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第二章 インカンタートル魔法学園

第6話 パーティー結成

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 インカンタートル魔法学園に近く、貴族の生徒たちに住む貴族寮。
 「エステル様、制服と教科書などのものが届きました」
 「やっと来たの?それじゃ、早く制服を試着しましょう!」
 白色のシャツと深い青色のコート、そして水色のスカート。襟はどうしょう?
 「ワァイス、先日買ったあのリボンちょうだい」
 それは先日、ルーナに王都を案内される時に買った。うん、水色のリボンを蝶結びして… ようし、美少女だよ~ 
 
 こっちは教科書なの?基本のものばっかり。そして、学園特別ステータスカード?属性は絶対見えたくないが。スキルと基本能力を確認したいよ。じゃ、やってみましょう!
 「名前:エステル・フォン・マーレ 番号:790-002
  力 80 魔力 500 素早さ260 防御力120 魔法防御力500」
 と映る。
 このような数値なの?他の人の数値がわからないうえ、自分の強さを判断できないね。でもよ、今は魔力マジックロックを使っているもの。つまり魔力と魔法防御力も10000よね… 早く平均値を知りたいよ!!

 「エステル様、クオーレ公爵家から誕生日パーティーの招待状が届きました」
 「クオーレ…で、あの首席のルシャリーさんなの?」
 「はい、そうです。ルオーレ公爵の長女です」
 「わかった、ここはもう大丈夫よ。ワァイスが休んでもいいよ」
 
 招待状を見る。誕生日パーティーは一ヶ月後。社交界のこと、あんまり興味ない。しかし、今の身分は伯爵令嬢、さらに、ルシャリーさんの祖母は六英雄の一人、現任大神官のレオーナ・シャルディさんだ。国王のリチャードさんも行くかも… こういう場合、行くしかないよね。
 早く学園が始まりたいよ!!

 ――――――――――
 「これでは、魔法の組合いの原理だ…」
 つまらない!全部知ってた知識だ。これでもランクSのクラスなの… つまらない日々よね。
 「ちなみに、みんなが自由にパーティー組んでください。来週から実技の授業を行う。では、今日はここまで…」
 ないそれ?パーティー?実技?面白いよね!やっと面白い授業が出来たよ!

 先生が出ている。クラスのみんながすぐパーティーのことを話し合う。ルシャリーさんとプラティリーアさんというエルフの女の子は結構人気なので、すでに数人が集まる。それじゃ、私もそろそろルーナと相談しましょう。
 そう考えい時、私の周りも数人の男子生徒が集まっている。
 「エステルさん、良かったら、私たちのパーティーに入らないか?」
 なんで私までを誘うの?そして、私にとって、あんたらはただの足纏だよ。
 「誘ってありがとうございます。失礼いたしました。わたくし、すでにパーティーを決めました。それでは、ごきげんよろしゅう」

 男子生徒らを振り払って、ルーナの傍の席に座る。
 「エステル、モテルね」
 「冗談は辞めてよ!彼らは入試二位の力を狙うよ!男なら、ルシャリーさんとプラティリーアさんのようなタイプが好きでしょう?」
 「エステルは本当に自覚がないね」

 「そう言えば、パーティーのこと。どう思う?」
 「私はエステルと一緒のこと、既に決まるよね。でもよ、他のメンバーはどうしょうかな?」
 「しかし、始まるからただ一週間なのに、クラスメイトのこと、全然知らないよ…」
 「パーティーの結成は三人以上の条件があるので、もう一人探しましょう!」
 「そうよね、そうそう食事の時間よ、食堂で考えましょう」

 この時間の食堂は既に混雑している。学園構内では、貴族の特権を一切認めず。席を探すのは大変よ… でもよ、さすがルーナ。あっという間に、席を見つけた。

 「ごちそうさま…」
 「ね、ルーナ。食べ物の好き嫌いはダメよ!」
 ルーナの皿に、ニンジンが全部残ってる。
 「エステル、そのピーマンは何のために残ってるよ!?最後の楽しみなの?」
 「わたくしはただ… この世にピーマンが好き人いないわ!」
 二人が互いに相手に見合う。笑って来る。

