32 / 42
※R18 獣その2
しおりを挟む口に含んだ先は苦いドロッとした生臭さで、僕の口内を満たしたけど、それさえもグランを気持ちよくさせたいと強く思うアクセントにしかならなかった。
「ん、あ、シ、アン、そんな事したら」
「ひもちよふなっへ」
「ああ! っ! しゃべらないで!
響くから、私のペニスに、あたる!」
「ぢゅぅ、ぴちゃ、ぐぢゅ」
喉の奥を開いて、グランの亀頭をえずくくらい奥まで入れて、舌を絡めて吸い上げると僕の頭を固定して更に深く出し入れを始めた。
「ぅぐっ、あ、ぅ、ん、ん、」
「あ、あ、シアン、口に出していい?」
「ん、ん、い、」
ピュルルと喉と舌の付け根辺りに出されて、咽せていると、飲んでくれる? と言う声に促されて、唾液と混じり合ったモノをゴクリと飲み下した。
「シアン、私にもさせて、そして飲ませて」
グランは僕の体を軽々と持ち上げると、自分の顔にペニスを押し付けさせる様にベッド ヘッドを掴ませて、グランの口へと入れさせた。
「んぁ、あ、」
気持ちいいのと、グランの口に入れてる罪悪感が余計に興奮を誘う様だった。
「可愛い、シアン、気持ちいいってペニスが言ってる」
根元ギュッと握られてイきそうになっている快感をはぐらかされた。
「あ、やぁ、ん」
もっと欲しい、もっと、もっと!
無意識に腰を振る様に動かしていたのに気づいたのは、お尻の穴にグランの指が押し込まれたからだった。
「ひぁ、」
ぐちゅ、と穴に一本指が挿入され、中をぐりぐりと弄り回された。
「痛い?」
「ううん、へん、」
時々慰める様に僕のペニスを舐めてくれ、その度にお尻の中をグチグチと弄られる。
「あ、もう」
「ダメだよ、シアン。
ここはもっと解さないと」
「だって、恥ずかしい」
「愛し合うのに、恥ずかしい事なんかないよ」
「でも、そこは汚いもの」
「全然、だってシアンたら、自分で綺麗にしてしかもちょっと柔らかいよ?
いじった?」
「ひゃぃ、あ、だって、だって、するって言ってくれてたから」
「うん、でも、次は全部私がするからね。
お尻の中を綺麗にするのも、解すのも、夫の役目だし、奥さんは気持ち良くなるだけで良いんだから」
「や、やだ、僕だって、だ、旦那様を、気持ち良くさせたい!」
「可愛い、大好き! シアン」
「指増やして」
「いいよ、私も早く入りたいから」
ぐちゅっと一旦引き抜かれた指が次には結構な質量を持って入ってきた。
「あ、んん、ん」
「大丈夫?」
「へーき、もっと、して」
少し乱暴な感じで、中を掻き回す指が、前立腺を刺激すると、背中と尾骶骨のあたりがビリビリとし、ペニスは電気が走った様な刺激を受けてピュッと精子を出してしまった。
「シアンの中はここが良いんだね?」
「ぅん」
グランの口元に白濁の液体が飛んで、綺麗な顔を汚してしまった。
「ごめん、顔」
「ふふ、苦いね」
そう言いながら、口元を舌でペロリと舐めて、残ってる僕の中を吸い上げた。
「んん、ん」
「良い? このまま私の上に腰を下ろして、入れられる?」
「ん、やる」
快感の波が過ぎても頭の中は、更に強い刺激を求めていた。
3
お気に入りに追加
874
あなたにおすすめの小説
【完結】雨降らしは、腕の中。
N2O
BL
獣人の竜騎士 × 特殊な力を持つ青年
Special thanks
illustration by meadow(@into_ml79)
※素人作品、ご都合主義です。温かな目でご覧ください。
《第一幕》テンプレ転移した世界で全裸から目指す騎士ライフ
ぽむぽむ
BL
交通事故死により中世ヨーロッパベースの世界に転移してしまった主人公。
セオリー通りの神のスキル授与がない? 性別が現世では女性だったのに男性に?
