泡沫と水音を立てて、アルカシスは支える場所がなく宙にぶらつく彰の脚と自らの腰を密着させるとグイッと彼の中を穿つ。
 穿つと同時に彰の疼く快感が既に勃ち上がってフルフルと震える彰自身は、ビュルッと白濁の精液を放出させた。射精した瞬間、彰の脳内で一際大きなスパークが訪れ身体が大きく跳ねた。

『ああぁああぁああっ!!』

 胎内なかに、注がれている。

 彰は身体が跳ねて強い快感を感じる間、胎内に熱い何かに身体が満たされていくのを感じた。だがこれを不快とは思えなかった。意識を失う直前、自分を無理矢理組み敷く美丈夫の男と視線が合う。

 どうして、この人は俺に執着するの?

 それを最後に、その場で彰は意識が薄れていった。

 



 
「ーーっ・・・」

 思い出した彰の額に汗がじんわりと滲む。
 あの時以来、彰は一切帰るという言葉も使わなくなり一人称も俺からショウへと変わった。
 目を見開いたまま表情が固まった彰を見てアルカシスは冷たい表情を彰に向けたまま彼に促した。

「さてショウ。自分のことを言うときには何と言うかな?」

 アルカシスに冷たい表情を向けられたまま彼から来る圧迫感プレッシャーを感じながらも彰は恐る恐る口を開いた。

「申し訳ありません。アルカシス様。これからもショウは、ショウと呼びます」
「そうだ。それでいい。私のショウ」

 冷たくて、恐れを感じさせた表情から一変し、優しく穏やかなものを彰に向けるアルカシスは横抱きにし、彼からの圧迫感プレッシャーに怯える彼の額に唇を付けた。

「私は君が粗相をしたり、反抗的な態度をとればもちろん怒りを向ける。君は私の支配下にある。伴侶とはいえ馴れ馴れしい態度を容認するのは私の望むところじゃない。いいね?ショウ」

 彰は首を縦に振った。

「分かりました。アルカシス様。これからもショウは、あなたの支配を受けるあなたの伴侶パートナーです」
「可愛い私のショウ。君は永遠に、私のモノだ」





*   *   *


 その日、上空を厚い雲が広がり寒気で覆われた淫魔界北国の王アルカシスの淫魔城に深く外套を被って顔が見えない一人の来訪者が訪れていた。

「招集命令ですか。ルシフェル殿から」
「はい。私はルシフェル様より遣わされた使者でございます。この命をお伝えしたく馳せ参じました。すぐに降下するようにと。ルシフェル様からのご命令です」

 上空を覆う寒気の影響で、冷たい風が淫魔城に吹き荒れ対面する二人の耳元でヒュウヒュウ唸る。だがこの冷たい風に来訪者は何の反応も示さないどころか、顔が見えないよう深く被っている外套も吹き荒れる風に全く靡かない。これに来訪者の対応するグレゴリーは怪訝な表情を浮かべて探るように目を細める。
 見た目から怪しいと感じる事と、彼にはもう一つ不信に思う事があった。
 
 目の前に対面する使者を名乗る者には生命の気配がないからだ。そこに得体の知れない不気味さを感じ取った彼は主とその伴侶の安全のため、警戒心を強める。するとグレゴリーの思考を察したルシフェルの使者が頭まで深く被っていた外套をパサッと脱いで顔を見せる。

「ご安心ください。私には戦闘の意思はありません。私の役割は、北国の淫魔王様に速やかな降下をお願いする事でございます」

 使者が外套を取ると、そこには主の伴侶となった人間に瓜二つの姿があった。
 これにグレゴリーは驚くも目の前の使者に戦う意思がない事は分かった。だが、彼はそのまま目の前の使者に警戒を続ける。

 いくら顔を主の伴侶と似せたとしても、そう簡単に申し受けるわけにはいかない。

 半年前、主は淫魔から闘神へと昇格したばかりで、授かった闘神の神力もまだ御してはいない状態だ。御していない今、もし戦闘に及んでしまっては彼の命に関わる。諸刃の刃と恐れられ、闘神トールを除く他の神々が闘神の神力を御する事ができない事も彼の側近として長く仕えている自分も知っている。
 そんな状態を知っていて降下をお伝えするわけにはいかない。

