モブですけど!

ビーバー父さん

文字の大きさ
上 下
98 / 219

97※大人の表現あります※

しおりを挟む



「ラグ、愛している」

「ん、」

 その舌が首に這わされた。

「子供の体、が、いいんです、か?」

「ふふ、ラグが子供の体から、私だけを知っていると言うのが良いんだよ」

 服を脱がされて、色んな所を舐められた。
 小さな突起にもならないような乳首さえ、丹念に舐められて本当に小さな粒が硬くなるくらいだった。

「あ、ん」

「これ以上はしない、ラグが大人になってお前から求められるまで、挿入はしない」

 ゲオルグの真面目な性格が好きだと思った。
 真面目で実は臆病で、強引にしてるようで強引に仕切れないところ、優しくて優し過ぎるから。

「あぁ、ん」

 細いな、と呟くと腰を掴んで僕の成長途中のおちんちんを咥えた。
 その細いなは、おちんちんに対して? だってやっと十五に手が届きそうなのに、まだまだ細くて小さくても仕方ないじゃん!!

「んにゃぁ、あぁぁん」

 じゅぷっと濡れた音を立てて、吸われると腰が浮いて吸われるままに快感を追いかけた。

「ラグ、可愛い」

「やぁ、あ、ん、ダメ」

「皮を剥いてあげるから、我慢して」

 勃ち上がってくると、皮が突っ張って痛い。
 貼りついて、先っちょを押し上げて、無理に出ようとする。
 痛くて痛くて涙も出るのに、ゲオルグの口の中が気持ちよくて、硬くなるのを止められない。

「僕、ぼく。、やぁ、痛い、いたのにぃ!」

「気持ちいいんだな?」

「うんうん、気持ち良いの」

 涙を散らして痛みと快感が鬩ぎ合って、マゾじゃないし調教とかそんなのも嫌なのに、痛みが余計に快感を連れて来る感じがして、痛みを期待してる自分がいる。

「皮を剥く痛みは、気持ち良いだろ?」

「あぁぁ、んん、もう、」

 少しずつ皮が剥かれて、亀頭が出ようとしているのが分かる。
 多分一気に剥かれた方が良いのに、態と焦らしてるんだ。

 絆創膏とかちょっとずつ剥がすと、ピリピリした痛みがちょっとずつ長く続いて赤くなって行く所に痒みが出る様な、そんな感じだった。
 ゲオルグの舌が亀頭と皮の隙間を丁寧に舐めて行くと、ピリッと痛む度に腰が浮いてピクンと跳ねた。

「あぁ!!」

 益々硬くなってるのに、ゲオルグが舌で皮との境を舐めると痛みと快感で声が漏れた。

「ふふ、先から粘りのある液が出始めたぞ」

「お願い、もっと」

 そう言うと濡れそぼっている僕のお尻の穴を指で撫でられた。
 指の腹でグニグニと押すだけで入れようとはしないじれったさが、もう何かを挿れて欲しくて強請ってしまいそうだった。

「もう! 一気に剥いてくれればいいのにぃ!」

「そうか? 痛い方が好きなのか?」

「や、ちが、う!」

 快感がじれったくて、早く終わらせて欲しくて、恥ずかしいのを誤魔化したくて、こんなにぐちゃぐちゃになる自分が信じられなかった。
 前世の記憶があるって便利だけど、こんな時、誰かと比べてる自分が本当に嫌だった。

「痛いのも嫌だけど、こんな状態で、おちんちんが苦しいよぉ」

 皮と亀頭の隙間を、硬くした舌がジリッと剥がしていく。

「ひぅ!」

 痛い痛い、気持ちい気持ちい!

「私が全ての初めての男だ、しっかり覚えておけ」

「あぁ、ゲオルグ、ゲオルグ!!」

 暴れそうになる膝頭を押さえつけられて、メリッと皮が剥がされた痛みが走った。

「ひあぁ!!!」

 悲鳴とも喘ぎともつかない声を上げて、僕は初めての射精を経験した。
 荒い息を継いでいると、ごぐり、とゲオルグの喉が鳴った。

「飲んだんですか?!」

「あぁ、初めてのラグの精液だからな。
 一滴たりとも捨てたくない」

 どんだけだよ!

「ん」

 僕はゲオルグに向かって両腕を伸ばした。

「?」

「ん!! もう! ぎゅーして!」

 恋愛音痴のゲオルグは、ロマンチックじゃないし、こんなだし。
 でも、僕の為に命を掛けてる事は知っている。
 クスッと笑った顔にドキッとしたり、自分だけ服着たままだったり、爆発しそうな程に股間を硬くしてるのに自分は我慢して終わらそうとしてるし。
 それもこれも気に入らない。
 気に入らないのに、ゲオルグの為に僕はシてあげたくなるんだ。

「これからは、いつもぎゅってして。
 僕が、消えちゃわない様に」

 涙が出た。
 
 こんなに不器用で、意地悪で、ドSなイケメンで、なのに一途で僕以外に振り向く事なんか無いって安心できるのは、きっとこの人に裏表が無いって分かってしまってるからだ。
 僕には持ってる手の内をいとも簡単に曝け出してしまう、無頓着にただ僕を愛してるからって理由を出してくるような人だから、僕は好きになってしまってたんだ。
 この人は巻き込まれても、笑ってくれるって。

「ああ、良いとも!」

 そう言って笑ったゲオルグが僕は一番好きだと思った。
 
しおりを挟む
感想 47

あなたにおすすめの小説

推しの完璧超人お兄様になっちゃった

紫 もくれん
BL
『君の心臓にたどりつけたら』というゲーム。体が弱くて一生の大半をベットの上で過ごした僕が命を賭けてやり込んだゲーム。 そのクラウス・フォン・シルヴェスターという推しの大好きな完璧超人兄貴に成り代わってしまった。 ずっと好きで好きでたまらなかった推し。その推しに好かれるためならなんだってできるよ。 そんなBLゲーム世界で生きる僕のお話。

転生悪役令息、雌落ち回避で溺愛地獄!?義兄がラスボスです!

