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調教3 進行する女体化

五 来訪するカミール

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「やぁヴィンセント。お楽しみのところだったかい?」

部屋の扉にはヴィンセントそっくりの男・カミールが立っていた。異なるのは髪の色だけ。ヴィンセントは漆黒の長髪だが、カミールは銀髪の長髪。扉に背を預けるカミールは、艶やかな長い銀髪を靡かせクスッと笑った。

「番を連れて帰ったと部下から聞いてね。ドールハウスに行ってみると、だいぶ盛り上がっていたじゃないか」

ドールハウスでは先日一希の観衆プレイを開催した。顔見知りの客層に会場の盛り上がりを聞いたようで、友人である人狼族のコナーの制止を無視してこの部屋に戻ったことをカミールは会場に参加していた魔族から聞いていた。

「大好評だったみたいだね。私が会場に入っていた時もまだ興奮していた妖魔がいくらかいたよ。人間がここに来るなんて、滅多にある事じゃないから当然と言えば当然だけど」

「御託はいらん。何しに来た」

気を失った一希の隣をヴィンセントは動かずカミールを睨みつける。自分に殺気を向けられカミールも癪に触ったようでヴィンセントを睨みつける。

「君の番を見に来たんだ。双子の弟である私には何の連絡もしないから、こちらから出向いたんだ」

カミールは気を失った一希に近づく。眠っている一希を見て、ふーんとカミールはうなづいた。

「へぇ、七年前と比べてだいぶ霊力は増したようだね。まだ子どもだと思っていたが、もう立派な大人じゃないか。ヴィンセント、人間界でこの子に体液を与えたんだって?」

クスクスとカミールはヴィンセントを嘲笑する。

「話を聞いて面白かったよ。私達淫魔は人間に嫌われると、セックスしたところで美味しい生命力も頂けない。人間の生活に溶け込み徐々に意識を向けさせてから頂くのを、そのまま体液を与えて連れて来たなんて君も手が早いね。そんなにこの子は良かった?」

淫魔は人間の感情に敏感だ。なぜなら彼等の放つ生命力にも左右されるからだ。だからレイプ 紛いのセックスは淫魔は好まない。意味がないのを分かっているからだ。
ヴィンセントが一希を無理矢理抱いたのは淫魔王の魔力と体液の所為だろう。

一希はヴィンセントとの性交の直後で涙と唾液で顔がぐちゃぐちゃになっている。横髪はヴィンセントに耳にかけられたが、他の場所は髪が張り付いており、情事直後なのが分かる。

「できれば私も頂きたいな。この子と番になれるのは、君だけじゃないんだよ。双子の弟の私だって資格がある。次は私とセックスさせてくれないか?」

「断る」

即答で答えられた。カミールはそれが可笑しくてクスクスと笑う。笑うが、ヴィンセントから見ればその笑った顔は憎たらしい。嘲笑されていると言えば近い。

「即答かい。これは参った。さすがの私もこの場で君とやり合うつもりはないが、いずれこの子とのセックスはやらせて頂くよ」

カミールは踵を返し、扉へ向かう。

「今回は引き上げるが城に連れ帰ったら容赦しないよ。せいぜい私に取られないようその子を手なづけておくことだね。ま、私が美味しく頂くが」

そのままカミールは部屋を後にした。無言で見送ったヴィンセントはカミールがいなくなると眠っている一希を抱えて浴室へと向かった。







続く
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