 グレゴリーは主の伴侶である彰と瓜二つの姿をとる使者に尋ねる。

「速やかなる降下の理由を教えて頂きますか?」
「申し訳ないが淫魔王が馳せ参じて頂かなければお伝えすることはできぬとの事。速やかな降下をお願い申し上げます」

 そういうと使者の姿が霞のように薄れ始める。それに焦ったグレゴリーは薄れ消え行く使者にもう一度尋ねる。

「用件は?何も知らないまま我が主を降下する事はできません」
「申し訳ないが淫魔王が馳せ参じて頂かなければお伝えすることはできぬとの事。速やかな降下をお願い、申し上げ・・・」

 そう言いかけると使者はそのまま消えてしまった。誰もいない城外にグレゴリーはやれやれと溜息をつく。

 あの最下層コキュートスで堕とされた神々を束ねるルシフェルは、いやな男だ。主の性格を把握してわざわざ用件を伝えず、強制的に向かわせるよう仕向けるとは・・・。

「ルシフェル殿も強引ですね。強制的な招集命令なんて、我が主が機嫌を悪くしてしまうというに」



 アルカシスの住まう淫魔城は中世ヨーロッパ時代を彷彿とさせる石造りの城壁で囲まれている。彼の先代の淫魔王であり、母であったエカテリィーゼの創造した城であり、彼が幼い頃から住まう場所だ。城壁内部は広い庭園と植物を使った生垣の迷路、萱天井の東屋が設置され彩りの薔薇がアーチを形作っている。先代亡き後王に即位した主が、先立って得た人間の伴侶のために作った憩いの場だ。その奥に一際高い石造りの城塔が聳え立っている。ここの最上階に主と伴侶は普段過ごしているのをグレゴリーは知っている。
 グレゴリーは迷いもせずその城塔の入り口へ向かう。入り口で警護する兵士の一人が彼に気づくと恭しく頭を下げた。

「構いません。主上のもとに向かいます。引き続き、城内の警備を頼みます」
「はっ」

 グレゴリーは城塔へ入ると侵入者への撃退を目的として造られた螺旋階段を悠々と登っていく。階段を登り終えると両開きの扉が見えて来た。グレゴリーは静かに扉を開けると主不在の執務室を彼は無言で通り過ぎ、さらに奥に佇む寝室として二人が使う扉に手をかけた。

 部屋に入ると奥に設えている浴室の扉が微かに開いており、そこから流れる湯気がこちらに流れている。手前のキングサイズのベッドに無造作に放置されている数人分の衣服としわくちゃになったシーツから、少し前までこの部屋で何が行われていたのか想像がついたグレゴリーは浴室に目を向けた。

 微かに流水音が聞こえる。その音に混じって誰かの艶やかな吐息も聞こえてきて、思わず伴侶となった彼の妖艶な姿を想像してしまう。
 自分の主は、伴侶を得た事と淫魔の命を終え闘神へ昇格して以降、荒々しい態度が露骨に現れてきたと感じている。彼の伴侶が性奴隷ペットの身分だった頃と比べて遠慮が無くなったという具合だ。たが言い換えると主がそれだけ伴侶とした人間との絆を得たいという願望を表出しているといえる。
 
 ーーグチュッ、グチュッ、グチュッ・・・

 ーあぁ・・・あっ・・・

 奥の浴室からはその艶やかな吐息と流水音と共に何がぶつかるような粘着音も聞こえてきた。その音を聞いたグレゴリーは呆れたように軽く笑う。

 伴侶との絆を深めたいのか、単に彼に性欲をぶつけたいだけなのか。

「(ルシフェル殿からの招集命令は・・・後にお伝えしてもいいでしょう)」

 最近の主は行動が優柔不断だ。やはり闘神の神力が彼の行動に影響を与えているのだろう。
 子どもの時分から彼を知る自分にとってみれば彼の優柔不断さは別にうんざりする程でもない。むしろ、淫魔として生きてきた彼が半年前にガラッと神力を得た影響と考えれば彼はまだ理性が保てている方だと思う。彼自身淫魔と闘神の混血であるからか色情狂いでもなければ戦闘狂でもない。ただ闘神の血が影響しているのか好戦的という性格で止まっているだけだ。
 もう少し、余興に付き合ってもいいかもしれない。

