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459.コスモスを贈る小話(コスモスの日)
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「書道教室に秋桜が活けてあってね。お願いして一輪もらってきちゃった」
「かわいーじゃん」
「それでねえ、この秋桜は晴海にあげる。ささやかだけどおやつもつけて」
「オレ? なんかあったっけ」
「ホワイトデーから半年目、コスモスの日っていうらしいよ。プレゼントに秋桜を添えて贈って気持ちを確かめ合うんだって」
「まじかーーー嘘だろ、用意してねえ……」
「別にいいよ。晴海は存在してるだけで可愛いから」
「オレがヤなの」
晴海はうんうん考えて、湊の部屋にあった筆記用具でコスモスの絵を描いてくれた。それもこんもりと一抱えもある花束だ。お返しとしては十分だった。
(了)220914
「かわいーじゃん」
「それでねえ、この秋桜は晴海にあげる。ささやかだけどおやつもつけて」
「オレ? なんかあったっけ」
「ホワイトデーから半年目、コスモスの日っていうらしいよ。プレゼントに秋桜を添えて贈って気持ちを確かめ合うんだって」
「まじかーーー嘘だろ、用意してねえ……」
「別にいいよ。晴海は存在してるだけで可愛いから」
「オレがヤなの」
晴海はうんうん考えて、湊の部屋にあった筆記用具でコスモスの絵を描いてくれた。それもこんもりと一抱えもある花束だ。お返しとしては十分だった。
(了)220914
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