上 下
94 / 117

93.

しおりを挟む
結局夏休みという名の長期休暇の後半は商会立ち上げの何やかんやですべて潰れてしまった・・・

湖行けなかったじゃん!!暖かいうちに行きたかったのに・・・

いや冬とかガチで寒いからねっ!!

ちょっとやさぐれつつも何かどんどん話が大きくなっていくことに不安を覚える今日この頃

だってさぁ~うちの実家はまぁ分かるよ?何だかんだでネームバリューはあるからさ

だけどアレンさん達の家に辺境伯さんとこまで絡んできたらもう、ねっ?

いや分かるよ?馬車のことにしろ冷蔵庫とかその他やらかしてるからさ

でもさ?そうなるとそんなとこの家を後ろ楯にするって誰だ?って話になってくんじゃん!!

私には荷が重すぎるのよ!!

ってことで商会長の名前は伏せて、副商会長レオ兄に頑張ってもらいます!!

おかしいなぁ~私冒険者だったはずなんだけどなぁ~・・・

とりあえず拠点はブロッカスに決まったんだけどちゃっかり王都に支店出すってよ・・・

いやゆくゆくはね?そこまで進出したいなって話だったはずなんだけど

いきなり王都いっちゃいます?!

あんな商会やらお店やらがひしめくあの巣窟に?!

謂わば、地方の小さなお店がいきなり東京で店出すみたいな感覚よ?!

おそれ多すぎてってか色々ややこしくなりそうでゲンナリです

まぁ一応貴族街よりの平民街で出す予定なんだけどね

そりゃ~貴族街なんて行ってみ?マジいろんな権力で潰されるわ!!

ロアンさんのパパはめっちゃノリノリだったけどね・・・

いや魔道具とか欲しいだけっていうかあれは研究者の目だった!!

私その内実験台とかにされないよね?

そんなこんなで王都のどこに店を出すかとか提携する工房の選定とかあとスタッフね!!

信用第一だからさそこはもう神様からもらったスキル使いまくりの契約魔法で書類にサインしてもらったりとまぁ大変でした

一応商会で扱うのは魔道具と食品関係、装飾品、衣類、あと馬車ね・・・

ってかほぼ全部だわ

んでここでさらに面倒くさいのが商業ギルドね

今まで出してたレシピの発案者が商会立ち上げるなんて言ったらもうそりゃ皆さんのご想像通りですわ

売れればそりゃ利益は上がるけど、だからって各地にいきなり出すっていうのもおかしな話だし

ってな感じでほぼレオ兄に丸投げして私は新学期でございます

何だかんだで全く会えてなかったミシェル達と久しぶりに再開

2人は休みの間お家のお手伝いの毎日を送っていたらしい

そんな2人にサザーンで買ったお土産を渡し、久しぶりにまったりとしたランチタイムを過ごした

まぁ学園生活についてはね・・・代わり映えしないですよ

相変わらずあの森の穴場では1人でゆっくり出来た試しはない

いつもいつもあのキラキラ軍団は~!!

学園に通いながら商会の準備をしたり、あと工房と契約したりと私最近めっちゃ忙しくない?!

結局鑑定メガネは作れてないわ、他にも色々したいことが全然出来ない!!

あ~前世を思い出しちゃうわ・・・

そういえば教会にも全然行ってないな

神様元気かな~

何だかんだ言って神様のおかげでもあるんだよね~

よしっ商会が出来たら行こう・・・多分

なんて思ってた時期もありました。なのに何故に私はこんなところにいるのでしょう?

それは実りの季節が終わろうとして漸く王都に出すお店が見つかってさぁこれから色々いじろうと思ってた時の事

アレンさんの実家から急にお手紙が届き、そこには収穫祭に王さまが視察に来て、馬車の事がバレちゃったテヘペロ的な・・・

おっさん何しとんじゃ!!と怒る間もなく王城から使者さんが来てあれよあれよという間に拉致られ連れてこられたよ・・・お城

そこには気まずそうなアレンさんとアレンさんパパ。そして伯爵さん

いやもうねっ!こんな時しか見れないよ?レオ兄のテンパり顔

何となくだけど予想はしてたんだよ、あーいう物作ったらってか見つかったら王様に献上?しなきゃいけないかもなぁ~的な?

ほらよくラノベでもあるじゃん?

魔結晶のことにしたって色々本当ならもっと早くに呼び出し?されてもおかしくなかったと思う

まぁその辺はきっとレオ兄やブロッカスのギルドのみんな、辺境伯さまたちのおかげもあるんだろうけど・・・

にしてもさ!!はぁ~・・・

もうちょいこじんまりした部屋ないんですかね?