 グレゴリーは何も言わず、静かに寝室を退いた。





「(グレゴリーか?)」

 目の前の自分の伴侶が、部下3人に懸命に奉仕する姿を見ながらアルカシスは今し方自分の私室に入ってきた部下の一人の魔力を感じ取り部屋を振り返った。だが今はもう彼の魔力を感じない。この場を察して退いたのかもしれない。

「(外で何かあったのか?)」

 だとしたら後々自分に報告を入れてくるだろう。つい先程、得体の知れない神気が流れていたのは知っている。鋭く強力なものでもなかったので、最側近のグレゴリーを派遣し様子を見に行かせた。おそらく、それの報告だろう。

 彼は、自分がまだ子どもだった頃からこの城で仕えている古株の部下だ。姉と恋仲であったが、彼女が伴侶を選んだ事をきっかけに二人は別れた。彼は姉に必要なのは何かを知っていたからだ。以降は自分に忠誠を尽くしてくれる。先代の王から仕え自分や姉に好意的に接してくれた数少ない部下だ。

「あ、アルっ・・・!あぁ・・・!」

 浴室内に響き渡る彰の艶やかな嬌声にアルカシスははっと我に返る。
 彰の白くて柔らかな身体は大理石でできた広くて浅い湯船に浸かり、背中からアレクセイに抱えられながら左右の乳首をニカライとイヴァンに弄ばれていた。

 彰の柔らかくて白い肌に、弄られて赤みを増しツンと勃ち上がった膨らんだ乳首。アレクセイに後ろを蹂躙され、彼が一突きする度にビクッと反応してフルフルと震える勃起した彰自身。そして三人の刺激に泣きながら嬌声をあげる彰本人。
 
 このような姿の彰が自分に晒されると、自分の中で彼への劣情が膨れ上がっているのが分かる。

 この時、彰と視線があったアルカシスは内に秘める闘神の神力が急激に湧き上がっていくのを感じていた。
 
 飢餓感と、怒りと、焦りを・・・。

 不意に浴室内に広がっていた淫蕩な空気が怒りに満ちたモノに一変し、視線が合った彰含めその場の三人も身体中に悪寒が走りアレクセイは彰の胎内なかに挿入し抽出を、ニカライとイヴァンは乳首を弄る動きを止めた。

「アッ・・・アルカシス・・・様?」

 彰の不安げに名を呼ぶ声が浴室内にこだまする。
 浴室内の空気が一変したことで四人は唖然としたままアルカシスを見つめる。闘神の神力に意識を向けていたアルカシスは四人の固まった表情を見てバツが悪そうに言った。

「・・・すまない」

 彼からの謝罪に四人は安堵の息をつく。一瞬にして変化した空気の鋭さに四人は生命の危機を感じたからだ。

「ですが、今回はすぐに理性が戻りましたね。さすがにこの格好で八つ裂きは御免被ります。主上」

 彰を背後から抱えたアレクセイがふぅと一息ついて言った。

「マジで化け物だな、闘神は。彰に夢中になったままだったら一貫の終わりだったぜ」

 生命の危機を感じたからの冷や汗なのか、湯に浸かった汗なのか判断つかない汗が目頭にかかったイヴァンは腕で軽く拭い赤毛の髪をかき上げると溜息をついた。

「ショウ、俺達とのお遊びはこれで終いだな。またいつでも遊んでやるから、次は可愛くおねだりしてくれよ?」

 三人と一緒に湯に浸かっていたニカライはそのまま湯船から上がると、タオルで身体を拭い浴室の扉へ向かう。

「逆上せちまった。俺は少し休憩するぜ」

 扉を開けたニカライはそのまま浴室を出て行く。それを見て彰を抱えていたアレクセイは彼の胎内に挿れていた自らのモノをゆっくりと取り出すと抜けていく刺激に身震いする彰の頭をよしよしと撫でる。

「お疲れ様ですショウ。あなたも逆上せて顔が赤いですね。部屋で休みましょうか?」
「ありがとうアレクセイさん。俺は少しアルカシス様といるよ。イヴァンとニカライと一緒に休んでて」

