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89.気持ちを伝える手段の小話(国際識字デー)
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「背中に書く文字当てるゲ~ム」
「オレのかっこいい背中を黒板がわりに使うお前よ」
「と言いつつ背中を向けてくれる親切な晴海」
「んん……? んー……これは……ス……スキ……」
「ふんふん」
「スキ……と見せかけてスギだッ」
「当たり~」
「最後に点々足しただろ。なんたる非道……」
「でも僕の気持ちは伝わったでしょ」
「杉ってことは理解した」
「僕と晴海が同じ言葉を使ってて、お互いに字が読めるから伝わる、と思ったらなかなかすごくない?」
「確かに。当たり前じゃねーってことだ」
晴海が素直に頷くので、二回目の挑戦は蛇足を付けずに「スキ」と書いた。
(了)
「オレのかっこいい背中を黒板がわりに使うお前よ」
「と言いつつ背中を向けてくれる親切な晴海」
「んん……? んー……これは……ス……スキ……」
「ふんふん」
「スキ……と見せかけてスギだッ」
「当たり~」
「最後に点々足しただろ。なんたる非道……」
「でも僕の気持ちは伝わったでしょ」
「杉ってことは理解した」
「僕と晴海が同じ言葉を使ってて、お互いに字が読めるから伝わる、と思ったらなかなかすごくない?」
「確かに。当たり前じゃねーってことだ」
晴海が素直に頷くので、二回目の挑戦は蛇足を付けずに「スキ」と書いた。
(了)
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