たった5人の為にこの広さ要ります?

今私は謁見の間?ってとこに通されて、あのくっそしんどいカーテシーをさせられております。

つか早よなんか喋って!この体制マジ辛いんだって!!

心の中で悪態をつきながら

「表をあげよ」

やっとですかい・・・もう私は生まれたての小鹿状態だわ

いや~伯爵さんたちと再会してから初めて会った以来ですが相変わらずキラキラですね!

私がそんなことを思ってるうちにあれよあれよと皆さんのご挨拶が終わり

私も固っ苦しい挨拶をして、久しぶりにフルネーム言ったら噛みそうだったわ

漸く本題

まぁ要するにあれを作ったのが本当に私なのか的なね

んで一応レシピとしてサスペンションとタイヤの事は出してるんだけど結局使い方が分かんないから世に出回ってないっていう・・・ねっ

長々と説明させていただきましたよ!頑張った私!!

まぁそうなるとですね、実際やってみ?的な話になるわけで

ってかね、ロアンパパ王宮勤めなのね・・・そりゃ来るわな

しかも何でそんな和気あいあいと喋ってんの?

仲良しなの?!もう私は色々と諦めたよ。

結果、盛り盛りやらせていただきましたよ・・・

一応リクエスト聞いたよ?

大変ご満足いただけたようでよかったです。が、その後が大変だった。

馬車を作り終えて再び城内に移動→応接間ぐらいの部屋に通される→王様達男衆が何故か退場→王妃様登場

あのさ・・・私帰っちゃだめかな?
しおりを挟む
感想 51

あなたにおすすめの小説

捨てられた転生幼女は無自重無双する

紅 蓮也
ファンタジー
スクラルド王国の筆頭公爵家の次女として生を受けた三歳になるアイリス・フォン・アリステラは、次期当主である年の離れた兄以外の家族と兄がつけたアイリスの専属メイドとアイリスに拾われ恩義のある専属騎士以外の使用人から疎まれていた。 アイリスを疎ましく思っている者たちや一部の者以外は知らないがアイリスは転生者でもあった。 ある日、寝ているとアイリスの部屋に誰かが入ってきて、アイリスは連れ去られた。 アイリスは、肌寒さを感じ目を覚ますと近くにその場から去ろうとしている人の声が聞こえた。 去ろうとしている人物は父と母だった。 ここで声を出し、起きていることがバレると最悪、殺されてしまう可能性があるので、寝たふりをして二人が去るのを待っていたが、そのまま本当に寝てしまい二人が去った後に近づいて来た者に気づくことが出来ず、また何処かに連れていかれた。 朝になり起こしに来た専属メイドが、アイリスがいない事を当主に報告し、疎ましく思っていたくせに当主と夫人は騒ぎたて、当主はアイリスを探そうともせずに、その場でアイリスが誘拐された責任として、専属メイドと専属騎士にクビを言い渡した。 クビを言い渡された専属メイドと専属騎士は、何も言わず食堂を出て行き身支度をして、公爵家から出ていった。 しばらく歩いていると、次期当主であるカイルが後を追ってきて、カイルの腕にはいなくなったはずのアイリスが抱かれていた。 アイリスの無事に安心した二人は、カイルの話を聞き、三人は王城に向かった。 王城で、カイルから話を聞いた国王から広大なアイリス公爵家の領地の端にあり、昔の公爵家本邸があった場所の管理と魔の森の開拓をカイルは、国王から命られる。 アイリスは、公爵家の目がなくなったので、無自重でチートし続け管理と開拓を命じられた兄カイルに協力し、辺境の村々の発展や魔の森の開拓をしていった。 ※諸事情によりしばらく連載休止致します。 ※小説家になろう様、カクヨム様でも掲載しております。

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

【完】あの、……どなたでしょうか?

桐生桜月姫
恋愛
「キャサリン・ルーラー  爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」 見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は……… 「あの、……どなたのことでしょうか?」 まさかの意味不明発言!! 今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!! 結末やいかに!! ******************* 執筆終了済みです。

全能で楽しく公爵家!!