 彰の言葉にアレクセイはアルカシスへ視線を向ける。アルカシスは彼と視線が合うと扉を指差して休憩を促した。

「構わない。二人とも休むといい」

 今は彼からは鋭い殺気は感じられない。名残りで表情が固い様子があるがこれから落ち着くだろう。大丈夫だと判断したアレクセイはイヴァンに視線を移した。

「イヴァン、少し休みましょう」
「あぁ、そうするよ」

 二人はゆっくりと湯船から上がると扉へ向かう。アレクセイはそういえば・・・と振り返り二人に尋ねた。

「お二人、この後冷たい水でも持って来ましょうか?」


*   *   *

 湯船から上がった彰は火照る身体をアルカシスに預ける形でもたれかかりながら冷たい水で喉を鳴らして飲み干した。先程までの三人との情交は気怠さが残るものの水を飲んだおかげで身体からの熱が放散していくのが分かった。

「アルカシス様、大丈夫ですか?」

 彰は、アレクセイに渡された冷たい水に全く手をつけず、何か思案にふけこむアルカシスを覗き込んだ。気づいたアルカシスは彰に言った。

「あぁ、何ともない。疲れたのならもう一杯飲むといい」

 アルカシスはなみなみに注がれた手のついていない水の入ったコップを彰に手渡すが、気になった彰はコップを押し返す。

「いいえ、飲んでください。お・・・ショウは、もう大丈夫ですので」

ーもう大丈夫ですので。

 まだ火照っている伴侶パートナーの顔を見てアルカシスは苦笑した。

 なぜこの子はこういうところで我慢強いところを見せるのか。

「そうか。それでは貰おうか」

 彰からコップを受け取ったアルカシスは一気に口に含むと彰の唇に自身のそれを重ね、彼の口腔内に多少温くなった水を流し込んでいく。

「んっ・・・!?」

ーゴクン、ゴクンッ、ゴクンッ、ゴクン

 突如アルカシスから流された温い水に彰はそのまま喉を鳴らして飲み込んでいく。一度飲んでいてもまだ口渇感が残っていた口腔内に新しく水が流し込まれたことによって再び潤っていくのが分かった。彰が水を飲み干したのが分かったアルカシスは、彰からゆっくりと唇を離す。

「熱が冷めたようだね」

 彰の頬から赤みが薄くなっだこと分かったアルカシスは、彼の唇にもう一度自身の唇を重ねた。

ーグチュ、チュッ、チュパッ、チュパッ

 アルカシスの舌が彰の口腔内に入り込み彼の舌と絡み合う。そのザラザラした感触が彰にとっては心地良く感じられた。

 あの時、彼の言葉を無視して人間界に戻らなくて良かったと思う。
 性奴隷ペット契約を結ばされ鎖で拘束され監禁された頃は、彼に恐ろしさと男を抱くことに嫌悪に近い感情を抱いた。
 でも、今はこの人の隣にいたい。
 この人に抱かれると自分は安心する。
 この人の熱を自分の中に注いで欲しくて身体が疼いてしまう。

 フフフとアルカシスの微かな笑い声が聞こえた。思わず見上げた彰は彼にもたれかかる肩に手が回ったのを感じ視線が合った。

「次は私に抱かれたくなったかい?ショウ」

 直球で聞かれた問いに彰は一瞬恥ずかしさを感じるもスリスリとアルカシスに擦り寄り暗に抱いて欲しいと伝える。その甘えたように擦り寄る伴侶パートナーにアルカシスは満足気に言った。

「たまには違う刺激を取り入れるのも悪くないね」

ーピチャ、ピチャ、ピチャピチャピチャ

 アルカシスは彰の耳介に舌を挿入し、水音を立ててペロペロと舐め解す。耳からの快感に彰は恍惚の表情を見せ、彼に腕を回し抱きつきながら快感を享受していく。

「あぁ・・・気持ち、悦いぃ・・・」
「君のおねだりする姿は保護欲を掻き立てる。あの頃より、随分素直になったね」

 なんだかくすぐったい日を思い出した彰は、恥ずかしながらアルカシスに言った。

「あの時は、まだあなたのこと、よく知らなかったから・・・」
「でも君は、相変わらず耳を弄られると嬉しそうに反応するね」

 アルカシスの手が彰の下半身に伸びていく。耳の刺激で半分勃ち上がっている彰自身を自身の沸る雄と密着させる。雄同士がドクンドクンと脈打ってるのが分かると、もっと深く繋がりたい欲求に駆られてしまう。
 下半身を擦り付ける彰にアルカシスはゆっくりと彼を押し倒すと、腰を動かして勃起を促していく。

