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※R18 獣その2

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 口に含んだ先は苦いドロッとした生臭さで、僕の口内を満たしたけど、それさえもグランを気持ちよくさせたいと強く思うアクセントにしかならなかった。

「ん、あ、シ、アン、そんな事したら」  
「ひもちよふなっへ」

「ああ! っ! しゃべらないで!
 響くから、私のペニスに、あたる!」

「ぢゅぅ、ぴちゃ、ぐぢゅ」

 喉の奥を開いて、グランの亀頭をえずくくらい奥まで入れて、舌を絡めて吸い上げると僕の頭を固定して更に深く出し入れを始めた。

「ぅぐっ、あ、ぅ、ん、ん、」
「あ、あ、シアン、口に出していい?」
「ん、ん、い、」

 ピュルルと喉と舌の付け根辺りに出されて、咽せていると、飲んでくれる? と言う声に促されて、唾液と混じり合ったモノをゴクリと飲み下した。

「シアン、私にもさせて、そして飲ませて」

 グランは僕の体を軽々と持ち上げると、自分の顔にペニスを押し付けさせる様にベッド ヘッドを掴ませて、グランの口へと入れさせた。

「んぁ、あ、」

 気持ちいいのと、グランの口に入れてる罪悪感が余計に興奮を誘う様だった。

「可愛い、シアン、気持ちいいってペニスが言ってる」

 根元ギュッと握られてイきそうになっている快感をはぐらかされた。

「あ、やぁ、ん」

 もっと欲しい、もっと、もっと!
 無意識に腰を振る様に動かしていたのに気づいたのは、お尻の穴にグランの指が押し込まれたからだった。

「ひぁ、」

 ぐちゅ、と穴に一本指が挿入され、中をぐりぐりと弄り回された。

「痛い?」

「ううん、へん、」

 時々慰める様に僕のペニスを舐めてくれ、その度にお尻の中をグチグチと弄られる。

「あ、もう」

「ダメだよ、シアン。
 ここはもっと解さないと」

「だって、恥ずかしい」

「愛し合うのに、恥ずかしい事なんかないよ」

「でも、そこは汚いもの」

「全然、だってシアンたら、自分で綺麗にしてしかもちょっと柔らかいよ?
 いじった?」

「ひゃぃ、あ、だって、だって、するって言ってくれてたから」

「うん、でも、次は全部私がするからね。
 お尻の中を綺麗にするのも、解すのも、夫の役目だし、奥さんは気持ち良くなるだけで良いんだから」

「や、やだ、僕だって、だ、旦那様を、気持ち良くさせたい!」

「可愛い、大好き! シアン」

「指増やして」

「いいよ、私も早く入りたいから」

 ぐちゅっと一旦引き抜かれた指が次には結構な質量を持って入ってきた。

「あ、んん、ん」

「大丈夫?」

「へーき、もっと、して」

 少し乱暴な感じで、中を掻き回す指が、前立腺を刺激すると、背中と尾骶骨のあたりがビリビリとし、ペニスは電気が走った様な刺激を受けてピュッと精子を出してしまった。

「シアンの中はここが良いんだね?」

「ぅん」

 グランの口元に白濁の液体が飛んで、綺麗な顔を汚してしまった。

「ごめん、顔」
「ふふ、苦いね」

 そう言いながら、口元を舌でペロリと舐めて、残ってる僕の中を吸い上げた。

「んん、ん」

「良い? このまま私の上に腰を下ろして、入れられる?」

「ん、やる」

 快感の波が過ぎても頭の中は、更に強い刺激を求めていた。

 



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