【共依存DK】幼なじみのハルミナト

567.元旦への助走の小話

「今年の初詣どーする？　明日の昼でもイイけど、今日の夜もイイよな」 
「お天気良さそうだもんね。僕的には夜プランかなー」 
「お。夜派」 
「なぜかというと……我が家に蟹があるからです！」 
「スゲー！」 
「お父さんがゴルフの景品でもらったんだってさ。年越し蕎麦のおかずに蟹でもよかったら、晴海を蟹に招待したいんだよね」 
「良さしかなくね？」 
「で、腹ごしらえしたら夜のお散歩しようよ。外でカウントダウンできるくらいの時間に出てさ」 
「最高すぎる」 
「決まり。ダウンコートとマフラー、手袋必須ね。カイロは僕が持ってくから。混んでそうだし、あったかくして繰り出そう」 
「やった。湊と出かけながら年越しだ！」 
　一年の計は元旦にあり、というからには、積極的に元旦の良さを高めていきたい湊なのである。 



（了）221231