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ハートのハート
「なんね、あんたのその傷!
なんで、増えとるん?」
まぁ、そうなるよなー
全然、傷が減らないって普通じゃないよな~
「母さん、この人、殴られに来たけん、ぐーぱんしたってw
兄ちゃんのケガ、この人の元カレが兄ちゃん殺す勢いで襲ったらしいけん。
俺も殴ったし。
な、構わんのやろ?」
簡潔すぎ!
色々あったし!
記憶失くしたって言ったら、母さんキレるどころじゃないわ。
ヤメとこ。
航の説明が一番いいかも。
「お母さま、この度は解君を私のせいで大変な傷を負わせてしまい、大変申し訳ありません!」
「やっと、名前呼べたんね?
解、この人でよかけんね?」
「この人じゃなきゃ、ダメなん!
かずしさんしかだめなんよ」
「そうね」
独特のイントネーションで母さんが笑った。
「あり・・」
ありがとうって言いかけた時、かずしさんの腹に一発入った。
そうだね、うん。
母さんだもんな。
母さんの正拳突き、久々に見たわ。
不意打ちだったから、マッチョな筋肉も力抜いてたよね~
グフって、グフって言ったよ!
綺麗な突きでした。
「姉ちゃんにも殴られとき
覚悟はしてきたけん、ここにいるんやろ?」
しばらく腹を押さえて、ふーふーって息をしてたかずしさんが、冷汗出しながら
にっこり笑った。
「ありがとうございます。
解君を一生大事にしますので、入籍をお許しください!」
え、ここで言っちゃうの!?
急に、カーッて体温が上がるのがわかった。
「あ、あの、俺も、かずしさんの名字になりたいんだ!」
母さんも、航も、嫁さんも、( ゚д゚)だったけど。
「あら、そうじゃなきゃ許さんけん」
母さん・・・
「あとね、この子の傷、死ぬ気で綺麗にせんと、次は下使い物にならなくするけんね。」
笑顔が怖かった。
「はい!、もちろん!
本田家の全財産をつぎ込んでも治します!」
大爆笑だった。
俺、母さんの息子でよかったよ。
「まぁ、遠いところから良く殴られに来たね~
お義兄さん、いい男捕まえたんね~」
ありがと嫁さん!
洗礼は一通り終わった、いや、終わってない!!!
姉さんがいた!
「母さん、姉さんは?
まだ、帰っとらんの?」
「おるよ。
奥でごちそう作ってるけん
あがりぃ」
田舎らしい広い玄関から、上がった。
「解~お帰り~
なに!それ!
さっきから母さんが騒いでたんは、これのせいなん!?」
美人が怒ると、ものすごく怖い
しかも、揚げ油が!
「姉さん、危ないけん、落ち着いて!」
嫁さんが、姪っ子を弟に預けて、姉さんにかわります~って菜箸を引き取った。
「あんた、誰ね?」
「はい、本田と申します。
私のせいで、解君が傷を負いました。
必ず傷は綺麗にして見せます!
どうか、入籍をお許しください!」
母さん以上の正拳突きが入った。
多少は腹筋に力入れてたんだろうけど。
急所に的確に入ったらしく、グッってやっぱり言った。
「姉さん、これ以上は止めてあげて。
俺の大事な人だから。
これで俺捨てられたら、姉さんを一生、恨むけんね!」
仁王の形相で、振り向かれた。
怖い。
ごめん、かずしさん、怖くて無理だわ。
「解!この人でいいんね?
泣きついてきても、知らんけんね?」
「はい!」
即答した。
「バカな子やけん
よろしくお願いします」
姉さんが、かずしさんに頭を下げた。
「一生、大事にします!」
ううう、嬉しいよ~
涙がボロボロ出た。
こんな日が来るとは思ってもいなかった。
一生、ひとりで魔法使いやってるんだって思ってた。
「なんね、あんたのその傷!
なんで、増えとるん?」
まぁ、そうなるよなー
全然、傷が減らないって普通じゃないよな~
「母さん、この人、殴られに来たけん、ぐーぱんしたってw
兄ちゃんのケガ、この人の元カレが兄ちゃん殺す勢いで襲ったらしいけん。
俺も殴ったし。
な、構わんのやろ?」
簡潔すぎ!
色々あったし!
記憶失くしたって言ったら、母さんキレるどころじゃないわ。
ヤメとこ。
航の説明が一番いいかも。
「お母さま、この度は解君を私のせいで大変な傷を負わせてしまい、大変申し訳ありません!」
「やっと、名前呼べたんね?
解、この人でよかけんね?」
「この人じゃなきゃ、ダメなん!
かずしさんしかだめなんよ」
「そうね」
独特のイントネーションで母さんが笑った。
「あり・・」
ありがとうって言いかけた時、かずしさんの腹に一発入った。
そうだね、うん。
母さんだもんな。
母さんの正拳突き、久々に見たわ。
不意打ちだったから、マッチョな筋肉も力抜いてたよね~
グフって、グフって言ったよ!
綺麗な突きでした。
「姉ちゃんにも殴られとき
覚悟はしてきたけん、ここにいるんやろ?」
しばらく腹を押さえて、ふーふーって息をしてたかずしさんが、冷汗出しながら
にっこり笑った。
「ありがとうございます。
解君を一生大事にしますので、入籍をお許しください!」
え、ここで言っちゃうの!?
急に、カーッて体温が上がるのがわかった。
「あ、あの、俺も、かずしさんの名字になりたいんだ!」
母さんも、航も、嫁さんも、( ゚д゚)だったけど。
「あら、そうじゃなきゃ許さんけん」
母さん・・・
「あとね、この子の傷、死ぬ気で綺麗にせんと、次は下使い物にならなくするけんね。」
笑顔が怖かった。
「はい!、もちろん!
本田家の全財産をつぎ込んでも治します!」
大爆笑だった。
俺、母さんの息子でよかったよ。
「まぁ、遠いところから良く殴られに来たね~
お義兄さん、いい男捕まえたんね~」
ありがと嫁さん!
洗礼は一通り終わった、いや、終わってない!!!
姉さんがいた!
「母さん、姉さんは?
まだ、帰っとらんの?」
「おるよ。
奥でごちそう作ってるけん
あがりぃ」
田舎らしい広い玄関から、上がった。
「解~お帰り~
なに!それ!
さっきから母さんが騒いでたんは、これのせいなん!?」
美人が怒ると、ものすごく怖い
しかも、揚げ油が!
「姉さん、危ないけん、落ち着いて!」
嫁さんが、姪っ子を弟に預けて、姉さんにかわります~って菜箸を引き取った。
「あんた、誰ね?」
「はい、本田と申します。
私のせいで、解君が傷を負いました。
必ず傷は綺麗にして見せます!
どうか、入籍をお許しください!」
母さん以上の正拳突きが入った。
多少は腹筋に力入れてたんだろうけど。
急所に的確に入ったらしく、グッってやっぱり言った。
「姉さん、これ以上は止めてあげて。
俺の大事な人だから。
これで俺捨てられたら、姉さんを一生、恨むけんね!」
仁王の形相で、振り向かれた。
怖い。
ごめん、かずしさん、怖くて無理だわ。
「解!この人でいいんね?
泣きついてきても、知らんけんね?」
「はい!」
即答した。
「バカな子やけん
よろしくお願いします」
姉さんが、かずしさんに頭を下げた。
「一生、大事にします!」
ううう、嬉しいよ~
涙がボロボロ出た。
こんな日が来るとは思ってもいなかった。
一生、ひとりで魔法使いやってるんだって思ってた。
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