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しおりを挟むうちのビルに着くと海江田さんの車とうちの車を地下駐車場に入れるために裏手の道を進んでいた。
そこで、連絡が来て、盗聴器とかの確認をしたいからこのまま待機して欲しいと。
もし、盗聴器があった場合、帰ったことが分かるのはあまり良くないと言われたので、ビルには入らずに近くのコインパーキングに入れることにした。
朝早くからだったけど、誰もご飯を食べていないのは、やっぱり二人に多くの負担をかけている。
「ね、盗聴器の確認が済んだら、
俺がご飯作るよ。
みんなで食べよう!」
「そうだね、奥さんの手料理だ
何作るの?」
「一志さんと侑士は何が食べたい?
なんでも、は無しだからね!」
「そりゃ、ねぇ?」
なに2人でニヤニヤしてんだよ!
それ、絶対違うもの食べたいって言うパターンだろ!
「今食べたいものならあるんだけどな~」
なに!そうきたか・・・
「いま、手持ちに食料はないから
買いに行かなきゃだめだね」
わざと外してみる。
「あ、一番後ろの後部座席に積んであるから、そっちで探してみて」
え?そうなの?
いつ買ったんだろう。
アルファードって3列シートで一番後ろも結構荷物入るしいいんだよね~
エグゼクティブラウンジシートって言うの?凄い稼働域広いんだよ。
「分かった、ちょっと待ってシート動かすから」
「あ、やってあげるよ。
ちょっと避けてて。」
運転席と助手席の間から後ろの席に侑士が来た。
シートを動かし始めてるのを見てたら、ん?
なぜフラット?8人乗り仕様だけどさ。
背もたれ倒さなきゃ後ろ見れないほどちっちゃくないんだけど!
「さぁ、できた」
「そんなに小っちゃくないから、倒さなくても探せるよ!」
もうって言ってたら、侑士に脇を丸太みたいに抱えられてシートに押し付けられた。
あ、これ、やばいやつだ!
「んむぅ~、あん!」
「さとるはやっぱり残念なほど素直だよね」
クスクス笑いながらまさぐられた。
「本当に、可愛くて仕方ない」
一志さんもスイッチが入ってるし!
ここ、外のコインパーキングだよ!
「外、見えちゃう!」
「この後部座席は中が見えないスモーク貼ってるだろ?
中からは見えるがな」
「前から見えちゃうよ!」
「だから小さくなっててね。
可愛い姿が見えちゃったら恥ずかしいよね?」
「それに、車が揺れたらナニをしてるかわかってしまうな」
「~~~!!!
むー!」
もうすでに下半身丸出しにされてるし!
「あああああん!ん!
にゃー!だめぇ!」
「しー、声も聞こえちゃうよ」
両手で口を塞ぐけど、あ、挿れる気だ。
てか車にローション完備っておかしいから!
汚しちゃうし、警護の人たちもいるんだし、ダメだよ!
「んんんぐっぅぅぅぅぅんん」
ああ、2人とも挿れてきた。
「挿れるだけ、動かないから、ね?」
「俺も動かないから」
もう、ばかばかばか!
動いて、よ。
ピリリリリ♪
一志さんのスマホが鳴った。
「もしもーし?
おう、着いたか。
コインパーキングにいるから
隣に止めろ」
え!!!
やだやだやだ!
首をめっちゃ降った!
隣に車が入ってくる気配がして、もう、ダメだと思った。
その時、2人がズルッとお尻から出て行った。
俺は、力が抜けてカエルが潰れたみたいな恰好で、お尻を上げたまま気を失いかけた。
ウェットティッシュでお尻を拭かれたり、濡れたおちんちんを拭かれたりされても、動けなかった。
されるがままで、服を着せられて、横抱きで車から降ろされても何一つ抵抗できなかった。
涙が滲んでたと思う。
運ばれてる間も声は聞こえるけど、なんだか夢の中のようだった。
海江田さんが一志さんと侑士にあきれた顔をした。
「お前、そんな奴だったっけ?
この短時間で、この子食っちゃうほどケダモノなの?」
「さとるはやっと、本当にやっと、俺のものになってくれて
全部の初めてを俺にくれた子なんだよ。
こんなに可愛くて、綺麗なのに、誰にも見つからない子でいてくれたんだよ
でもすぐ逃げちゃうんだよ」
「兄貴、さとる貸して」
「侑士、お前もそんなんじゃなかっただろ?」
「こんな小っちゃい身体で、俺を守るために命まで張ってくれた子なんだ。
それなのに、すぐ逃げて行こうとする。
だから俺たちはこの子を逃がさないために、
雁字搦めにして、ぐずぐずに甘やかして、
戸籍も俺たちの者にして、どこにも行かせない」
「お前ら、怖いぞ
まぁ、この子確かに可愛いよな。
全部初めてって言った?よな
この子ゲイだろ?」
「ゲイでモテないって思いこんでたからね。
それも、ストーカー対策で、お義母さんとお義姉さんが仕込んだ変なファッションでさ
素直にずーっとそれでいてくれたんだよ。
だから、誰も気づかなかったんだよ。
こんな可愛い子なのに」
「俺は店に入ってきた時から、分かってた。
だから、誰にも触らせないように守ってた」
「面白いな
へぇ~、初めてか」
「可愛かったぞ。
キスもしたことなくてな」
「えぇ!?
それ!聞いてない!」
「全力で土下座する勢いで、キスしたら
ちゃんと好きな人としなきゃダメだって言われた」
「この子、本当にいい子だな」
「俺がどんなに好きだ、愛してる、籍入れてくれ、店もこっちの田舎で一緒にやってくれって言っても
まるっきり信用してくれなくてな。」
「当たり前だろ、俺たち最低なことしたんだし
今だって、俺は怖いよ。
あんなさとるの姿も、俺たちの記憶を無くした姿も見たくない。
このこめかみの傷跡だって、兄貴のせいだしな」
「あぁ、だからお前もいることを許したんだ。
気づかない部分を補えるように」
「ひど!
でも、今はさとるがちゃんと俺を選んで、愛してくれてるのが分かってるからいいや」
「こんな子いないよ。」
「そうか、じゃぁ俺も全力で守ってやるよ。
この子を狙うやつらから」
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