 「パーティーメンバーはどうしょう… はぁ…」
 彼女は席に打ち伏せて、ため息をつく。
 「確かに、ルーナは防御系魔法専攻よね」
 「そうよ、エステルは普通の後衛魔法使いよね、前衛が魔法剣士などのメンバーがないとダメよ」
 「いいえ、わたくしは魔法剣士よ」
 「えいい!!ビックリ!!エステルの剣が一度も見なかったよ!」
 「ごめん… 言い忘れちゃった。剣は普段、収納魔法の中に収めるよ」
 「そうかしら、ずっと魔法使いとおもうよ!それじゃ…!」
 
 彼女がいきなり立ち上がり、手でテーブルにつく。
 「いっ、いきなりなによ、ルーナ!」
 「エステル!あの子はどう?あの恥ずかしがり屋の子!」
 「あのフェインさんなの?彼女なら、いいと思うよ。でも、彼女はどう思うの?」
 「じゃ、早く彼女に聞きましょうよ!」

 今日の午後は授業がない。彼女はいつも図書館に自習する。私たちは図書館に入り、彼女を探している。
 「フェインさんはどこなの?」
 「シーッ!声が大きいよ!また先生に叱られたいの?」
 実は、先日ルーナと付き合い、ここで防御魔法の本が探す時。彼女の声が大きすぎで、一緒に先生に叱られた。

 「ごめん、ごめん。でも、フェインさんはどこなの?」
 「ドン」と音は後ろから聞こえ出来た。
 「誰が倒したよ、本棚のあっちよ!」
 すぐあっちに向かう。フェインさんが踏み台から落ち、床に倒れる。

 「フェインさん、大丈夫ですか?」
 「はっ、大丈夫です。足元に不注意なので、転んでしまいました」
 「それでは、この辺で一休みましょう」
 彼女を助け起こした。外のチェアに座る。

 「あの、また助けられました。本当にありがとうございます!」
 「気にしないでください。このような場合、誰でも助けるよ」
 「そうよ、エステルの言う通り、無事でよかったね」

 「うふふ、お二人、仲良しですね」
 フェインさんの笑い顔が初めて見た。天使の笑顔のように。
 「実は、わたくしたちは、フェインさんにお願いがあります」
 「えいい?私に… 何かできることがあるなら、必ず手伝います」
 「それは、パーティーのことですが。恐れ入りますが、わたくしたちのパーティーに、参加してもらえませんでしょうか?」
 
 彼女は話を聞き後、何も話さなかった。うつむいて床を見る。
 彼女のこのような反応を見る。私たちは慌てった。
 「あわわ!フェインさん大丈夫なの?」
 「そうですよ、いらなくでも大丈夫ですよ!」

 「もし、もしこのような私が良ければ、エスラルさんとルーナさんのパーティーに参加させたいです!」
 彼女にビックリされたよ。その反応は、はっきりと嫌われると思ったよ。
 私は立ち上がる。彼女に手を伸ばす。
 「わたくしたちのパーティー、ようこそ!」
 彼女は面を上げる。前髪の中に見え隠れする目が光っている。私の手を繋ぎ、立ち上がる。
 「ありがとうございます。そして、よろしくお願いします!」
 「こちらこそ、よろしくお願いします」
 傍にいるルーナも手を上に置く。
 「エステルずるいよ。私だけ外すなんで…」
 「ごめんね、ルーナ。では改めて、ルーナ、フェインさん、わたくしたちのパーティーを結成しましたよ!これからよろしくお願いしますね!」
 
 これで、私たちのパーティーはやっとできた。これからパーティーでどんな楽しいことを待っているかと考えると、わくわくするよ!
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