モテないゲイは、魔法使いを目指す!

ビーバー父さん

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93※無理矢理表現あり

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薄暗い部屋でベッドに押しつけられ、一纏めにされ掴まれた手首が痛い!
キモチワルイ!

下半身は剥き出しだし、口を舌で蹂躙されても気持ちよくも無い!

「痛い、痛いから」

「痛いのもイケそうじゃない?」

多分、笠木は覚醒剤を自分でも使ってるんだ。
言動が段々と狂気でおかしくなってる気がする。

手首を掴まれたまま、馬乗りになり俺のシャツを引き裂いた。

「あー、これじゃあ、ちゃんと見えないよ
 せっかく、伴の裸を見るんだから全部脱がさないと」

ベッドのヘッドセットから見慣れない形のナイフを出して、体に纏わりついていた服も切り裂いた。

「服はもう着なくていいし、
 あ、どっかに行く時は俺が選んだ服ね」

裸なら逃げ出せないと思ってるって事か。

裸にされた所で、電子音が鳴り響いた。

電話に出てくれたら隙が出来るかもしれない。

俺の顔のすぐ脇にナイフを突き立てて、尻ポケットから、スマホを取り出した。

舌打ちをしながら、あいつかよって。

「もしもし?」

『あ、俺だけど、時間空いたから今からいくねー』

「今、取込み中だw
 これから、天使ちゃんと天国の様なセックスするからさー」

『え~、もう向かってるし~!
 じゃあ、混ぜてよ!
 俺も天使ちゃんとヤリたいわ』


漏れ聞こえてくる声に、吐き気がした。
アフィニティさんの声…。

やっぱり、付き合ってたんだ。

俺の情報、ダダ洩れだったって事か。


「えー、まあ、いっか
 天使ちゃん、きっと二本くらい入る様に開発されてるっしょ。
 入らなくても、突っ込むけどね
 ぎゃはははは!
 早く来いよ、30分だけ待ってやるよ
 それまでに、穴を緩めといてやるから、一気に突っ込もうや!」

ラリってるって言うやつなのかもしれないけど、目の焦点も怪しいし、怖い。

『わかった、あと10分くらいで着くから、待っててよー
 絶対だからね!
 一緒に突っ込んで、鳴かせるんだからねー!』

「お、10分か、なら早く緩めとかないとな!」

へらへら笑いながら、段々と笠木が壊れて行ってる気がする。

『もうすぐ着くよー
 いま、天使ちゃん、どうなってんの?』

「いま、マッパにしたとこ、傷がなー
 結構あってさー
 上書きしなきゃ、ダメじゃね?
 あのクソ、下手な傷にしやがって」

笠木が、俺の顔のすぐ横にあるナイフを抜いて、脇腹辺りをなぞり始めた。

こんな傷跡が無ければ、綺麗な体だったんだろうな、と呟いた。

チグハグな言葉を繰り返す。

「笠木、薬なんかに負けちゃダメだよ!
 俺が好きって言ったなら、薬なんか使うのやめてよ!」

これ、なんか抱かれる前提になってる。
違う!
そうじゃない!

「笠木は凄いできる奴で、俺だって憧れにも似た気持ちに一瞬はなったことあるから
 こんな事したら、人生終わっちゃうよ!」

「お前より上に行くために、どんだけ汚いこともやったと思ってんだよ?
 何にも知らないで、サラッとこなすお前が、凄く憎かったよ。 
 でもその分、スゲー好きだ。
 抱いて、抱いて、抱き潰す!
 俺だけに、ぐずぐずに溺れさせたいんだ」

這いまわる舌が、俺のおちんちんを舐めた。

「あ!、ヤダ!、ダメ!」

擦られたときは大丈夫だったけど、口の中はダメ!

気持ちよくなる!
悔しい!

「助けて!!」

「ほーら、硬くなってきた」

いつの間にか、掴まれてた手が外されて、自由になっていた。

気づかなかった。


どうにか体を起こして笠木の体を退かそうとしても、おちんちんが口の中にいてどうにもならない。

「ヤダ、やだ、やだよぉ」

背中を叩いても、握力の出ない拳ではぺチぺチと音がするだけだった。

ニヤッと笑って顔を笠木が俺を見た時、インターフォンが鳴る音がした。
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