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硬く張り詰めた股間をちらっと見て、僕もするって言うと、大丈夫だって言って見せてもさせてもくれなかった。
「ラグが自分で大人になったって思った時に、私としたいと思った時でいい」
「なんで?」
「快感に流されて欲しくは無いから、だ」
先生なんだよね。
「じゃぁ、僕から強請れば何でもしてくれるの?」
「内容と状況にもよる」
簡単に答えないところがゲオルグだよなぁって思いながら、抱きしめられてる状態でその膝の上に座った。
お風呂でちらっと見た持ち物はずっしりした感じで結構使ってる様な気がした。
「もう、僕以外を抱いたりしないで」
「当たり前だ!
私たちは恋人であり、結婚を前提としたお付き合いを始めたのだからな。
ラグこそ、無防備に温泉で裸体を晒さないでくれ」
お付き合いって、変なところで初心で真面目だなぁって思った。
「僕、この傷を治してもいいですか?」
「こめかみの傷はボンクラ王子に付けられたんだよな?」
コクンと頷くと、ゲオルグが治すと言った。
「髪も綺麗に整えよう、ラグはそのままで自由に生きて良い。
私が必ず守ってやるから」
「もっさりした僕は嫌?」
「違うな、もっさりじゃなきゃ生きられない自由じゃなく、ラグ自身の姿で生きる自由を与えたい、それだけだ」
どこまでも僕を守る、そして自由にする、それを第一に考えてくれたのはゲオルグだけだった。
「ね、美味しい物を毎日ゲオルグの為に作るね」
「私は素晴らしい伴侶を手に入れたな」
ゲオルグが、パパに挨拶に行かないとな、って言った時思わず笑ってしまった。
だって、挨拶に行くより多分だけど、もうこっちへ向かって来てるんだじゃないかなって思うんだ。
ロッシ家の影は優秀だからね。
「ゲオルグは空間移動を使ったから早かったけど、パパにはもう居場所がバレてると思うんだ。
多分、夜にはこっちに着くんじゃないかな?」
「そうか、ではお迎えしたら、挨拶をしないとな」
「頑張ってね、ゲオルグ」
ぎゅうって抱きしめられて、お前の為ならいくらでも、って言われて僕もぎゅって背中に回した手に力を入れた。
「ここには、見えない街と言うのがあって世界樹と繋がってる様なんだけど、ギルマスがお稚児さんになって、そこの始祖の直系の方に魔力供給をと言われ」
「しなくていいぞ」
僕の腰をぐっと抱いて引き寄せながら、悪態をついた。
だから僕は話題を変えてみたんだけどね。
「この髪型、変じゃない?」
「ラグ様、お美しゅう御座います!!」
「うむ、ラグ、チビたちが頑張った甲斐があるぞ」
ミワも緑頭もなんだが凄く嬉しそうだし。
綺麗に結い上げられて、ゲオルグが僕の為に渡したかったって言う髪留めなんかを使って、物凄く飾られた気がした。
「ラグ、綺麗だな」
「こんな格好も久々で、恥ずかしい」
傷はゲオルグが綺麗に治した。
僕がパパの腕を治した時の魔法を、見ただけで研究して出来るようになってしまったんだって。
正直、天才としか言いようが無かった。
「さて、私のラグをお稚児さんにしようとしたギルマスをぶん殴らないと気が済まないんでな。
少しだけ付き合ってくれ」
「いいよ」
ゲオルグが着てる黒を基調にした軍服風とは反対に、白を基調とした軍服風の様なお揃いのデザインの服を着せられた。
ここだけの話、まるで結婚式の衣装の様だった。
黒いマントの中に隠すように僕を抱き上げると、ゲオルグは宿を出てギルドへ向かった。
冒険者ギルドの扉を開けると、僕を抱いたままカウンターへ向かって言った。
「ギルマスはいるか?」
カウンターのお姉さんは余り表情も変える事は無かったけど、周りにいた冒険者はヒソヒソと何かを言い始めた。
「お待ちください、ゲオルグ様
ただいま他の方と面談中でございます」
「そうか、では待たせてもらおう」
朝来た時は気づかなかったけど、奥には食事が出来るスペースもあって、僕をマントの中から出して席に着かせると、その向かいにゲオルグも腰かけた。
「久しぶりだな、ゲオルグの旦那」
声を掛けて来たのはこの食事をする厨房を仕切っている人物の様で、にこにこと注文を聞いてきた。
「ラグ、昼は食べてないんだろ?」
「朝から食べて無くて、本当はここで登録したらご飯に行こうと思ってた」
お腹ペコペコだった。
「そうか、ここはラグの作る物ほどじゃないが、そこそこ美味いぞ」
「酷いな、旦那。
そっちの、」
店主?が僕を見た途端、息を止めて凝視してきた。
「ラグ、何を食べる?」
「ゲオルグの選んだおすすめでいいよ?」
そう言うと、あ、あ、とだけ言って下がって行った。
「?ゲオルグ、僕、変?」
「いや、可愛いし、綺麗だ」
髪とか飾り過ぎなんじゃない?