「今、とても気分がいい・・・」

 先程、三人に彰が蹂躙されていたのを見て感じた飢餓感や怒り、焦りが感じられない。彰が自分との交わりを望んでいることが分かると多幸感に満たされているのが分かる。
 彼が気分がいいことが分かった彰は、アルカシスによく見えるよううつ伏せの体制に変え尻の窄まりを脚を開いて晒していく。ピクピクと収縮運動を繰り返すそれを見せられたアルカシスは己の中に宿る劣情と支配欲に満たされながら彰の腰を掴み彼の胎内なかに挿入していく。

「あっ・・・あぁぁぁ・・・」

 奥の、奥まで入っていく。挿入の刺激に既に勃ち上がった彰自身が堪えきれず白濁液を鈴口からビュルッと放出する。

「はっ・・・はぁ・・・」

 射精と合わせてキュウキュウとアルカシス自身を締め付ける。胎内の刺激に震えるアルカシスは完全に彰の中に入りきったままゆっくりと抽出運動を繰り返していく。

ーグチュッ、グチュッ、グチュッ、グチュッ

 ビクンッ、ビクンッと身体中に刺激が巡っていく。抽出のスピードがさらに増していく。締め付けの強さに合わせてアルカシスの腰の動きも速くなっていく。

「はぁ・・・!あっあっあっあっあっ!」
「はぁ・・・!くっ、ふっ、くっ・・・!」

 何度めの抽出かは分からない。アルカシスの中で限界を感じた頃、強い一突きが彰の中を穿った。

「あっ、あぁぁあぁ!」
「くっ、ふっ・・・!」

 胎内に白濁液が放散する。アルカシスの射精が終わったことが分かった彰は力無くその場に倒れ込む。ゆっくりと自身を抜いたアルカシスは彼を横抱きにし浴室を後にした。




*   *   *


 淫魔界が存在する層からはるかに下となる最下層にある全てが厚い氷に覆われた氷上の大地・コキュートスにある邪神達のリーダー・ルシフェルの城には彼の招集命令によって参じた神々が既に集まっていた。
 だが神々の中には苛立ちを見せるものがいる。理由は単純で招集をかけた新参者の闘神がまだこの場に列席していないからだ。苛立ちを前面に出す死を司る神・ネメシスは目を閉じて革張りのソファに座ってアルカシスの到着を淡々と待つルシフェルに問うた。

「ルシフェル殿、まだその新参者は見えないのか?」

 だがルシフェルはネメシスの問いに答えず沈黙を貫く。そんな彼の態度に業を煮やしたネメシスは再度彼の名を呼んだ。

「ルシフェル殿、聞いておられるのか。いつまで我々を待たせるつもりだ」
「落ち着けネメシス殿。あれに使いは出した。気長に待とうじゃないか」

 面に出すネメシスの苛立ちに不快に感じたもう一人の闘神でありアルカシスと瓜二つの姿をしているトールが制止をかける。列席で言えばネメシスはトールやアレスの次に強い神気を持っているが、元々彼には短気という気質があった。はるか昔にアレスに闘いを挑むもその短気な気質が災いし、一度としてアレスに勝利したことがなかった。
 ネメシスは自分を制止するトールにその苛立ちを向けると、吐き捨てるように言った。

「あの穢らわしい淫魔との混血か。いくら父親の血を受け継いだといっても半端者同然の若輩者を我々の列席に加える必要があったのか、些か理解に苦しむ。大方、ルシフェル殿に媚を売ったのだろう。穢らわしい淫魔の考えそうなことだ」
 
 アルカシスを見下す発言に意にも返さないトールは他の神々を見回すとネメシスに毅然と言い放つ。

「ネメシス殿、まずはその闘気を鎮めよ。あなたの闘気に刺激されて他の神々が警戒しているし、下位の者達も怯えている。アルカシスの列席は同じ闘神でもある私も認めたところだ。我々と同列になった以上、あれも神の一人だ。品のない発言は謹んでもらおう」

 ルシフェルやトール、ネメシスを始めとした上位の神々の他に給仕としてルシフェルに仕える下位の神々は先程から放たれるネメシスの闘気に怯え柱の影に隠れてトールとのやり取りを見守っていた。また列席する他の神々も、二人のやり取りに静観しているも必要時にはやり合う構えも見せるものもいた。

