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天界よいとこ一度はおいで
接触
しおりを挟む「僕は頼まれただけだから!
お前達なんか、興味もないよ!!
ばーか、ばーか!」
吐き捨てるように悪態をついてまた、店の方へ駆けて行った。
「おい!
頼まれたって、誰にだよ?!」
その後をガレオスが追い掛け、追いついた先にはあの天使が人間のふりをして立っていた。
「ごめん、失敗しちゃった。
でも、こいつら来たよ、だから、お願い」
そう言って抱きつくと、その口に深くキスをした。
無表情のまま、その天使はこちらを見てされるがまま、相手の劣情だけを誘うキスをした。
「行こう、ノエ」
ガレオスが俺の肩を抱いて歩き出し、飴屋も市来も俺を囲むように後ろからついて来ようとした時、天使が初めて声を発した。
「ノエ、という奴
お前と話がしたい。」
「あかん、ノエちゃんはお宅らとはちゃうねんで。
いい加減にしいや」
市来が普段からは考えられないほど凄んだ。
「邪魔だ、どけ」
ダメ!
力の差がありすぎる!
「やめて!」
市来と天使の間に入り込み、天使の振り払おうとした腕を、わざと止めずに当たり、後ろへ飛ばされた。
ガシャーン!
積んで外に出ていた空いた酒瓶ケースに突っ込み、派手に割れてくれた。
幸いにも着ていた服が犠牲になったおかげで、酷くは無かったけど所々切り傷が出来ていた。
ファンデーションで誤魔化せば、差し支えないだろう。
「ノエ!
大丈夫かい?!」
飴屋が酔いも醒めた顔をして起こしてくれた。
「お前!」
ガレオスが殴ろうとしたのをまた、止めに入るハメになった。
「だから、やめてって!」
その腕にしがみ付いて、制止した。
体重も軽けりゃ身長もたいしたことない165なんで、大抵の成人男性より小さい。
ガレオスの見上げる程の体躯に怯まなかったのは、少しだけ好きな人に似ていたからだ。
守ると決めたあの人に。
「離せ!ノエ!」
「ダメ!」
絶対に殴らせない。
「ガレオス!
落ち着いて!
俺は大丈夫だから!」
酔いのせいもあるだろうけど、気の昂りが中々収まらず、フーフーと荒い息を吐いていた。
「アンタも!
俺に何の用だよ!
用があるならこんな事するな!」
腕にしがみついて制止させたまま、相手に向かって怒鳴った。
「ここで話して良いのか?」
脅す様に確認してきた。
ここでダメだと言っても、俺の今の生活は脅かされるだろう。
どちらに転んでも、今の生活は手放さなければならなかった。
くそっ!
「ガレオス、俺話してみるから」
「そんなの危険じゃないか!
俺も行く!」
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これでまた、違う街へもしくは違う国へ行かないといけないだろう。
せっかく、役もらえてたのにな。
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