女性じゃないんだし。
「慣れてないから、ちょっとね」
横から流してある髪の先を、ゲオルグが弄んでその髪にチュッとすると、さすがに恥ずかしくなった。
「ラグが自分で大人になったって思った時に、私としたいと思った時でいい」
「なんで?」
「快感に流されて欲しくは無いから、だ」
先生なんだよね。
「じゃぁ、僕から強請れば何でもしてくれるの?」
「内容と状況にもよる」
簡単に答えないところがゲオルグだよなぁって思いながら、抱きしめられてる状態でその膝の上に座った。
お風呂でちらっと見た持ち物はずっしりした感じで結構使ってる様な気がした。
「もう、僕以外を抱いたりしないで」
「当たり前だ!
私たちは恋人であり、結婚を前提としたお付き合いを始めたのだからな。
ラグこそ、無防備に温泉で裸体を晒さないでくれ」
お付き合いって、変なところで初心で真面目だなぁって思った。
「僕、この傷を治してもいいですか?」
「こめかみの傷はボンクラ王子に付けられたんだよな?」
コクンと頷くと、ゲオルグが治すと言った。
「髪も綺麗に整えよう、ラグはそのままで自由に生きて良い。
私が必ず守ってやるから」
「もっさりした僕は嫌?」
「違うな、もっさりじゃなきゃ生きられない自由じゃなく、ラグ自身の姿で生きる自由を与えたい、それだけだ」
どこまでも僕を守る、そして自由にする、それを第一に考えてくれたのはゲオルグだけだった。
「ね、美味しい物を毎日ゲオルグの為に作るね」
「私は素晴らしい伴侶を手に入れたな」
ゲオルグが、パパに挨拶に行かないとな、って言った時思わず笑ってしまった。
だって、挨拶に行くより多分だけど、もうこっちへ向かって来てるんだじゃないかなって思うんだ。
ロッシ家の影は優秀だからね。
「ゲオルグは空間移動を使ったから早かったけど、パパにはもう居場所がバレてると思うんだ。
多分、夜にはこっちに着くんじゃないかな?」
「そうか、ではお迎えしたら、挨拶をしないとな」
「頑張ってね、ゲオルグ」
ぎゅうって抱きしめられて、お前の為ならいくらでも、って言われて僕もぎゅって背中に回した手に力を入れた。
「ここには、見えない街と言うのがあって世界樹と繋がってる様なんだけど、ギルマスがお稚児さんになって、そこの始祖の直系の方に魔力供給をと言われ」
「しなくていいぞ」
僕の腰をぐっと抱いて引き寄せながら、悪態をついた。
だから僕は話題を変えてみたんだけどね。
「この髪型、変じゃない?」
「ラグ様、お美しゅう御座います!!」
「うむ、ラグ、チビたちが頑張った甲斐があるぞ」
ミワも緑頭もなんだが凄く嬉しそうだし。
綺麗に結い上げられて、ゲオルグが僕の為に渡したかったって言う髪留めなんかを使って、物凄く飾られた気がした。
「ラグ、綺麗だな」
「こんな格好も久々で、恥ずかしい」
傷はゲオルグが綺麗に治した。
僕がパパの腕を治した時の魔法を、見ただけで研究して出来るようになってしまったんだって。
正直、天才としか言いようが無かった。
「さて、私のラグをお稚児さんにしようとしたギルマスをぶん殴らないと気が済まないんでな。
少しだけ付き合ってくれ」
「いいよ」
ゲオルグが着てる黒を基調にした軍服風とは反対に、白を基調とした軍服風の様なお揃いのデザインの服を着せられた。
ここだけの話、まるで結婚式の衣装の様だった。
黒いマントの中に隠すように僕を抱き上げると、ゲオルグは宿を出てギルドへ向かった。
冒険者ギルドの扉を開けると、僕を抱いたままカウンターへ向かって言った。
「ギルマスはいるか?」
カウンターのお姉さんは余り表情も変える事は無かったけど、周りにいた冒険者はヒソヒソと何かを言い始めた。
「お待ちください、ゲオルグ様
ただいま他の方と面談中でございます」
「そうか、では待たせてもらおう」
朝来た時は気づかなかったけど、奥には食事が出来るスペースもあって、僕をマントの中から出して席に着かせると、その向かいにゲオルグも腰かけた。
「久しぶりだな、ゲオルグの旦那」
声を掛けて来たのはこの食事をする厨房を仕切っている人物の様で、にこにこと注文を聞いてきた。
「ラグ、昼は食べてないんだろ?」
「朝から食べて無くて、本当はここで登録したらご飯に行こうと思ってた」
お腹ペコペコだった。
「そうか、ここはラグの作る物ほどじゃないが、そこそこ美味いぞ」
「酷いな、旦那。
そっちの、」
店主?が僕を見た途端、息を止めて凝視してきた。
「ラグ、何を食べる?」
「ゲオルグの選んだおすすめでいいよ?」
そう言うと、あ、あ、とだけ言って下がって行った。
「?ゲオルグ、僕、変?」
「いや、可愛いし、綺麗だ」
髪とか飾り過ぎなんじゃない?
女性じゃないんだし。
「慣れてないから、ちょっとね」
横から流してある髪の先を、ゲオルグが弄んでその髪にチュッとすると、さすがに恥ずかしくなった。
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