山椒
ファンタジー
平凡な人生であることを自負し、それを受け入れていた二十四歳の男性が交通事故で若くして死んでしまった。 未練はあれど死を受け入れた男性は、転生できるのであれば二度目の人生も平凡でモブキャラのような人生を送りたいと思ったところ、魔神によって全能の力を与えられてしまう! 転生した先は望んだ地位とは程遠い公爵家の長男、アーサー・ランスロットとして生まれてしまった。 スローライフをしようにも公爵家でできるかどうかも怪しいが、のんびりと全能の力を発揮していく転生者の物語。 ※少しだけ設定を変えているため、書き直し、設定を加えているリメイク版になっています。 ※リメイク前まで投稿しているところまで書き直せたので、二章はかなりの速度で投稿していきます。

義母ですが、若返って15歳から人生やり直したらなぜか溺愛されてます

富士とまと
恋愛
25歳で行き遅れとして実家の伯爵家を追い出されるように、父親より3つ年上の辺境伯に後妻として嫁がされました。 5歳の義息子と3歳の義娘の面倒を見て12年が過ぎ、二人の子供も成人して義母としての役割も終わったときに、亡き夫の形見として「若返りの薬」を渡されました。 15歳からの人生やり直し?義娘と同級生として王立学園へ通うことに。 初めての学校、はじめての社交界、はじめての……。 よし、学園で義娘と義息子のよきパートナー探しのお手伝いをしますよ!お義母様に任せてください!

スキルが農業と豊穣だったので追放されました~辺境伯令嬢はおひとり様を満喫しています~

白雪の雫
ファンタジー
「アールマティ、当主の名において穀潰しのお前を追放する!」 マッスル王国のストロング辺境伯家は【軍神】【武神】【戦神】【剣聖】【剣豪】といった戦闘に関するスキルを神より授かるからなのか、代々優れた軍人・武人を輩出してきた家柄だ。 そんな家に産まれたからなのか、ストロング家の者は【力こそ正義】と言わんばかりに見事なまでに脳筋思考の持ち主だった。 だが、この世には例外というものがある。 ストロング家の次女であるアールマティだ。 実はアールマティ、日本人として生きていた前世の記憶を持っているのだが、その事を話せば病院に送られてしまうという恐怖があるからなのか誰にも打ち明けていない。 そんなアールマティが授かったスキルは【農業】と【豊穣】 戦いに役に立たないスキルという事で、アールマティは父からストロング家追放を宣告されたのだ。 「仰せのままに」 父の言葉に頭を下げた後、屋敷を出て行こうとしているアールマティを母と兄弟姉妹、そして家令と使用人達までもが嘲笑いながら罵っている。 「食糧と食料って人間の生命活動に置いて一番大事なことなのに・・・」 脳筋に何を言っても無駄だと子供の頃から悟っていたアールマティは他国へと亡命する。 アールマティが森の奥でおひとり様を満喫している頃 ストロング領は大飢饉となっていた。 農業系のゲームをやっていた時に思い付いた話です。 主人公のスキルはゲームがベースになっているので、作物が実るのに時間を要しないし、追放された後は現代的な暮らしをしているという実にご都合主義です。 短い話という理由で色々深く考えた話ではないからツッコミどころ満載です。

記憶を失くして転生しました…転生先は悪役令嬢?

ねこママ
恋愛
「いいかげんにしないかっ!」 バシッ!! わたくしは咄嗟に、フリード様の腕に抱き付くメリンダ様を引き離さなければと手を伸ばしてしまい…頬を叩かれてバランスを崩し倒れこみ、壁に頭を強く打ち付け意識を失いました。 目が覚めると知らない部屋、豪華な寝台に…近付いてくるのはメイド? 何故髪が緑なの? 最後の記憶は私に向かって来る車のライト…交通事故? ここは何処? 家族? 友人? 誰も思い出せない…… 前世を思い出したセレンディアだが、事故の衝撃で記憶を失くしていた…… 前世の自分を含む人物の記憶だけが消えているようです。 転生した先の記憶すら全く無く、頭に浮かぶものと違い過ぎる世界観に戸惑っていると……?

母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)

いくみ
ファンタジー
実母に家を追い出された。 全く親父の奴!勝手に消えやがって! 親父が帰ってこなくなったから、実母が再婚したが……。その再婚相手は働きもせずに好き勝手する男だった。 俺は消えた親父から母と頼むと、言われて。 母を守ったつもりだったが……出て行けと言われた……。 なんだこれ!俺よりもその男とできた子供の味方なんだな? なら、出ていくよ! 俺が居なくても食って行けるなら勝手にしろよ! これは、のんびり気ままに冒険をする男の話です。 カクヨム様にて先行掲載中です。 不定期更新です。

処理中です...