 ネメシスは自分に毅然と言い放つトールに食ってかかる。

「なぜあなたも列席を認めたのだトール殿。空いた闘神の空籍ならばあなたの長子でも良かったではないか。なぜここ最近まで穢らわしい淫魔だった男を迎えたのだ」

 アルカシスを見下し詰るネメシスに誰も意見する者はいない。元々彼にアレス亡き後長い間空籍となった闘神の籍に就かせることは殆どの神が反対の立場を示していた。やはり、『混血』というアルカシスの立場にどの神々も難色を示していたし、戦闘時にアルカシスに先陣を切れるのか甚だ疑問を持っていた神々は多かった。そんな彼等を一蹴しアルカシスを候補に据えると断言したのは彼等を束ねるリーダーのルシフェル。実際、アルカシスは伴侶となった人間がきっかけで闘神として蘇生し、彼本人から闘神の籍に就く意思を示したことで籍を埋めることができ、ルシフェルとしては基盤は整ったという結果に至った。
 淫魔との混血とはいえ、アレスの血を引く逸材をいつまでも中途半端な『混血』という立場のまま放置しておくわけにはいかなかった。
 目を閉じて静観しているルシフェルの横で下位の神の一人がスッと彼に近づきアルカシスの到着を報告する。聞いたルシフェルは目を開けると完全に閉じられた両開きの巨大な扉に向かって声を張り上げた。

「ーーー入れ。アルカシス」

 ルシフェルの言葉を合図にギギィと重厚音を立てて扉が左右へ開いていく。その途端一本の大剣がルシフェル目掛けて一直線に飛んでいくところを発見したトールは巨大ハンマーを携えてルシフェルを守る形で大剣を弾いた。床にカランカランと大きな金属音を立てて剣が転がっていく。
 扉の奥を見てトールは苛立ち舌打ちをすると亡き兄の剣『神殺しの大剣』を投げつけた張本人を叱責する。

「馬鹿者が。到着早々我等のリーダーを殺す奴がどこにいるというのだ。アルカシス」

 奥から一人の影が現れる。鋭い神気を放ちながら姿を見せたのは双眸に宿る緋色の瞳を爛々と輝かせた、北国の淫魔王アルカシスだった。

「言われた通り来てあげましたよ。ルシフェル。一体何の用です」




 邪神達のリーダー・ルシフェルに対して『神殺しの大剣』を投げつけるという派手な登場をしたアルカシスを見て他の上位の神々はざわめいた。

「あれが、かつての闘神アレスの子・・・」
「確かに闘神の神気を受け継いでいる。本当に淫魔から神に蘇生したのだな」
「だが完全に神気を御しているとは言い切れん。まだまだ拙い」
「穢らわしい淫魔のわりに、なかなか鼻につく新参者だこと」
「ルシフェル殿には一度生き返された恩があるというに、生意気な恩知らずが」

 ざわめく神々を他所にアルカシスは目の前にソファに座って佇むルシフェルに近づこうと歩を進める。だが途中トールに遮られてアルカシスの眉がピクッと吊り上がった。

「何ですか叔父上。私はルシフェル殿に呼ばれたから馳せ参じただけです」
「我等のリーダーに『神殺しの大剣』を投げつけた馬鹿者をこれ以上近づけさせるわけが無かろう。礼儀を弁えろ」
「さっさと用件を言えば済む話でしょう。ついでに死んで頂けたらこれ以上面倒事に巻き込まれる必要もありませんからね。用件を聞いてすぐに殺すつもりでした」
「随分と好戦的な態度じゃないか。神気も漏れて、その未熟な力をそのまま放置すると思うかい?今から私と切り合うか?アルカシス」
「止めておけトール。よく来たなアルカシス」

 今まで静観していたルシフェルは鋭い神気を丸出しにして殺気を放つアルカシスを見てフッと笑った。

「相変わらずあの鈍くさい人間の発情した姿を見て神気を鎮めているのか?まだまだ青臭いやつだな」
「それだけならばもう用はない。ここで引き上げます」
「せっかちな奴だな。用件はこれからだ」

 アルカシスの姿を確認したルシフェルは他の神々に伝わるよう部屋中に響き渡らせた。


「近々、大神との再戦を決行する」



【0話 始まりの招集命令 終】
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