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468.毎秒君を記憶する小話(網膜の日)
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「湊、なんかスッゲー見てただろ」
「そりゃあ見るよ。ずっと晴海だけ追ってたよ。サッカーは走るスポーツって分かってたけど、風みたいなんだもん」
「カッコよかったってゆって」
「言われなくても。すっごくすっごく! カッコよかった」
「やった」
「集中力が要るから大変だな」
「しゅーちゅーすんの? オレに?」
「そう。今日サッカーをしてるカッコいい晴海はこの瞬間にしか存在しないし、明日だってそうでしょ? 気が抜けないよ」
光を放つ一秒一秒を、丁寧に網膜に焼き付ける。
(了)220923
「そりゃあ見るよ。ずっと晴海だけ追ってたよ。サッカーは走るスポーツって分かってたけど、風みたいなんだもん」
「カッコよかったってゆって」
「言われなくても。すっごくすっごく! カッコよかった」
「やった」
「集中力が要るから大変だな」
「しゅーちゅーすんの? オレに?」
「そう。今日サッカーをしてるカッコいい晴海はこの瞬間にしか存在しないし、明日だってそうでしょ? 気が抜けないよ」
光を放つ一秒一秒を、丁寧に網膜に焼き付ける。
(了)220923
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