554 / 623
554.誰も見ていない小話
しおりを挟む
「なんか屋台みてーの出てる」
「クリスマスマーケットかな。並んでるのはロッジだし、真ん中にツリーもあるし」
「ソーセージとかプレッツェルとか売ってんな。飲み物はビールとワイン?」
「ドイツのクリスマスマーケットをモデルにしてるからだろうね。あ、でもチュロスもある」
「スペインだっけ」
「混ざってるのか、ドイツのクリスマスマーケットでもそうなのか……ごちゃっとしてるところも日本ぽいかも」
「まーな」
「見て、あそこのお店、お酒だけじゃなくてココアもあるよ」
「マジじゃん。美味そう」
「飲んでいかない?」
「大丈夫かよ? 外だけど寒くねえ?」
「ぜーんぜん。晴海がいるからね」
次第に夜のとばりが降り、ごった返す人の視線は電飾で華やいだツリーのほうを向いている。くっついて暖を取るには好都合だ。
(了)221218
「クリスマスマーケットかな。並んでるのはロッジだし、真ん中にツリーもあるし」
「ソーセージとかプレッツェルとか売ってんな。飲み物はビールとワイン?」
「ドイツのクリスマスマーケットをモデルにしてるからだろうね。あ、でもチュロスもある」
「スペインだっけ」
「混ざってるのか、ドイツのクリスマスマーケットでもそうなのか……ごちゃっとしてるところも日本ぽいかも」
「まーな」
「見て、あそこのお店、お酒だけじゃなくてココアもあるよ」
「マジじゃん。美味そう」
「飲んでいかない?」
「大丈夫かよ? 外だけど寒くねえ?」
「ぜーんぜん。晴海がいるからね」
次第に夜のとばりが降り、ごった返す人の視線は電飾で華やいだツリーのほうを向いている。くっついて暖を取るには好都合だ。
(了)221218
0
お気に入りに追加
88
あなたにおすすめの小説


塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。



ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる