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アメジストのハート
半パンしか履けないから、ちょっと笑える。
なんか高校生みたい。
27歳の高校生って、ドラマの俳優でもやらんだろうよ。
上はやっぱり、マスターのシャツ。
マスターが着せてくれた、ふふふ。
嬉しい。
ちょっとだけ、この距離に慣れてきててマスターが触ってくれるのが嬉しい。
距離が近いっていう、なんとも特別感が嬉しい。
「ふふふ」
「なんだ?」
「うん、マスターと一緒にいられるの、嬉しいなって思ったん」
「マスター?だっけ?」
「かずしさん・・・」
照れる。
これ、慣れるとき来るのかなw
足元が寒くないようにって、長めのカーディガンで出る。
俺のじゃないから、長目になっちゃうの。
調子づいてる俺。
一番、幸せな時だった。
お店に明かりを入れたり、できることは手伝った。
おしぼりのチェックしたり、お酒の本数確認したりね。
開店と同時に、悪ノリさんが入ってきた。
「カイ君、もう大丈夫なのかい?」
「まだまだ、だけど。
退院はしました。」
「本当に、マスターとくっついたのか?
もう、俺の入る余地ない?」
ダメ出しするわけじゃないけど、俺がこの人を好きになる要素って何があるんだろう・・・?
「今は、マスターと一緒にいたいです」
「そうだ、さとるとは籍も入れる」
「そうか、カイくんじゃなくてさとるくんか・・・
そんなことも知らなかったよな。
お母さまに、名前も知らないくせにって言われても、諦められなかったよ。」
悪ノリさんも、悪い人ではなかったのかも。
ただ、方向性が、ガキだったんだな。
「そっか、マスターが嫌になったら、連絡して
いつでも飛んでいくから」
「それが本当になったら、怖いですよ」
笑えた。
普通に笑えた。
常連さんたちが何人かやってきて、謝ってくれたりした。
脱魔法使いって言いながら乾杯されたけど、まだまだ、魔法使い候補ですよw
「まだ、魔法使い候補なんで、そこは乾杯できません」
「え?! まだなの?」
「この体で、できるわけないだろ!
壊したら困るから、完治するまでは最後まで、しないさ。
それまでは、な」
ってもう!
凄い恥ずかしい!
色々笑いが起きたり、口笛吹かれたり大騒ぎだったけど、
楽しく終われたんだ。
だから、調子づいてたんだよな。
遅い時間にマスターの携帯が鳴った。
別に何とも思わなかったんだけど、珍しく外に出て行った。
俺は動けないし、みんなお客さんが自分でやってくれるから。
伝票だけはちゃんとつけてるからね。
マスターが戻ってきたから、アイスの伝票とかいろいろやることを伝えた。
肩さえ動かせればね。
これからは毎日一緒にお店に出るってことで閉店になった。
簡単なモップ掛けをしたり、マスターはグラスを洗ったり終いをやって、鍵をかけて出る。
明日は昼間のうちにアパートの解約やら、いろいろやることをマスターと一緒に動かなきゃ。
忙しいけど、嬉しい感じ。
一緒にいるってすごく心強かった。
半パンしか履けないから、ちょっと笑える。
なんか高校生みたい。
27歳の高校生って、ドラマの俳優でもやらんだろうよ。
上はやっぱり、マスターのシャツ。
マスターが着せてくれた、ふふふ。
嬉しい。
ちょっとだけ、この距離に慣れてきててマスターが触ってくれるのが嬉しい。
距離が近いっていう、なんとも特別感が嬉しい。
「ふふふ」
「なんだ?」
「うん、マスターと一緒にいられるの、嬉しいなって思ったん」
「マスター?だっけ?」
「かずしさん・・・」
照れる。
これ、慣れるとき来るのかなw
足元が寒くないようにって、長めのカーディガンで出る。
俺のじゃないから、長目になっちゃうの。
調子づいてる俺。
一番、幸せな時だった。
お店に明かりを入れたり、できることは手伝った。
おしぼりのチェックしたり、お酒の本数確認したりね。
開店と同時に、悪ノリさんが入ってきた。
「カイ君、もう大丈夫なのかい?」
「まだまだ、だけど。
退院はしました。」
「本当に、マスターとくっついたのか?
もう、俺の入る余地ない?」
ダメ出しするわけじゃないけど、俺がこの人を好きになる要素って何があるんだろう・・・?
「今は、マスターと一緒にいたいです」
「そうだ、さとるとは籍も入れる」
「そうか、カイくんじゃなくてさとるくんか・・・
そんなことも知らなかったよな。
お母さまに、名前も知らないくせにって言われても、諦められなかったよ。」
悪ノリさんも、悪い人ではなかったのかも。
ただ、方向性が、ガキだったんだな。
「そっか、マスターが嫌になったら、連絡して
いつでも飛んでいくから」
「それが本当になったら、怖いですよ」
笑えた。
普通に笑えた。
常連さんたちが何人かやってきて、謝ってくれたりした。
脱魔法使いって言いながら乾杯されたけど、まだまだ、魔法使い候補ですよw
「まだ、魔法使い候補なんで、そこは乾杯できません」
「え?! まだなの?」
「この体で、できるわけないだろ!
壊したら困るから、完治するまでは最後まで、しないさ。
それまでは、な」
ってもう!
凄い恥ずかしい!
色々笑いが起きたり、口笛吹かれたり大騒ぎだったけど、
楽しく終われたんだ。
だから、調子づいてたんだよな。
遅い時間にマスターの携帯が鳴った。
別に何とも思わなかったんだけど、珍しく外に出て行った。
俺は動けないし、みんなお客さんが自分でやってくれるから。
伝票だけはちゃんとつけてるからね。
マスターが戻ってきたから、アイスの伝票とかいろいろやることを伝えた。
肩さえ動かせればね。
これからは毎日一緒にお店に出るってことで閉店になった。
簡単なモップ掛けをしたり、マスターはグラスを洗ったり終いをやって、鍵をかけて出る。
明日は昼間のうちにアパートの解約やら、いろいろやることをマスターと一緒に動かなきゃ。
忙しいけど、嬉しい感じ。
一緒にいるってすごく心強かった。
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