上 下
64 / 117

64.

しおりを挟む
日記を読み終え、これは私が持っててもあんまり意味がないっていうか、それなら伯爵さん達に渡した方がいいんじゃないかと・・・

いやまぁあの人達にとってもツラい事だったかもしれないけど。

ウィリアムさんがお母さん達みたいな家庭をとか言ってるなら尚更私みたいな子を作らないためにも持ってた方がいいと思うんだよね。

だって医療が発達してるわけじゃないから産褥死とか普通にあるみたいだしさ・・・

家族の思い出はその家族が持ってればいい。婆やが何でこれを私に渡したのかは分からないけど、いや多分戻ってこないって分かってるからかもしれないな

ただ、私は私が思うように生きるだけだし、その中で伯爵さん達と関わることもあると思うけど、その何て言うんだろう・・・

家族だからこう!っていうのはごめん被るわ。

私に負い目とかもって欲しいわけじゃないし、何ならこのまま放置でも全然ってか寧ろ放置しといてもらえたらいいし

この世界の普通の家庭がどんなのか分からないけど、まぁ巣立ちが早まったと思って諦めて欲しい。

夕食が終わり、明日ブロッカスに帰る準備をして日記は伯爵さんに渡すよう婆やに伝えた。

直接渡さなかったのは、後々面倒くさそうだったから

いや夕食の時から面倒くさかったんだけど

とりあえずこっちの家に遊びに来るにしてもあの部屋だけは模様替えした方がいいと伝えた。

いや天蓋付きのベッドとか素敵だと思うけど、色がね、壁紙からカーテンからピンク!って

マジあの部屋だけ異様だったからね・・・

それなら書庫の倉庫の方がまだ落ち着くわ

そんなこんなで、翌日私達はブロッカスに向けて出発した。

因みに転移でもしかしたら使うかもしれないけど、ビックリしないでねと伝えておいた。

それから特に賊とかに会うこともなく、ブロッカスの我が家に帰ってきた。

ん~やっぱ我が家が一番だね!馬車は私のアイテムBOXに収納し、お馬さん達は庭を拡張してそこで過ごしてもらうことになった。

さて、これから忙しくなるよ~!!

とりあえずお店に顔出して、晩御飯食べに行こう!!

えっ?作らないのかって?いや今日ぐらいは許してよ~・・・

お店に着くとキュ~トな2人に出迎えられ、ほっこりしたのもつかの間レオ兄に案内され2階にある休憩スペースへ・・・

そこで、レオ兄に何ともキレイな土下座をお見舞いされたぜ!

「使えるなら使ってしまえ親とコネ」

とまぁ何とも言えない持論を出されましたけど・・・

いや確かにそうだけども!ってか何か恨みでもあるんですかね?

その辺はあんまり詳しくは聞いたことないし、レミちゃんからも結局家族の話を聞いたことがない・・・

まぁ人それぞれ何かしら秘密はありますからね・・・うん。

んで、レオ兄が伯爵さんの所に行く日取りやら私がお店を切り盛りする期間の話やらと、ゆっくりは出来なかったよね~

やっぱさ計算面倒くさいよね。いややりますけども・・・

で、馬車についてはとりあえずサスペンションとタイヤの事だけ登録することになった!

まぁ他はね、えっと各自カスタマイズしてもらえればいいのではないかと・・・あ、あと!あのハニービー&ハニーベアの養蜂場はちゃんとプレゼンした!!

何ならイラスト&マスコット付きで。いやマジで可愛かったんだもん!!

その日はそのまま話し合い兼夕食を食べて、終了した。

一応長旅だったってことでお店に入るのは明後日からになった!

そして今日はお家の中をクリーニングして、また理科室にて実験中でございます!!

