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451.好きな黒の小話(黒の日)
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「好きな色って訊かれたら、黒っていうかも」
「黒? でも、湊そんなに黒いモンて持ってねーよな」
「持ってるよ」
「なにを」
「ほら」
湊は晴海の頬に両手を添える。無造作に伸びた髪、鋭くひかる瞳、その全てが濡れたような黒色をしていた。スキなのオレじゃん、晴海は臆面もなく断定する。湊は素直に頷き返す。
(了)220906
「黒? でも、湊そんなに黒いモンて持ってねーよな」
「持ってるよ」
「なにを」
「ほら」
湊は晴海の頬に両手を添える。無造作に伸びた髪、鋭くひかる瞳、その全てが濡れたような黒色をしていた。スキなのオレじゃん、晴海は臆面もなく断定する。湊は素直に頷き返す。
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