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45.身を挺して君を守る小話(蚊から)
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「あ。蚊に喰われてる」
「ほんとだ、赤くなってんじゃん。湊あんまり日焼けしねーから目立つなー」
「もー。気付いたら痒くなってきた」
「……触りたくなるよな、こーゆーの」
「ステイステイ。にじりよらないの。触ったら痒くて爆発しちゃうよ」
「湊大爆発は困る」
「触りたいなら自分のにしたら?」
「オレ、あんま刺されねーんだよな」
「はっ……僕が身を挺して……?」
「嘘……湊、かっこよすぎ……?」
蚊に刺されやすいかどうかは、血液型や体温、衣類の色などでも変わるらしい。晴海が無傷でいられるのもそのどれかの恩恵かもしれないが、湊のおかげという可能性もたぶん同じくらいはあるはずだ、きっと。
(了)210726
「ほんとだ、赤くなってんじゃん。湊あんまり日焼けしねーから目立つなー」
「もー。気付いたら痒くなってきた」
「……触りたくなるよな、こーゆーの」
「ステイステイ。にじりよらないの。触ったら痒くて爆発しちゃうよ」
「湊大爆発は困る」
「触りたいなら自分のにしたら?」
「オレ、あんま刺されねーんだよな」
「はっ……僕が身を挺して……?」
「嘘……湊、かっこよすぎ……?」
蚊に刺されやすいかどうかは、血液型や体温、衣類の色などでも変わるらしい。晴海が無傷でいられるのもそのどれかの恩恵かもしれないが、湊のおかげという可能性もたぶん同じくらいはあるはずだ、きっと。
(了)210726
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