神獣ってモテますか？(モテないゲイは、魔法使いを目指す！@異世界版）

異世界来ちゃったのかな？

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「神よ、構いませんよね？
　騙すわけではなく、愛を交わしたいと思う事は、アキ様のためにも必要です。
　手っ取り早く自覚させないと、この子何しでかすか、分かりませんよ。」

「まあ、赤ちゃんのままでも可愛いんだけど、やっぱり愛し合うには大人がいいからね。
　フェースライザーが言うことにも一理あるね」

神様は自分の頭をガシガシしながら、ちょっと眉間に皺を寄せてた。

「アキ様、今日は私と眠りましょう。」

「うん、分かった。」

「いい子、アキ様が大好きですよ」

ラシルに撫でられながら目元にキスをされた。

「では、明日からね順番を決めねばなりませんね。」

ラドルが、ちょっとだげ、ギリギリと歯を食いしばってたけど、周りはそれ以上に眉間に
皺が寄ってた。

火の精霊ラゼルが挙手した。

「はーい、公平にくじ引きにしましょうよ。」

原始的にくじ引き。

誰が作ってもダメそうだけど。

「アキ様に作ってもらいましょう。
　それなら公平でしょ？」

それなら、とみんなが納得した。

あれ？神様もこれに入るの？

「神様も？ですか？」

「当たり前だろ。
　アキは私の可愛い大事な子なのだから」
　
なんか面白い。




紙、一枚一枚に、2から8までを書いて適当なツボに入れてみんなに回した。

くじを引く順番でまた揉めて、ジャンケンをする精霊王と神様に笑えた。

ジャンケンするって、なんかイメージが！

いいのか、これで！？

神様まで加わってるし！！






一悶着あったけど、順番が決まりました。

精霊王も人の子だったからなのか、凄く身近に感じた。

1番目は風の精霊王、ラシル
2番目は火の精霊王、ラゼル
3番目は光の精霊王、ラザル
4番目は大地の精霊王、ラドル
5番目は神様、これに凄い不服を唱えてました。
6番目は金の精霊王、ライル
7番目は水の精霊王、ラバル
8番目は木の精霊王、ラゲル

これ、俺にとっては凄く気持ちが楽。
こんな順番を決めないと俺は安心してみんなのとこに行けないんだ。
理由を作らないと、約束がないと勝手に会いに行ったり出来なかったから、この約束事は俺にとって、理由ができるのは助かった。　

信じるとかじゃなくて、いらないって言われても縋ったりしないでカッコよくいなくなれるようにしておきたかったから。

勘違いしないように、調子に乗らないように。
それが、凄く辛いけど、良いことだと思うから。
みんなの幸せを邪魔したくなかった。

お母さんを見つけて、救ってあげられたらどこか遠いとこにいくつもり。
今は、チカちゃんもスズキくんもいるし、寂しくないしね。