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471.決裂しない小話(大久保利通の誕生日)

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「維新の三傑といえば木戸孝允、西郷隆盛、それから?」
「大久保利通」
「正解です」
「なんかさあ、三傑とか三大ナントカとかよくゆーけどさあ。トリオってバランスビミョーじゃねえ?」
「トリオかあ。確かに維新三傑も、幼なじみと木戸孝允って思ったらなかなか大変そうだよねえ」
「だろ。湊、オレ、誰か、とか成立しねーじゃん」
「でも維新三傑、明治時代に入って以降は思想的にはむしろ幼なじみの間に見解の相違があったりもして」
「エッ。そこでか……マジか……あっ西南戦争……」
「その通り」
「うっわ凹む」
「大丈夫。僕、喧嘩しても晴海の話をちゃんと聞くし。晴海も歩み寄ってくれるよね?」
「ちょー歩み寄る。じゃねえとむしろ命に関わる」
 晴海はしっかりと頷いた。目指すは決裂しない、末永く仲良しの幼なじみだ。



(了)220926
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