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マナイ、キレる
しおりを挟む「咲季ちゃん、ステータスを見ましょう
そうしたら、もっと詳しく分かると思うから」
ステータスを可視化した。
種族 特殊属子豚科人〔成体〕
妊娠中(59日)
称号 白闘王の伴侶
神の末席
世界の母
白闘王に愛されし者
神の祝福
神の代行者
神の愛し子
鳳凰于飛
Lv. 999∞
HP 999999∞
MP 999999∞
スキル 暴食 愛玩 蹄の渾身一撃 痛覚耐性 衝撃耐性 水耐性 嗅覚 言語理解 苦痛耐性、心理耐性 格闘 怒りの鉄槌 風牙 愛を貫く者〔愛に殉ずる者〕意思疎通 解読 終焉 世界を穿つ者
特殊スキル 羽化 ゆびきりげんまん 擬態 神の怒り 天罰
あれ、豚から子豚になってる。
これって子豚から大きくならないって事かな?
神の末席も…
「な、なんですか、これは」
マナイが微かに震えながら聞いてくるから、僕のステータスだよって。
あ、そういえばすべてがMAXになったはずだったけど、お尻についてるマークは!!
どっかの暴走族みたいじゃないか!
「そういえば、私のも後ろにマークが入ってたな」
「あれ、更にプラスって意味ですよ。
足すって記号なんで」
「咲季のは何かちがうよ、それに神の末席?」
「そんな事より、今59日って!!!
いつ生まれてもおかしくない状態だって!!!!」
あ、キレた。
マナイってキレるんだ。
「咲季ちゃん、お腹痛いとかない?」
「えっと、胃が気持ち悪いかなって
なんか昨日からずっと、もやもやしてる感じで
詰まってる感じもするんだ」
「ワイス!!!!」
マナイが凄く焦ってるし、何事コレ?
「浴室を産室にするから、結界張って!
使用人たちに警戒をさせておいて。
トリシュは治癒魔法を連続掛け出来る用意。
最低でも10回、トルク兄様も治癒と清浄魔法を連続掛けで!
透過魔法は、ロゲル兄様が出来るね、
呼んで!!
今すぐ!
早く準備!」
急にバタつき始めて言われるがまま、トリシュとトルクは魔法陣を組み上げ始めた。
10回連続って事は相当な負担だろうし、僕だけが何もせずにポカンって感じだった。
呼び出された人以外に、シャズにお父様も来た。
アンタら仕事はよ?
ロゲルが割とのんびり来たら、マナイからめっちゃ罵倒されて、ビビりながら透過魔法を使わせた。
僕のお腹の中のシルエット確認って、これレントゲン?エコー?じゃん。
「咲季ちゃん、お腹の子は二人?かな、いや、三人?いるみたいだけど
種族は分かんないなぁ
重なってるし、」
「え、なに、生まれるの?」
ロゲルが期待してる感じでマナイに聞くと、僕が鈍感だの、ぼんやりだの言われ放題言われて、陣痛が弱いって言ってた。
「咲季ちゃん、陣痛までぼんやりなんだ」
「え、ぼんやりしてないよ、僕!!」
「ぼんやりです」
って、ワイスまでが声を揃えて答えてた。
「僕ってそんな評価なの?」
うんうんって。
「魔力循環させて、お腹の子たちが出やすいようにしましょう」
マナイが僕の手を握り、その反対をシャズが握ってさっきやったような感じで強い圧が掛かった感じがした。
何かが押し出される感じ。
お腹の辺りをめぐるときに、ズクッて痛重い感じがした。
「うーん、腰が重くて痛い感じが」
「やっと、少し陣痛が始まったね」
もう一度って言われて、同じことをしたけど、今度はすぐに痛重い感じが連続で来た。
「ぐ、気持ち悪い」
「痛すぎて吐き気がしてるの?」
痛みが重くて深くて変だった。
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