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86 鋭意更新中。
しおりを挟むアフィニティさんの言動が少し引っかかる。
俺を心配しての言動にしては、あまりにも、緊張?しすぎている気がした。
「今まで、最初のご注文のアフィニティさんって呼んでましたけど、宜しければお名前を教えて貰えませんか?」
「あ、いやアフィニティでいいよ。
恥ずかしいしね。」
「えぇ~、残念。
せっかくのご縁だから、と。」
わざと茶化してみたけど、反応薄いな。
気にしすぎかな?
「かいく~ん!
こっち、オーダーとって~」
ちょっと!スーツのいい男達が、なよってるのは!w
「アフィニティさん、すみません、まだ字がうまく書けないので、時間がかかってしまいますから、ご注文は早めにおっしゃってくださいね。」
そう言った時、動揺してた気がする。
「あ、わかった。」
オネェ達の席に行くと、腰にギュウって抱きつきながら、コソッと言われた。
あの人、変よ、と。
「んー、そう思いますか?
俺も、ちょっと気になってたんですよ。」
「俺たちが、探れるかも」
「え、危ない事はだめですょ。」
オネェ達が協力って言うのは有り難いけど、他の人を巻き込みたくないし。
「あのね、名前だけ分かればいいんだけど、アフィニティさんとしか呼ばせてもらえないんだ。」
「ノンケでもなさそうよね?」
「んー、初めての時、俺なんとなく口説かれたから、微妙?」
「く、どいた?」
「まあ、最初の挨拶みたいな?」
笑って言うと、ピシッってグラスにヒビが!!
ヤバイ!なんで?!
「ふーん、そうなんだ。
かいくん、口説いてもいいんだ。」
え?いや、そこ?
「もう、冗談ばっかり。
グラス、ヒビ入っちゃいましたよ。
交換しますね。
何飲みますか?」
「かいくん、結構、俺マジだから。
マスターとか、ユウさんとか、かいくんの旦那さん達いるけど、俺、本気だから。」
いやいや、どうしちゃったの!
俺と同じで、一志さんラブだったんじゃないの!?
「えっと、俺、割とピッチ扱いでしたよね?」
「あれは!
勝手に吹き込まれた事を信じてしまった、俺が悪い。
いまなら、かいくんがそんな子じゃないって知ってるから。」
なんか、申し訳ないな。
「まずは、自己紹介から始めましょう
俺は、解答の解って書いて、さとるです。
お店では、カイで通してるけど。」
「俺は、リストランテでカメリエーレをしている、太田 仁巳です。」
綺麗な笑顔で名乗られて、ちょっとドキドキしちゃった。
ひとみちゃんかー。
ひとみちゃんとは呼べないけどな!
「ステキな名前ですね。
ひとみさん、可愛い。」
カメリエーレってなんだろ?
「あ、あたしは、晴翔よ」
初めての時に一志さんに提供して欲しいと言った人ははるとさんか。
少し小柄なヤンチャ坊主的な感じ。
「私は、白兎です。」
しろうさんは、あんまり喋らないんだよね。
「3人ともカメリエーレ?なんですか?」
「そうよ、男性給仕ね。」
はるとさんがイタリアのリストランテとトラットリアの違いみたいなのを軽く教えてくれた。
あの店、結構、高級店だったんだ。
「では、御三方、改めて、解です。
末長くよろしくお願いいたします。」
「なんか、嫁に来てくれるみたいだな」
ひとみさんが頬を赤らめて、目を細めた。
いやいや、ここにもイケメンいたわ。
しかも、細身マッチョ。
て、何故口説かれたの?俺。
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