あの通信用の魔道具をさもうちょっとなんとか出来ないかなぁ~って♪

いやほらあれって2個で1個みたいな感じで、あれを持ってる人同士でしか連絡取れないのね?でもさこれから王都に行ってとか色々したら何人に連絡取らなきゃ行けないんだって話でさ

なので、電話を作ってみたいと思います!!まぁホントならメール機能とかもつけたいところだけど・・・

念話っていうの?あれを応用して、声に出さなくてもいけるようにしたいんだけど・・・

念話の原理がさ、多分相手の魔力を感知して相手の意識に関与する感じなんだと思うんだけど

これがまた中々・・・ロアンさんに協力してもらって頑張ってるんだけど

まず相手の魔力を感知してってところが難しいみたい。私やロアンさんみたいに魔力感知出来るなら話は早いんだけど・・・

でも・・・ってことはよ?要するに相手の魔力が分かればいいんだよね?

ならさ小さい魔結晶に相手の魔力を登録しちゃえばいいんじゃね?

いやでもそうなると物がデカくなるのか?う~ん・・・

イヤーカフぐらいのサイズがいいんだけどなぁ~。

このままいくとギロッポンでシースーみたいな時代のサイズになる気が・・・

しおりを挟む
感想 51

あなたにおすすめの小説

捨てられた転生幼女は無自重無双する

紅 蓮也
ファンタジー
スクラルド王国の筆頭公爵家の次女として生を受けた三歳になるアイリス・フォン・アリステラは、次期当主である年の離れた兄以外の家族と兄がつけたアイリスの専属メイドとアイリスに拾われ恩義のある専属騎士以外の使用人から疎まれていた。 アイリスを疎ましく思っている者たちや一部の者以外は知らないがアイリスは転生者でもあった。 ある日、寝ているとアイリスの部屋に誰かが入ってきて、アイリスは連れ去られた。 アイリスは、肌寒さを感じ目を覚ますと近くにその場から去ろうとしている人の声が聞こえた。 去ろうとしている人物は父と母だった。 ここで声を出し、起きていることがバレると最悪、殺されてしまう可能性があるので、寝たふりをして二人が去るのを待っていたが、そのまま本当に寝てしまい二人が去った後に近づいて来た者に気づくことが出来ず、また何処かに連れていかれた。 朝になり起こしに来た専属メイドが、アイリスがいない事を当主に報告し、疎ましく思っていたくせに当主と夫人は騒ぎたて、当主はアイリスを探そうともせずに、その場でアイリスが誘拐された責任として、専属メイドと専属騎士にクビを言い渡した。 クビを言い渡された専属メイドと専属騎士は、何も言わず食堂を出て行き身支度をして、公爵家から出ていった。 しばらく歩いていると、次期当主であるカイルが後を追ってきて、カイルの腕にはいなくなったはずのアイリスが抱かれていた。 アイリスの無事に安心した二人は、カイルの話を聞き、三人は王城に向かった。 王城で、カイルから話を聞いた国王から広大なアイリス公爵家の領地の端にあり、昔の公爵家本邸があった場所の管理と魔の森の開拓をカイルは、国王から命られる。 アイリスは、公爵家の目がなくなったので、無自重でチートし続け管理と開拓を命じられた兄カイルに協力し、辺境の村々の発展や魔の森の開拓をしていった。 ※諸事情によりしばらく連載休止致します。 ※小説家になろう様、カクヨム様でも掲載しております。

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

【完】あの、……どなたでしょうか?

桐生桜月姫
恋愛
「キャサリン・ルーラー  爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」 見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は……… 「あの、……どなたのことでしょうか?」 まさかの意味不明発言!! 今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!! 結末やいかに!! ******************* 執筆終了済みです。

全能で楽しく公爵家!!

山椒
ファンタジー
平凡な人生であることを自負し、それを受け入れていた二十四歳の男性が交通事故で若くして死んでしまった。 未練はあれど死を受け入れた男性は、転生できるのであれば二度目の人生も平凡でモブキャラのような人生を送りたいと思ったところ、魔神によって全能の力を与えられてしまう! 転生した先は望んだ地位とは程遠い公爵家の長男、アーサー・ランスロットとして生まれてしまった。 スローライフをしようにも公爵家でできるかどうかも怪しいが、のんびりと全能の力を発揮していく転生者の物語。 ※少しだけ設定を変えているため、書き直し、設定を加えているリメイク版になっています。 ※リメイク前まで投稿しているところまで書き直せたので、二章はかなりの速度で投稿していきます。

