今さら言われても・・・私は趣味に生きてますので

sherry

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ハッ!!!神様や・・・どうしてこんなことになった!!

目覚めてみれば森の中・・・いや、置き去りにされたんだけどもね

家庭環境ややこしすぎる~!!10歳で記憶戻るって言ってたけど!!もうちょい早くにしてもらえば~!!

えっと、どうも先程森に捨てられたミアこと楓でございます・・・もうねっ10年分の記憶と前世の記憶が一気に頭の中を駆け巡って大変です

ミアの人格?ってか性格?は残念ながら私の方の自我のせいでなくなりましたが?ってかよく生きてたな私・・・

さてと、とりあえずどうしますかね?足痛いし、お腹空いたし、服もドロドロだし・・・

えっと~ミアの記憶からすると魔法はイメージなのね!!とりあえず色々気持ち悪いから、全身を洗うイメージで・・・『クリーン!』

ふぅ。スッキリした!これが生活魔法ってやつか!!で、怪我を治すには『ヒール』!!

よしっ!ってか私属性なんなの?そういえば10歳になったらそういう儀式があるって言ってたような・・・あれ?これってもしかして儀式受けさせないためとか?

うわぁ~ダルッ!!いいとこに生まれても結果がこれって・・・まぁいいや。

色々試せば分かるでしょう!ということで、移動しましょうかね・・・何でか分かんないけど頭の中に地図が浮かんでるし

この点滅してんのはこの際スルーしよう!!いや何かね赤色は色々ダメな気がするんだよね~

足の痛みも無くなったし!何か食べるもん

赤の点滅を避けながら、森の中を彷徨い歩くこと小一時間ぐらいかな?木の実を見つけ久しぶりの木登りに挑戦中!

こっちの世界の木は意外に登りやすい!!黄色い木の実をもぎ取り食べてみると、何とも不思議な味だった。

何て言うのかな~ミックスジュースみたいな・・・バナナ感強めの

太めの枝に座ったまま木の実を食べ続け、分かったこと。

黄色い木の実は多分バナナ。そして赤い木の実はイチゴ、緑の木の実はブドウ、紫の木の実はリンゴだった。

一通り食べてお腹がいっぱいになったけど、これ持って移動は辛いな。こぅアイテムBOX的なものないかな?

と思ってると、急にスカートにあった木の実がどこかに消えた・・・どこ行った?!私の食料!

また集めんの?結構頑張ったんだけど・・・黄色い木の実があったとこからやっとここまで来たのに

諦めるか・・・あれ美味しかったんだけど。近くのリンゴをもぎながらぶつぶつ文句を言ってる側からまたしても木の実が消えた

何なの?嫌がらせなの?!ハッ!!!もしかして神様が面白がってるとか?!

木の実返せ~!!はぁ~・・・もういいや。とりあえず寝るとこ探そ

流石にね木の上で寝れるほど器用ではないもんでね。木登りにしたってよくこの腕で登ったと思うもん!!

何せギリギリ生きてる感ハンパないからね、もうガリガリよ・・・

テクテクと点滅を確認しながら歩き、たどり着いたのは小川が流れる岩場だった。少し入り組んだそこは私が隠れるくらいの大きさの穴があった。

とりあえずここで寝れそうかな?とりあえず疲れた・・・

ラノベだなんだと読んでおいて、自分のステータスも神様が付けてくれたであろう能力もすっかり頭から抜け落ちた私はそのまま意識を飛ばした

その頃天界では・・・

「あやつ・・・私はそんな意地の悪いことはせんっ!全く・・・しかし、どうしたものか。まぁもうしばし様子を見て気づかぬようならまた考えるとするか」

「いや楽しんでましたよね?」

「いやあそこまで駄々漏れのやつは初めてだったからな。そんなに心配ならお主があやつとのところにでも行ってみるか?」

「それは~・・・無理でしょ」

「まぁあやつのことだ落ち着いたら思い出すだろうて」

「はぁ~・・・じゃあ私は仕事があるんで失礼します」

「うむ。つまらん」




隙間から差し込んだ光で目が覚めると身体中が痛い。動こうにも痛すぎて。いや原因はね分かってるんですよ・・・木登りに、ここまでの移動、そして何もない岩場での野宿

ダメだ!!痛すぎる!ここは『ヒール』の出番だろう!!痛みがなくなり、動けるようになったところで、さて・・

ふと思い出したんだけど、私が読んでた小説によると、大体転生者にはアイテムBOXと鑑定がセットで付いてた気がする・・・

そして何より、ステータスも見れるんじゃね?まぁ見たところでよく分かんないんだけど

でも何も知らないよりは知ってた方がいいよね!ってことで~ステータスオープン!!

ん~・・・よしっ!分からん!

とりあえず、魔法は大体使えるっぽい!!んで魔力がいっぱいあるみたい。

あとこの頭の中にある地図と点滅は差し詰めマップと魔力感知だろうか・・・あっやっぱあったアイテムBOX

何しかチートってやつなんだろうな・・・神様疑ってごめんなさい!ありがとう。そして色々いれてくれてありがとうございます!

これで生きていけます!!木の実を噛りながら神様に感謝した。

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