モブですけど!

ビーバー父さん

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「ラグ、愛している」

「ん、」

 その舌が首に這わされた。

「子供の体、が、いいんです、か?」

「ふふ、ラグが子供の体から、私だけを知っていると言うのが良いんだよ」

 服を脱がされて、色んな所を舐められた。
 小さな突起にもならないような乳首さえ、丹念に舐められて本当に小さな粒が硬くなるくらいだった。

「あ、ん」

「これ以上はしない、ラグが大人になってお前から求められるまで、挿入はしない」

 ゲオルグの真面目な性格が好きだと思った。
 真面目で実は臆病で、強引にしてるようで強引に仕切れないところ、優しくて優し過ぎるから。

「あぁ、ん」

 細いな、と呟くと腰を掴んで僕の成長途中のおちんちんを咥えた。
 その細いなは、おちんちんに対して? だってやっと十五に手が届きそうなのに、まだまだ細くて小さくても仕方ないじゃん!!

「んにゃぁ、あぁぁん」

 じゅぷっと濡れた音を立てて、吸われると腰が浮いて吸われるままに快感を追いかけた。

「ラグ、可愛い」

「やぁ、あ、ん、ダメ」

「皮を剥いてあげるから、我慢して」

 勃ち上がってくると、皮が突っ張って痛い。
 貼りついて、先っちょを押し上げて、無理に出ようとする。
 痛くて痛くて涙も出るのに、ゲオルグの口の中が気持ちよくて、硬くなるのを止められない。

「僕、ぼく。、やぁ、痛い、いたのにぃ!」

「気持ちいいんだな?」

「うんうん、気持ち良いの」

 涙を散らして痛みと快感が鬩ぎ合って、マゾじゃないし調教とかそんなのも嫌なのに、痛みが余計に快感を連れて来る感じがして、痛みを期待してる自分がいる。

「皮を剥く痛みは、気持ち良いだろ?」

「あぁぁ、んん、もう、」

 少しずつ皮が剥かれて、亀頭が出ようとしているのが分かる。
 多分一気に剥かれた方が良いのに、態と焦らしてるんだ。

 絆創膏とかちょっとずつ剥がすと、ピリピリした痛みがちょっとずつ長く続いて赤くなって行く所に痒みが出る様な、そんな感じだった。
 ゲオルグの舌が亀頭と皮の隙間を丁寧に舐めて行くと、ピリッと痛む度に腰が浮いてピクンと跳ねた。

「あぁ!!」

 益々硬くなってるのに、ゲオルグが舌で皮との境を舐めると痛みと快感で声が漏れた。

「ふふ、先から粘りのある液が出始めたぞ」

「お願い、もっと」

 そう言うと濡れそぼっている僕のお尻の穴を指で撫でられた。
 指の腹でグニグニと押すだけで入れようとはしないじれったさが、もう何かを挿れて欲しくて強請ってしまいそうだった。

「もう! 一気に剥いてくれればいいのにぃ!」

「そうか? 痛い方が好きなのか?」

「や、ちが、う!」

 快感がじれったくて、早く終わらせて欲しくて、恥ずかしいのを誤魔化したくて、こんなにぐちゃぐちゃになる自分が信じられなかった。
 前世の記憶があるって便利だけど、こんな時、誰かと比べてる自分が本当に嫌だった。

「痛いのも嫌だけど、こんな状態で、おちんちんが苦しいよぉ」

 皮と亀頭の隙間を、硬くした舌がジリッと剥がしていく。

「ひぅ!」

 痛い痛い、気持ちい気持ちい!

「私が全ての初めての男だ、しっかり覚えておけ」

「あぁ、ゲオルグ、ゲオルグ!!」

 暴れそうになる膝頭を押さえつけられて、メリッと皮が剥がされた痛みが走った。

「ひあぁ!!!」

 悲鳴とも喘ぎともつかない声を上げて、僕は初めての射精を経験した。
 荒い息を継いでいると、ごぐり、とゲオルグの喉が鳴った。

「飲んだんですか?!」

「あぁ、初めてのラグの精液だからな。
 一滴たりとも捨てたくない」

 どんだけだよ!

「ん」

 僕はゲオルグに向かって両腕を伸ばした。

「?」

「ん!! もう! ぎゅーして!」

 恋愛音痴のゲオルグは、ロマンチックじゃないし、こんなだし。
 でも、僕の為に命を掛けてる事は知っている。
 クスッと笑った顔にドキッとしたり、自分だけ服着たままだったり、爆発しそうな程に股間を硬くしてるのに自分は我慢して終わらそうとしてるし。
 それもこれも気に入らない。
 気に入らないのに、ゲオルグの為に僕はシてあげたくなるんだ。

「これからは、いつもぎゅってして。
 僕が、消えちゃわない様に」

 涙が出た。
 
 こんなに不器用で、意地悪で、ドSなイケメンで、なのに一途で僕以外に振り向く事なんか無いって安心できるのは、きっとこの人に裏表が無いって分かってしまってるからだ。
 僕には持ってる手の内をいとも簡単に曝け出してしまう、無頓着にただ僕を愛してるからって理由を出してくるような人だから、僕は好きになってしまってたんだ。
 この人は巻き込まれても、笑ってくれるって。

「ああ、良いとも!」

 そう言って笑ったゲオルグが僕は一番好きだと思った。
 
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