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342.君の心を読む小話(セメントの日)
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「なんかさあ、かっけー言葉で思い出せないやつあって」
「かっこいいやつ? 名言みたいな?」
「そんなん」
「日本人が言ったやつ?」
「外国語」
「外国語かあ。僕も知ってるやつかなあ」
「なんかセメント……的な……」
「ふふふ、かっこいいセメント?」
「ここまで出てきてんのに」
「んんん……」
湊はじっと晴海の瞳を覗き込む。至近距離で見つめ合ったまま、短い沈黙が落ちた」
「……メメント・モリ!」
「それだ!」
心読めんの、と晴海はおかしそうに笑っている。
(了)
「かっこいいやつ? 名言みたいな?」
「そんなん」
「日本人が言ったやつ?」
「外国語」
「外国語かあ。僕も知ってるやつかなあ」
「なんかセメント……的な……」
「ふふふ、かっこいいセメント?」
「ここまで出てきてんのに」
「んんん……」
湊はじっと晴海の瞳を覗き込む。至近距離で見つめ合ったまま、短い沈黙が落ちた」
「……メメント・モリ!」
「それだ!」
心読めんの、と晴海はおかしそうに笑っている。
(了)
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