めがねあざらし
BL
人気BLゲーム『ノエル』の悪役令息リアムに転生した俺。 ゲームの中では「雌落ちエンド」しか用意されていない絶望的な未来が待っている。 兄の過剰な溺愛をかわしながらフラグを回避しようと奮闘する俺だが、いつしか兄の目に奇妙な影が──。 義兄の溺愛が執着へと変わり、ついには「ラスボス化」!? このままじゃゲームオーバー確定!?俺は義兄を救い、ハッピーエンドを迎えられるのか……。 ※タイトル変更(2024/11/27)

R指定はないけれど、なんでかゲームの攻略対象者になってしまったのだが(しかもBL)

黒崎由希
BL
   目覚めたら、姉にゴリ推しされたBLゲームの世界に転生してた。  しかも人気キャラの王子様って…どういうことっ? ✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻  …ええっと…  もう、アレです。 タイトル通りの内容ですので、ぬるっとご覧いただけましたら幸いです。m(_ _)m .

悪役令嬢の双子の兄

みるきぃ
BL
『魅惑のプリンセス』というタイトルの乙女ゲームに転生した俺。転生したのはいいけど、悪役令嬢の双子の兄だった。

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です! 小説家になろうでも10位獲得しました! そして、カクヨムでもランクイン中です! ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。 いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。 欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・ ●●●●●●●●●●●●●●● 小説家になろうで執筆中の作品です。 アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。 現在見直し作業中です。 変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。

愛され末っ子

西条ネア
BL
本サイトでの感想欄は感想のみでお願いします。全ての感想に返答します。 リクエストはTwitter(@NeaSaijou)にて受付中です。また、小説のストーリーに関するアンケートもTwitterにて行います。 (お知らせは本編で行います。) ******** 上園琉架(うえぞの るか)四男 理斗の双子の弟 虚弱 前髪は後々左に流し始めます。髪の毛の色はご想像にお任せします。深い赤みたいなのアースアイ 後々髪の毛を肩口くらいまで伸ばしてゆるく結びます。アレルギー多め。その他の設定は各話で出てきます! 上園理斗(うえぞの りと)三男 琉架の双子の兄 琉架が心配 琉架第一&大好き 前髪は後々右に流します。髪の毛の色はご想像にお任せします。深い緑みたいなアースアイ 髪型はずっと短いままです。 琉架の元気もお母さんのお腹の中で取っちゃった、、、 上園静矢 (うえぞの せいや)長男 普通にサラッとイケメン。なんでもできちゃうマン。でも弟(特に琉架)絡むと残念。弟達溺愛。深い青色の瞳。髪の毛の色はご想像にお任せします。 上園竜葵(うえぞの りゅうき)次男 ツンデレみたいな、考えと行動が一致しないマン。でも弟達大好きで奮闘して玉砕する。弟達傷つけられたら、、、 深い青色の瞳。兄貴(静矢)と一個差 ケンカ強い でも勉強できる。料理は壊滅的 上園理玖斗(うえぞの りくと)父 息子達大好き 藍羅(あいら・妻)も愛してる 家族傷つけるやつ許さんマジ 琉架の身体が弱すぎて心配 深い緑の瞳。普通にイケメン 上園藍羅(うえぞの あいら) 母 子供達、夫大好き 母は強し、の具現化版 美人さん 息子達(特に琉架)傷つけるやつ許さんマジ。 てか普通に上園家の皆さんは顔面偏差値馬鹿高いです。 (特に琉架)の部分は家族の中で順列ができているわけではなく、特に琉架になる場面が多いという意味です。 琉架の従者 遼(はる)琉架の10歳上 理斗の従者 蘭(らん)理斗の10歳上 その他の従者は後々出します。 虚弱体質な末っ子・琉架が家族からの寵愛、溺愛を受ける物語です。 前半、BL要素少なめです。 この作品は作者の前作と違い毎日更新(予定)です。 できないな、と悟ったらこの文は消します。 ※琉架はある一定の時期から体の成長(精神も若干)がなくなる設定です。詳しくはその時に補足します。 皆様にとって最高の作品になりますように。 ※作者の近況状況欄は要チェックです! 西条ネア

魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました

タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。 クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。 死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。 「ここは天国ではなく魔界です」 天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。 「至上様、私に接吻を」 「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」 何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?

身代わりになって推しの思い出の中で永遠になりたいんです!

冨士原のもち
BL
桜舞う王立学院の入学式、ヤマトはカイユー王子を見てここが前世でやったゲームの世界だと気付く。ヤマトが一番好きなキャラであるカイユー王子は、ゲーム内では非業の死を遂げる。 「そうだ!カイユーを助けて死んだら、忘れられない恩人として永遠になれるんじゃないか?」 前世の死に際のせいで人間不信と恋愛不信を拗らせていたヤマトは、推しの心の中で永遠になるために身代わりになろうと決意した。しかし、カイユー王子はゲームの時の印象と違っていて…… 演技チャラ男攻め×美人人間不信受け ※最終的にはハッピーエンドです ※何かしら地雷のある方にはお勧めしません ※ムーンライトノベルズにも投稿しています

処理中です...