しかも転移先の時代は空前の騎士ブーム。
ジャンと名を貰い転移先の体の持ち前の運動神経を役立て、晴れて騎士になれたけど、旅先で知り合った男、リシャールとの出会いが人生を思わぬ方向へと動かしてゆく。
最終的に成り行きで目指すは騎士達の目標、聖地!!
【完結】嘘はBLの始まり
紫紺(紗子)
BL
現在売り出し中の若手俳優、三條伊織。
突然のオファーは、話題のBL小説『最初で最後のボーイズラブ』の主演!しかもW主演の相手役は彼がずっと憧れていたイケメン俳優の越前享祐だった!
衝撃のBLドラマと現実が同時進行!
俳優同士、秘密のBLストーリーが始まった♡
※番外編を追加しました!(1/3)
4話追加しますのでよろしくお願いします。
祝福という名の厄介なモノがあるんですけど
野犬 猫兄
BL
魔導研究員のディルカには悩みがあった。
愛し愛される二人の証しとして、同じ場所に同じアザが発現するという『花祝紋』が独り身のディルカの身体にいつの間にか現れていたのだ。
それは女神の祝福とまでいわれるアザで、そんな大層なもの誰にも見せられるわけがない。
ディルカは、そんなアザがあるものだから、誰とも恋愛できずにいた。
イチャイチャ……イチャイチャしたいんですけど?!
□■
少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです!
完結しました。
応援していただきありがとうございます!
□■
第11回BL大賞では、ポイントを入れてくださった皆様、またお読みくださった皆様、どうもありがとうございましたm(__)m
恋の終わらせ方がわからない失恋続きの弟子としょうがないやつだなと見守る師匠
万年青二三歳
BL
どうやったら恋が終わるのかわからない。
「自分で決めるんだよ。こればっかりは正解がない。魔術と一緒かもな」
泣きべそをかく僕に、事も無げに師匠はそういうが、ちっとも参考にならない。
もう少し優しくしてくれてもいいと思うんだけど?
耳が出たら破門だというのに、魔術師にとって大切な髪を切ったらしい弟子の不器用さに呆れる。
首が傾ぐほど強く手櫛を入れれば、痛いと涙目になって睨みつけた。
俺相手にはこんなに強気になれるくせに。
俺のことなどどうでも良いからだろうよ。
魔術師の弟子と師匠。近すぎてお互いの存在が当たり前になった二人が特別な気持ちを伝えるまでの物語。
表紙はpome bro. sukii@kmt_srさんに描いていただきました!
弟子が乳幼児期の「師匠の育児奮闘記」を不定期で更新しますので、引き続き二人をお楽しみになりたい方はどうぞ。
薫る薔薇に盲目の愛を
不来方しい
BL
代々医師の家系で育った宮野蓮は、受験と親からのプレッシャーに耐えられず、ストレスから目の機能が低下し見えなくなってしまう。
目には包帯を巻かれ、外を遮断された世界にいた蓮の前に現れたのは「かずと先生」だった。
爽やかな声と暖かな気持ちで接してくれる彼に惹かれていく。勇気を出して告白した蓮だが、彼と気持ちが通じ合うことはなかった。
彼が残してくれたものを胸に秘め、蓮は大学生になった。偶然にも駅前でかずとらしき声を聞き、蓮は追いかけていく。かずとは蓮の顔を見るや驚き、目が見える人との差を突きつけられた。
うまく話せない蓮は帰り道、かずとへ文化祭の誘いをする。「必ず行くよ」とあの頃と変わらない優しさを向けるかずとに、振られた過去を引きずりながら想いを募らせていく。
色のある世界で紡いでいく、小さな暖かい恋──。
婚約破棄された婚活オメガの憂鬱な日々
月歌(ツキウタ)
BL
運命の番と巡り合う確率はとても低い。なのに、俺の婚約者のアルファが運命の番と巡り合ってしまった。運命の番が出逢った場合、二人が結ばれる措置として婚約破棄や離婚することが認められている。これは国の法律で、婚約破棄または離婚された人物には一生一人で生きていけるだけの年金が支給される。ただし、運命の番となった二人に関わることは一生禁じられ、破れば投獄されることも。
俺は年金をもらい実家暮らししている。だが、一人で暮らすのは辛いので婚活を始めることにした。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる