神獣ってモテますか？(モテないゲイは、魔法使いを目指す！@異世界版）

異世界は続くよどこまでも

26

「アキの母君は、やはりアキにそっくりだな。
　胸を張ってる辺りなんか、本当にそっくりだ」

タロー様はいつもチカちゃん達を自慢する俺の事を言ってるんだってわかった。

「のう、母君
　アキは貴方にそっくりだ。
　こんなにいい子を私にくださって感謝しておる。
　だから、この世界でゆっくりアキと生きてくれないだろうか？」

ん？
今だって生きてるよ。

「そうだな、向こうの世界に体を置いて来てるし、
　いっそこっちでアキや、私たちと暮らせばいい」

「あ、そういうこと！」

「それにな、こんな若くて綺麗なのに申し訳ないが
　孫の面倒を見たりできたら、いいんじゃないかなぁ、と。」

「はぁ？
　何それ！
　どっかで浮気でもしてたんだ。」

「いやいや、違うぞ！
　アキと私の子だ！」

ナニ頭湧いてんの？

「アキ、オプスクリタスが言いたいのは
　神の神力が混ざると島が誕生したり、
　別な神が生まれたりする。
　そちらの世界でも神話があるだろう？
　あれと同じだよ」

「えぇ？　
　俺、産めないよ！」

無理に決まってんじゃん！

「お腹が大きくなる出産とは違うよ。
　アキが聖獣を作り出したように、
　オプスクリタスの神力とアキの神力を
　体で混ぜ合わせるって言うのが近いかな。
　可愛い子が生まれそうだな」

まぁ、チカちゃん作った時の感覚か～
なら、まぁ、チカちゃん達も俺の子供ってことかな？
あれ？
そうすると、俺、連れ子がいたって事？
笑っちゃうなぁ。


「母君も、アキの子を見たいであろう？」

びっくりした顔で、俺たちを見たけど、すぐに満面の笑顔で、うんうんって頷いた。

「アキの子ね！！
　私頑張ってお世話するわよ！
　アキを育てられなかったんですもの！
　ね、アキ、いつ？」

「ぶはっ！！！
　そっくりだわ！！
　間違いなく、親子だの！」

タロー様、笑いすぎですよ。

「では、母君の体をこちらに運ぶか。　
　それには、フィルがやるしかないな
　連絡をしてみるか。
　あまり気は進まんが」

お母さんもこっちで一緒に暮らせたら、嬉しいなぁ。
孫云々の話は置いといて、だけど。




フィルに神様が持たせた鏡と同じ物で、フィルを呼び出した。

それを見ていたお母さんが、興味津々で覗いてた。

「ねぇそれ、まるでひみつの〇ッコちゃんみたいね！
　テクマクマヤコンって、お母さんも子供の頃よくやって遊んだわよ」

え～っと、そのアニメ、さすがに俺知らないんだけど。
結構、というか、案外、お母さん驚いたりしないんだね。


「フィルと繋がったが、様子がおかしい」

神様の鏡を覗くと、俺によく似た男の人がガタイのいい人たちに守られて、フィルに何か言ってた。

「解！！」

え？叔父さん？