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です! 僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。 つねやま  じゅんぺいと読む。 何処にでもいる普通のサラリーマン。 仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・ 突然気分が悪くなり、倒れそうになる。 周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。 何が起こったか分からないまま、気を失う。 気が付けば電車ではなく、どこかの建物。 周りにも人が倒れている。 僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。 気が付けば誰かがしゃべってる。 どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。 そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。 想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。 どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。 一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・ ですが、ここで問題が。 スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・ より良いスキルは早い者勝ち。 我も我もと群がる人々。 そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。 僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。 気が付けば2人だけになっていて・・・・ スキルも2つしか残っていない。 一つは鑑定。 もう一つは家事全般。 両方とも微妙だ・・・・ 彼女の名は才村 友郁 さいむら ゆか。 23歳。 今年社会人になりたて。 取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。

義母ですが、若返って15歳から人生やり直したらなぜか溺愛されてます

富士とまと
恋愛
25歳で行き遅れとして実家の伯爵家を追い出されるように、父親より3つ年上の辺境伯に後妻として嫁がされました。 5歳の義息子と3歳の義娘の面倒を見て12年が過ぎ、二人の子供も成人して義母としての役割も終わったときに、亡き夫の形見として「若返りの薬」を渡されました。 15歳からの人生やり直し?義娘と同級生として王立学園へ通うことに。 初めての学校、はじめての社交界、はじめての……。 よし、学園で義娘と義息子のよきパートナー探しのお手伝いをしますよ!お義母様に任せてください!

スキルが農業と豊穣だったので追放されました~辺境伯令嬢はおひとり様を満喫しています~

白雪の雫
ファンタジー
「アールマティ、当主の名において穀潰しのお前を追放する!」 マッスル王国のストロング辺境伯家は【軍神】【武神】【戦神】【剣聖】【剣豪】といった戦闘に関するスキルを神より授かるからなのか、代々優れた軍人・武人を輩出してきた家柄だ。 そんな家に産まれたからなのか、ストロング家の者は【力こそ正義】と言わんばかりに見事なまでに脳筋思考の持ち主だった。 だが、この世には例外というものがある。 ストロング家の次女であるアールマティだ。 実はアールマティ、日本人として生きていた前世の記憶を持っているのだが、その事を話せば病院に送られてしまうという恐怖があるからなのか誰にも打ち明けていない。 そんなアールマティが授かったスキルは【農業】と【豊穣】 戦いに役に立たないスキルという事で、アールマティは父からストロング家追放を宣告されたのだ。 「仰せのままに」 父の言葉に頭を下げた後、屋敷を出て行こうとしているアールマティを母と兄弟姉妹、そして家令と使用人達までもが嘲笑いながら罵っている。 「食糧と食料って人間の生命活動に置いて一番大事なことなのに・・・」 脳筋に何を言っても無駄だと子供の頃から悟っていたアールマティは他国へと亡命する。 アールマティが森の奥でおひとり様を満喫している頃 ストロング領は大飢饉となっていた。 農業系のゲームをやっていた時に思い付いた話です。 主人公のスキルはゲームがベースになっているので、作物が実るのに時間を要しないし、追放された後は現代的な暮らしをしているという実にご都合主義です。 短い話という理由で色々深く考えた話ではないからツッコミどころ満載です。

記憶を失くして転生しました…転生先は悪役令嬢?

ねこママ
恋愛
「いいかげんにしないかっ!」 バシッ!! わたくしは咄嗟に、フリード様の腕に抱き付くメリンダ様を引き離さなければと手を伸ばしてしまい…頬を叩かれてバランスを崩し倒れこみ、壁に頭を強く打ち付け意識を失いました。 目が覚めると知らない部屋、豪華な寝台に…近付いてくるのはメイド? 何故髪が緑なの? 最後の記憶は私に向かって来る車のライト…交通事故? ここは何処? 家族? 友人? 誰も思い出せない…… 前世を思い出したセレンディアだが、事故の衝撃で記憶を失くしていた…… 前世の自分を含む人物の記憶だけが消えているようです。 転生した先の記憶すら全く無く、頭に浮かぶものと違い過ぎる世界観に戸惑っていると……?

処理中です...