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167.キャンディケーンの小話(day25「ステッキ」) #ノベルバー
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「晴海、あーん」
「あー?」
反射的に、なんの疑いもなく、ぱかりと晴海の唇が開く。白い大きな犬歯が覗く口許に、湊はそれを含ませる。
「あにこえ。飴?」
「キャンディケーンだよ」
赤と白の縞模様がついた、ステッキ型のキャンディだ。
「くいふますすりーについへるやふら」
「クリスマスツリーに付いてるやつね。そうそう、オーナメントとしてもよく使われてる」
「元は飴なんだ?」
晴海はステッキの柄を持ち、食べかけの飴を取り出してくるりと回す。
「クリスマスの時期に子どもにあげるらしいよ。由来諸説あり」
「もうクリスマスのモンが売られる季節かー」
「なんならお正月用品も出てるよね」
「はや」
「ふふふ、その飴を食べたからにはクリスマスは僕に付き合ってもらうからね」
「まさかそんな呪いが……!? まあなんもなくても付き合うけど」
「やった」
「つーかその呪いの飴、まだあるなら全部オレにくれといて」
「なんと売り切れ完売です」
湊が用意した飴はひとつだけだ。クリスマスの呪いは限定的なのである。
(了)211125
「あー?」
反射的に、なんの疑いもなく、ぱかりと晴海の唇が開く。白い大きな犬歯が覗く口許に、湊はそれを含ませる。
「あにこえ。飴?」
「キャンディケーンだよ」
赤と白の縞模様がついた、ステッキ型のキャンディだ。
「くいふますすりーについへるやふら」
「クリスマスツリーに付いてるやつね。そうそう、オーナメントとしてもよく使われてる」
「元は飴なんだ?」
晴海はステッキの柄を持ち、食べかけの飴を取り出してくるりと回す。
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「なんならお正月用品も出てるよね」
「はや」
「ふふふ、その飴を食べたからにはクリスマスは僕に付き合ってもらうからね」
「まさかそんな呪いが……!? まあなんもなくても付き合うけど」
「やった」
「つーかその呪いの飴、まだあるなら全部オレにくれといて」
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